沖縄銀行(山城正保頭取)は3日、専務(59)が30日付で辞任したと発表した。複数の行員に対するパワーハラスメントが確認されたためで、専務は事実関係をおおむね認めているという。
沖銀によると、ことし10月に行員から専務のパワハラ行為について申し出があった。監査部と、弁護士による調査でも確認した。専務が取締役に就任する以前からの複数年にわたり、言葉によるパワハラ行為が複数件、確認されたという。沖銀は「職務上の地位を背景に、行き過ぎた指導があった」と説明した。数十分間にわたり行員の人格を否定するような発言を交えて叱るなどの行為があったというが「被害者が特定される恐れがあるので詳細は控えたい」としている。
県経営者協会副会長など17団体の役員も辞職届が出されたという。山城頭取は「社会的に影響のある事象を発生させたことを深く反省し、多大な迷惑と心配を掛け心よりおわびする。監督責任については今後関係者等の処分のみならず、内部管理体制の再構築に全力で取り組むことで経営責任を果たす」とコメントした。