青少年読書感想文全国コンクールのシンボル
青少年読書感想文全国コンクールのシンボル、課題図書に張られているシールの図は実に奇妙だ。
河童か半獣半人なのかと不思議で気味の悪いものだが、棒のような物を口に(鼻に?)当てて持っている
どうやら牧羊神パーンではないかと思い至るまで大分かかった。パーンにしては陰気な感じがいやだ。
調べてみるとパーンの楽器としては一般的でないが二股の笛をくわえた図があった。
ギリシャ神話のPan、ローマ神話のFaunは淫乱な神である。しばしばファルスを屹立させた姿で描かれる。こういう像もある。
「西村まさゆき」という方がこのシンボルの起源を調べておられる。
桑原巨守(ひろもり)氏の作品を元にしたものとの事だ。
読書感想文コンクールの入賞者に贈られるパンのブロンズ像
――どうして桑原氏は読書感想文コンクールのシンボルマークに、楽器を演奏しているモチーフを選んだんでしょう?
「実はよく分かってないんです……いちおう公式には『青少年のおおどか(おっとりしているさま、おおらかなさま)な読書をたたえ選定した』となってるんです。」
気持ちの悪い像はどうしたものかと思うし、淫乱なパーンがふさわしいものだろうか。
私は悪魔バフォメットを思い起こしてしまう。皆様はいかにお感じだろうか。