無争カケです。三つカケで別撰のほうです。極上品は燻されて赤茶色になります。特徴は、中ったら、「カケがいいねぇ~」。中らなかったら「難しいカケだねぇ~」とのコメントをいただけます。(笑)
冗談はさておき、作り手の岡崎範士の射を見るとしびれます・・・かなり。毎年、全日本弓道大会で引かれる姿を楽しみにしています。 長~(15秒位)~い会と鋭い離れ、すごい矢息。素晴らしい!!
このカケ、使い方、理論をホームページに掲載してあり、印刷して何度も何度も読みました。そしてわからないてことは直接電話してお尋ねもして見ました。岡崎範士はお忙しいのでなかなかおいでになりませんが、おいでになれば本当に詳しく、よくわかるようごに説明いただけます。昭和61年頃の弓道誌に先生が連載されていたのも繰り返し読んで、理解を深めようと努力しました。
とある講習会で、某範士に「無争カケの使い方を間違っとる!カケが泣く」といわれ「え?」それで、教えていただきましたはぃ。
①親指の付け根で弦を押さえる
②2指は握らず柔らかく乗せる
③大三で軽く捻る。(親指の腹を脇正面に)
④そのまま捻らず会へ
⑤離れは的の反対側に親指をそのまま引き抜く!
こんな感じでしょうか、正確に理解できてるのかな~。しかし、この日は本来の無争カケのスパッと豪快な離れができました、気持ちよかったなぁ~。できるじゃん(人頼み)!
無争カケの皮、「キョン」という鹿の一種で作られていますが、見たことありますか?
こんな普通の鹿よりは幾分か小さい、動物園で見てると愛くるしい生き物です。「これが無争カケに!」と思うと心苦しいところもあります。ぜひ一度動物園で見てください。かわいいキョンのせいもあって(笑)、皮は非常にきめ細かいものです。