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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]セレクトセール ミッキークイーン全弟 3億6000万円落札

2019年7月9日 紙面から

 競走馬の国内最大のセリ市の「セレクトセール2019」は8日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで1日目の1歳馬セールがあり、父ディープインパクトの「ミュージカルウェイの2018」が1歳馬のセリ市では最高価格に並ぶ3億6000万円で落札された。2番目の高額馬は父キングカメハメハの「ジンジャーパンチの2018」の2億9000万円で、体調不良で今年の種付けを休止している2頭の希少価値も加味された産駒が上位を占めた。1日目は239頭が上場され、取引は222頭で落札率は92・9%。取引総額は107億3200万円で初の100億円台となり、過去最高だった昨年の記録を更新した(価格はすべて保険料と税抜き)。

 1億円のお台が告げられると、次の一声で1億5000万円へ。セリ人のコールが1000万円単位で上がり、あっという間に2億円に。全姉に2015年の牝馬2冠(オークス、秋華賞)のミッキークイーンを持つ「ミュージカルウェイの2018」がセリ台に登場すると、初日のセレクトセールは一気に白熱した。

 複数人による競り合いは続き、最終的には3億6000万円で「アドマイヤ」の冠号で知られる近藤利一オーナーが落札。2011年の1歳セリ市で父ディープインパクト、母エアグルーヴを持つ競走名ラストグルーヴ(1戦1勝)が記録した最高価格に並んだ。

 同馬を管理予定の友道師は「セリ市の下見から見て、三拍子そろった馬だった。何よりも気性の良さですね」と同馬の気性面を絶賛した。姉はマイルから2400メートルまで幅広い距離をこなしたが「1800メートルから2000メートルくらいが良いと思いますが、大舞台で活躍してもらわないと。そういう馬になれるように」と将来像を描く。

 近藤オーナーは「馬体など、馬の選択は調教師に任せている」と友道師の相馬眼を信頼。「GIを勝つ馬になってほしいね」と将来性に期待を寄せた。

 他にも2009年のダービー馬ロジユニヴァースの半弟にあたる父ドゥラメンテの「アコースティクスの2018」(5000万円)など、この日は計4頭を落札した。

 来年にはデビュー年齢に達する「ミュージカルウェイの2018」。無限の可能性を秘めた1歳馬は、写真撮影でも堂々とした立ち姿を披露し、早くも大物の貫禄を漂わせていた。 (高橋知子)

 

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