『やすらぎの刻~道 #66 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
- 幸子
- 三平
- 三平兄
- 信子
- 気持
- 醤油
- 徴兵検査
- 鎮守
- 鉄兵
- イタッ
- イッタ
- 公一
- 手紙
- 戦争
- 馬鹿
- 本気
- お前
- 意外
- 機密
- 五介
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 文学 > 戯曲・シナリオ
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- 価格: 1,944円
『やすらぎの刻~道 #66 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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やすらぎの刻~道 #66 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]
巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!
詳細情報
◇番組内容
鎮守の森で一晩中待っていた三平(風間晋之介)のもとにしの(清野菜名)は現れず、以来2人は口をきくこともなく、目も合わさなくなった。公平(風間俊介)はそんな2人を心配するが…。一方しのは、根来家を出てどこか住み込みで働きたいと考え始める。海軍航空隊に所属する次兄・公次(宮田俊哉)が久しぶりに帰宅し、公平たちは忘れかけていた団らんを取り戻す。しかし、公次の帰郷は家族に別れを告げるためのものだった…。
◇出演者
清野菜名、風間俊介、佐藤祐基、風間晋之介、井上希美、木下愛華、平山浩行
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
藤田明二、阿部雄一、池添博、唐木希浩
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】中込卓也(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
https://www.instagram.com/yasuraginotoki/
(根来公平)
〈徴兵検査で落とされるには
山淵の町の平沢商店で売っている
たまり醤油を飲むといい〉
〈五介さんの言った冗談を
真に受けた 馬鹿な幸子が
わざわざ町へ下り たまり醤油を
仕入れてきた事から
愛国少女である しのちゃんが
馬鹿に本気で怒り出し
家の中は 一挙に
険悪な状況になってしまった〉
〈それを気にした
三平兄ちゃんは
木の皮に こっそり
しのちゃんに宛てた手紙を書き
いつもの
2人の秘密のポストである
薪の山に突っ込んで
鎮守の森で
しのちゃんを待ったが
いつまで待っても
しのちゃんは来なかった〉
♬~
(くしゃみ)
(足音)
〈三平兄ちゃんの帰ってきたのは
辺りが白みかけてきた頃だった〉
〈三平兄ちゃんは
あれから 朝まで
寒い鎮守の森で しのちゃんの事を
待ってたみたいだった〉
(くしゃみ)
♬~(鼻歌)
うう~…!
〈しのちゃんは
あの木の皮の手紙を
見たのか 見なかったのか
鎮守の森へは
行かなかったらしい〉
(戸の開閉音)
(幸子)うう~… 寒い 寒い。
(根来信子)おかえりなさい。
(しの)おかえり。
湧き水の所 氷が張ってた。
兄ちゃん
山の道 砂利入れないと
霜柱で
どんどん ぬかるんじゃって。
んっ…? なんだ? これ…。
(幸子)あっ… あっ!
いいから 早く飯食え!
(幸子)木の皮に
なんだか字が書いてあった。
いいの!
(幸子)イテッ…。
ごちそうさま。
〈しのちゃんと三平兄ちゃんは
目をそらしたまま
口を利かなかった〉
〈なんとも暗い嫌~な空気が
2人の間に漂っており…〉
♬~
(ため息)
〈こういう雰囲気は 戦争前夜の
我が国と諸外国の関係に
似ていて…〉
〈これを
このまま放置しておくと
戦争に発展する恐れがあり…〉
♬~
しのちゃん 知ってたか?
三平兄ちゃん 鎮守の森で
今朝まで ずっと待ってたんだぞ
しのちゃんを。
兄ちゃんからの手紙
気がつかなかったのか?
何をそんなに怒ってんだよ!
お前 この頃 おかしいぞ!
幸子が わざわざ 町まで行って
たまり醤油を買ってきたんだって。
元々 兄ちゃんを
戦争に行かせたくないから
こっそり
町まで行ったんじゃないか。
それを 一方的に
あんなふうに怒鳴って…。
幸子の気持ちも察してやれよ!
兄ちゃん
徴兵検査の日が近づいてるから
真剣におびえてるんだ。
検査が終わったら
その次は入隊だ。
そしたら戦地に行かされるんだ。
しのちゃんは女だから
わかんねえだろうが
戦地に行ったら
そのあとは もう殺し合いだ。
人を殺すか 自分が殺されるか!
だらしないわねえ。
あんた 死ぬのが
そんなに怖いの?
…怖いよ。
弱虫。
お前 本当に殺し合いできるか!?
できるわよ。
お国のためなら… 戦うわよ 私。
女だから そんな事 言えるんだ!
女 女って言わないでよ!
女だって 私
いざとなったら戦うわよ!
あんたたちみたいに
逃げないわよ!
私 強いわよ あんたたちより。
ヘナチョコのあんたなんか
すぐ のしちゃうわよ!
なんなら やってみる!?
勝負してみようか!
〈その時 急に
怒りが湧き上がった〉
やってみても いいぜ。
上等じゃない。 やろう。
その代わり 本気だぞ!
当たり前よ!
よし。 やるね。
いいよ。
イタッ! だっ…! うう~…!
ああっ! イタッ…!
イッタ! イッタ…!
イテテ…!
ううっ…! うう~!
ああっ! ううっ…!
うっ!
(たたく音)
うーっ!
(殴る音)
うっ!
(たたく音)
うっ… ううっ!
(殴る音)
♬~(幸子)「東海の空あけて
旭日高く輝けば」
お脛!
ああっ…!
イッタ… お脛…!
♬~(幸子)「希望は躍る大八州」
♬~「おお清朗の朝雲に」
ううーっ! うっ…!
(2人のもみ合う音)
うっ…!
うっ… うう…!
ああーっ 痛い! イタッ…!
ううーっ…!
この野郎…! この野郎!
ううっ…。
ううーっ…!
(すすり泣き)
〈悲しいような 切ないような
なんとも言えない気持ちの中で
押さえつけたまま
僕は動けなかった〉
〈僕は ほとんど泣きそうだった〉
(すすり泣き)
〈ほれ 見ろ
男には かなわないだろう! と
叫びたい気持ちが
僕の中にあった〉
〈泣けよ〉
〈ほら 泣いてみろ〉
〈悔しいんだろ?〉
〈弱虫の俺に負けて
悔しいんだろ? と
言ってやりたい気持ちがあった〉
(根来鉄兵)やめろ!
♬~
〈でも それとは別に
僕の手の中に つかんでしまった
しのちゃんの胸の
初めて感じた
盛り上がりがあり…〉
〈それから 女性の体の丸み
ピチピチした筋肉の弾力と張りが
妙にしっかり焼きついていて
おかしくなるくらい
僕を締めつけた〉
♬~
〈恥ずかしいけど 僕のアソコは
あの時 一瞬 硬くなったのだ〉
〈すぐに たちまち
しぼんじゃったけど〉
馬鹿だな まったく。
女と本気で殴り合うなんて!
男が勝つのは当たり前だろうが!!
♬~
〈そのあと しのちゃんは
根に持つかと思ったけど
意外とケロッと
サバサバしていたんで
僕は内心 ややホッとした〉
さっきは はしたなくて
ごめんなさい。
こちらこそ。
公平ちゃん 意外に力あるんだね。
でも
私のオッパイ つかんだでしょ?
…そうかな?
ギュッと つかんだわ。
あれは反則。
すみません。
(三平)狸汁 できたか?
〈だけど
三平兄ちゃんに対しては
含んでいるところが
まだあるらしく
口も利かないし
目も合わさなかった〉
〈その晩の夕飯は なんだか
最初から雰囲気が変だった〉
〈わざわざ来てくれた
鉄兵兄さんは
いつも以上に
口を利こうとせず…〉
日本軍が
マニラを占領したらしいな。
(信子)ビルマにも
進撃したらしいわよ。
(公一)すごいな 日本軍は。
(信子)うん!
(公一)破竹の勢いだ。
うん! うん。
おかわり?
うん。
公次兄ちゃん どうしたかな?
訓練期間 もう終えたのかな?
(信子)終わったら
何か言ってくるわよ。
(幸子)わかんないわよ。
軍は機密が多いから。
機密が多いったって…。
おかわり?
(信子)もういい。
幸子は?
私も いい。
南洋の空 知らない間に飛んでて
南十字星 見ちゃったりしてて。
公平ちゃんは?
もう1杯。
ありがとう。
あっ…。
ああっ! あっ…。
(三平)あっ…。
(信子)あっ…。
ありがと。
(幸子)この間のたまり醤油
今日のだしに使った?
でも 五介さんの言った
この前の話…。
(鉄兵)しの。
うん?
どうして おめえ
三平の分だけ よそってやらんで
自分でつがせるんじゃ。
別に…。
「別に」じゃあるまいが!!
すいません…。
(公一)どうしたんだ?
三平は もうじき 徴兵検査じゃ。
女なら
もっと優しくしてやらんか!!
ごめんなさい。
三平…。
はい。
室井が…
支那で戦死したとよ。
(箸を落とす音)
(鉄兵)行かんでもいい戦争に
あいつ 無理くり駆り出されて…。
(鉄兵のすすり泣き)
♬~
私ね この家から
離れるかもしれない。
離れて どうするんだ?
(三平)まもなく 俺にも
徴兵検査の呼び出しが来るはずだ。
(鉄兵)その事を考えるのはやめろ。
家族に どえらい迷惑がかかる。