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【ドラニュース】

41歳山井、現役投手最年長1勝 調子イマイチでも「必死に」

2019年7月9日 紙面から

中日-広島 5回表1死一塁、田中広を遊ゴロ併殺に打ち取り、ガッツポーズする山井=ナゴヤドームで(今泉慶太撮影)

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 現役最年長投手が竜を乗せた。中日・山井大介投手(41)が8日、広島戦(ナゴヤドーム)で先発し、今季最長6イニング2/3を投げ2安打1失点で今季3勝目。巨人・上原の引退で、現役最年長投手となってから初めての白星になった。

 ベンチで待つ山井の顔は紅潮していた。「絶対に抑えてくれる。頑張れ」。七夕から1日遅れで祈りは届いた。4月17日のDeNA戦(ナゴヤドーム)以来の3勝目は41歳での初勝利。現役最年長投手がお立ち台で汗をぬぐった。

 「正直、調子は良くなかった。木下にいいリードをしてもらったし、野手も早く点を取ってくれた。必死に1球1球投げようという気持ちだけでした。こういう結果になって良かった」

 今季最長の6イニング2/3を鈴木のソロ1本に抑えた。「カウントを整えられなかったので、全球勝負球のような感じだった」。ゴロを打たせる本来の投球を捨てたのも奏功した。奪った20のアウトのうち飛球は11。「いつもと違う山井を見せられたと思う」と胸を張った。

 勝ち星から遠ざかる間に時代は令和へと移り、自身も41歳になった。元巨人の上原浩治が5月下旬に引退。日本球界では最年長投手は気を使われる存在でもある。「飯に誘っても若い子に断られる。寂しいで」。遠征先で一人で焼き肉店を訪れ、孤独を感じたこともある。

 それでも衰えは全く感じていない。「カルビもロースもここに来て、前より食べられるようになった」と強調。山井の体を知る永田トレーナーは「筋肉の質は山本さんに似ている」と50歳まで投げ続けた山本昌さんになぞらえる。

 

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