提供:NTN株式会社
ベアリングなどエネルギー効率を高める商品の開発で、循環型社会の実現に貢献するNTN。
SDGs達成に向け、自然エネルギーの活用にも力を注ぐ。
文=加藤徹
あらゆる機械の回転部位に使用され、摩擦を減らすことでエネルギー消費を抑えるベアリング。1918年創業のNTNは、“究極のエコ商品”とも言われるベアリングの開発・販売を中心に、日本のものづくりを支える精密機器メーカーだ。
「新しい技術の創造と新商品の開発を通じて国際社会に貢献する」という企業理念のもと、一貫してエネルギーロスの低減という課題に向き合ってきたN TNの歩みは、「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」をはじめSDGsとの親和性が高い。
省エネ技術の追求に加え、近年はエネルギー創出事業にも注力。NTNグリーンパワーステーション(小形風力)やNTNマイクロ水車など、自然エネルギーを利用した商品の開発で「気候変動に具体的な対策を」という目標を実践。風力・水力・太陽光による発電電力を、電気自動車の充電や野菜栽培工場に最適活用するグリーンパワーパークの設置など、持続可能な社会の発展に貢献する「循環型モデル」を提示している。
2017年に開校した「NT N回る学校」も「質の高い教育をみんなに」という開発目標につながる社会貢献活動だ。「次代を担う子どもたちが環境に関心を持ち、明るい未来を切り開こうとするきっかけにしたい」と語る大久保博司社長の目には、新たな挑戦への熱意が宿る。
創業100周年を機に刷新された企業理念体系では、創業者から受け継がれてきた開拓者精神と共存共栄精神を礎に、挑戦・協働・約束という3つの信条に基づく全社員共有の行動指針「NTNスピリット」を策定。幅広い事業活動を通じて社会課題の解決に取り組み、SDGsの達成と「なめらかな社会」の実現を目指す。
ベアリングに代表されるNTNのエコ商品は、自動車、鉄道車両、医療機器など幅広い産業で利用され、快適な暮らしを支えている。世界シェアNo.1のハブベアリングなど、高度な省エネルギー技術でSDGsの実現を目指す。
自然エネルギーを利用した独立電源型の小型発電、蓄電装置。昼間は太陽光と風力、夜間は風力によって発電・蓄電した電力でLED照明が点灯する他、Wi-Fiや防犯カメラ等の機能も追加でき、地域の防災・減災・防犯に貢献する。
用水路などの既存の水路に設置するだけで使用可能な小水力発電システム。遠方にある発電所からの送電ロスを抑え、地域にエネルギーを安定供給する。水車の軸受には地球環境に配慮した食品機械用グリースを使用している。
社員が先生となり、子どもたちに環境や省エネの大切さを伝えるイベント。国内最大の自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」の会場をはじめさまざまな場所で開校し、持続可能な社会の担い手の育成に取り組んでいる。
代表取締役社長
財務部副部長、執行役員などを経て2012年に取締役就任。常務、副社長を歴任し、2014年より代表取締役社長。
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