2019/04/19

『ペット保険』で治療費7割補償も! 獣医師に聞いた犬&猫のかかりやすい病気とは

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にらみつける雑種の猫

凶悪な顔でにらんでいるが、彼はいま飼い主である筆者のおなかの上にいる。自分から飛び乗っておいて、当の飼い主を睨みつける。安全な生活環境で毎日安全に暮らすことができる、ペットならではの自由な振る舞いだが……、やはりかわいい。

ちなみに彼、日々の暮らしだけでなく、不測の事態に対してもある程度の安全が保障されている。なぜなら、彼は「ペット保険」に加入しているからだ。

まさに世は「ペットブーム」。ワンちゃんネコちゃんのかわいい動画は日に何度も目にするし、テレビからもよく流れてくる。同時に、ペットを単なる愛玩動物としてではなく、「パートナー」としてお互いにとって質の高い生活を求めるという、飼う側の意識に変化が見られるようになった。

ところが、である。ペット保険に加入している人は驚くほど少ない。フードや飼育環境の進化で、ペットたちの長寿化が進んでいる。それは大変すばらしいのだが、一方で高齢化に伴う病気やケガが増えてきているのも事実。

こちらはKDDIが行ったペットにまつわる調査の結果である。

生活に関するアンケート 〈調査概要〉調査タイトル:生活に関するアンケート/調査方法:インターネットリサーチ/調査期間:2016年3月9日~3月11日/調査対象:現在、犬か猫を飼っている全国18歳以上の男女400名(Qzoo会員)※KDDI調べ

犬の約80%、猫の約90%が、現在ペット保険に加入していない。まだまだ多くの飼い主にとってペット保険は一般的ではないようだ。しかし飼い主、ペット両者にとって、ペット保険加入メリットはとても大きい。

種類ごとにかかりやすい病気とは?

ペットは種類によって、かかりやすい病気がある。あらかじめ知っておけば普段の生活から対策を考えることもでき、実際に罹患した場合にかかる治療費の準備もできる。その傾向を知ることはとても大事なこと。

そこで、「TIME & SPACE」編集部関係者が実際に飼っているペットたちを紹介しつつ、彼らがどんな病気やケガにかかりやすいのか、「電話どうぶつ病院アニクリ24」院長の三宅亜希先生に話を聞いてみた。

「電話どうぶつ病院アニクリ24」院長・三宅亜希先生 「電話どうぶつ病院アニクリ24」院長・三宅亜希先生

では、ペットたちの登場である。

●ミニチュア・シュナウザー

ぺぺ(ミニチュア・シュナウザー・オス・3歳) ぺぺ(ミニチュア・シュナウザー・オス・3歳)

やんちゃで好奇心旺盛なペペ。「パンのかたちのおもちゃがとにかく好き。家では、とにかく“パンをくれー!”ってアピールしてきます」と編集O。白と黒のカラーはミニチュア・シュナウザーには珍しいため、獣医さんにも驚かれるのだとか。「散歩中も犬種を聞かれて答えると、ほぼ全員に驚かれます」

「ミニチュア・シュナウザーは胆石ができやすいコが多いですね。石ができるだけだと、とくに症状がないこともあるのですが、石のせいで胆汁が流れなくなると腹痛を起こすこともあります。また、尿石症もこの犬種に多い病気です。多くは尿のpHをコントロールするような療法食で改善されますが、石の種類や大きさ、症状によっては外科手術が必要な場合もあります。石により尿路閉塞を起こすと急性腎不全を起こす恐れもあるため注意が必要です。また、涙が少ないことが特徴の乾性角結膜炎を起こしやすいことも知られているため気をつけましょう」

●フレンチ・ブルドッグ

イワコフ(フレンチ・ブルドッグ・オス・2歳) イワコフ(フレンチ・ブルドッグ・オス・2歳)

フレンチ・ブルドッグ界が生んだ奇跡の美少年」と親バカぶりを発揮する編集H。食事は食べるというより飲む。人でもほかの犬でも、とにかく動くものすべてに猪突猛進していく好奇心とバイタリティの塊。一方で、「鼻が短いフレンチブルは呼吸器系が弱いといわれているのでちょっと心配」だとか。

「フレンチ・ブルドッグやパグのように、鼻の長さが短い犬種を短頭種というのですが、彼らに特有なのが「短頭種気道症候群」。よくヨダレを垂らしたり、ゼーゼー言っているのはそのせいです。短頭種以外の犬に比べ、呼吸困難や熱中症のリスクが高まります。症状によっては、軟口蓋(=のどちんこ)切除手術や外鼻孔(鼻の穴)拡張術などの手術の必要も出てきます。また、顔の皮膚のたるみに汚れが溜まりやすいのも特徴。清潔に保ってやらないと、皮膚疾患の恐れもあります。あとは食物アレルギーも出やすいデリケートな犬種です。食物アレルギーは多くの場合、療法食で対応可能です」

●シェットランド・シープドッグ

サーブ(シェットランド・シープドッグ・メス・1歳半) サーブ(シェットランド・シープドッグ・メス・1歳半)

疾走しているのは福岡市の百道浜。「暇さえあれば、なにかおもちゃをくわえて持ってきて、“遊んで遊んで!”ってねだるんです」と飼い主のYさん。「クルマで帰宅中、このコとそっくりな犬がひとりで横断歩道を渡ってたんです。ずいぶん似た犬がいるなあってよくよく見たら、サーブで(笑)。玄関からこっそり抜け出して勝手に散歩してたみたい」

「シェルティ(シェットランド・シープドッグの愛称)やコリーはもともと牧羊犬なので、走り回るのは大好きです。しっかり運動させることはとても大切。大型犬に多い印象の股関節形成不全ですが、この犬種でもなりやすいことが知られています。子犬の頃から適切な運動と食事で、きちんと筋肉をつけさせてあげることがある程度の予防にもなります。股関節形成不全では、横座りをしたり腰を振って歩くようになったり、痛みが出ることもあります。また、「コリーアイ症候群」という遺伝性の眼疾患もあります。症状が出ないケースもありますが、若年時から視力低下のリスクも。犬の皮膚に日常的に存在しているマラセチアという常在菌が、なんらかの原因で増えて炎症を起こすこともあります」

●シェパード系ミックス

くうた(ミックス・オス・10歳) くうた(ミックス・オス・10歳)

「うちに来たときは、“成犬になっても柴犬ぐらい”と聞いていたんです」。そんな飼い主Sさんの予想に反して、現在では堂々の29.5kg。体長は77cm。シェパード系ミックスで、見た目は風格あふれるワンちゃんだけど「女子と小・中・高校生が大好きなんです(笑)。あとよくちょっかいを出してきてバトルに発展するのも彼のお気に入り」

「大型犬には、シェルティと同様の股関節形成不全が見られることが多いです。あとは変形性脊椎症。人間でいう神経痛のような痛みが出て、悪化すると麻痺に至ることもあります。また、ジャーマン・シェパードやドーベルマンのように胸が深い大型犬には、「胃捻転」のリスクもあるのです。大きな原因のひとつは過食や食後すぐの運動ですが、もし発症すると直ちに処置が必要ですね。また、ジャーマン・シェパードは、マラセチア性皮膚炎や慢性的角膜炎、食物アレルギーなども起こしやすいことが知られています」

●メインクーン

ケンポク(メインクーン・メス・7歳) ケンポク(メインクーン・メス・7歳)

平成のラストアイドルと言われています。わが家では」と、こちらも親バカっぷりを発揮する編集K。メインクーンは世界最大のネコと言われ、ケンポクちゃんもメスながら7kgを越えるグラマラスさ。人なつっこく、甘えん坊で、よくしゃべる。「この巨体でお腹の上に飛び乗ってくるから何度か死にかけましたがそんなところも愛おしいです」

「猫種に限らずネコにとってリスクが高いのは「慢性腎臓病」。気づかないうちに静かに進行し、腎機能が徐々に衰えます。また、「尿石症」や「膀胱炎」もネコに起きやすい病気です。ネコはもともと砂漠の生き物で、体内の水分を効率的に利用するために尿を濃縮して排泄するのですが、一説によるとその影響もあり腎泌尿器系の疾患が起こりやすいのでは、とも言われています。また、心臓の左心室の壁が厚くなる「肥大型心筋症」が発症することもあります。肥大型心筋症が起こると、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送ることができなくなります。また、肥大型心筋症になると、血栓症を起こしやすくなります。心臓でできた血のかたまり(血栓)が血流に乗って血管を詰まらせてしまいます。血管が詰まるとその先へは酸素も栄養も運ばれなくなるため、最悪の場合、壊死に至ることもあるのです」

飼い主さんたちのコメントからは、ペットへの愛情がよく伝わってきます。だからこそ先生の病気リスクの解説が気になるところ。……もちろん、治療費のことも。1回の通院と検査、処置だけで数万円かかることもあるし、入院・手術となれば数十万円コースもまったく例外ではない。

愛するペットが健康なうちに準備できることはないのだろうか。

注)上記治療費は一例です。実際の治療費・治療内容は症状、動物病院ごとに異なります。

愛するペットのために今すぐできることは、ペット保険への加入

ペットと飼い主にとって、健康で、より長く一緒に過ごせることがなによりも幸せなこと。不安なことがあればすぐに病院に連れて行き、不安を取り除きたい。そのとき、「治療費の心配」をしなくて済むことはとても重要だ。ペット保険に入るべき理由はそこに尽きる。

そこで、支払った治療費の最大70%が補償される「auペットほけん」をおすすめしたい。「通院ありタイプ」と「通院なしタイプ」があり、「通院ありタイプ」は通院、入院、日帰り手術、入院を伴う手術まで幅広くカバー。

「通院なしタイプ」は入院、日帰り手術、入院を伴う手術をカバーできる。それぞれに保険金支払割合・支払い限度額で選べる70%コースと50%コースがある。なお、保険料はペットの種類(犬または猫)や品種によって分類されている。
注)お支払いする保険金の合計は、各コースに設定された年間の限度額までとなります。入院・手術をした場合にお支払いする保険金の合計は入院・手術の限度額までとなり、通院をした場合にお支払いする保険金の合計は通院の限度額までとなります。

さらに「auペットほけん」には、こんな特徴もある。

①10歳までのご加入で、継続時の年齢制限なし

生後30日から10歳まで新規加入ができるのである。すでに加入しているワンちゃんネコちゃんに関しては、10歳を超えてもずーっと継続可能。ペットの老後も安心。
注)入院・手術に対してお支払いする治療費用保険金が、支払限度額に達した場合など、ご継続いただけない場合があります。

②年間のお支払い限度額までなら保険金のお支払いは回数無制限

保険金のお支払いは、全国すべての動物病院での診療が対象。請求書が保険会社の担当窓口に到着後スピーディにお支払い。保険金請求書到着から保険金のお受け取りまで平均約3日(2017年実績)!治療中でも完治してからでも請求はOK。

③あんしんの「かかりつけ獣医師ダイヤル」

24時間365日、いつでもペット専門の獣医師に無料で相談ができる。実際に獣医師にかかる前に、まず相談できるのがなにより便利。プロに状況を聞いてもらうだけでも安心感は違うもの。また、病気やケガだけでなく、しつけやごはんに関するお悩みなどあらゆる相談も可能。
注)通話料はお客さま負担です。

④保険料はauの携帯料金と共に引き落とし

auユーザーならここに大きなメリットを感じる人も多いかもしれない。「保険」をことさらに意識することなく、au携帯料金とともに支払いすることができるのだ。「auペットほけん」ならではのメリットといえる。もちろんクレジット、コンビニ支払いもOK。

ペット保険は、大好きなペットの将来のための確実でささやかなリスクマネジメント。皆保険制度のないペットたちの治療費は非常に高額だ。ここに掲載している費用の目安もほんの一例。病状や治療法によっては、さらなる支出が必要になることも。大好きなペットを助けたい、そんなもしもの時のために経済的な負担を軽減させるペット保険は大きな頼りになる。まだ加入していない飼い主のみなさん、真剣なご検討をオススメします。

フレンチブルドッグのイワコフ

文:武田篤典

電話どうぶつ病院アニクリ24

今回お話を聞いた三宅亜希先生が院長を務めるクリニック。犬猫の健康や病気のことを経験豊富な獣医師たちが電話で相談に応じてくれる日本で初めての獣医療サービスだ。相談は24時間365日OKで、2007年のサービスを開始以来、現在では毎月約2000件の電話対応を行っている。

※掲載されたKDDIの商品・サービスに関する情報は、掲載日現在のものです。商品・サービスの料金、サービスの内容・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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