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2019年7月 5日 (金)

緊急申し入れ書にご賛同ください!

7月8日(月)、福島市で開かれる「県民健康調査」検討委員会で、福島県で多発している甲状腺がんは放射線被ばくによるものではないとした上で、甲状腺検査の該当者に、甲状腺検査は「メリットよりデメリットが上回る」と知らせる「お知らせ文」を送ることが決められようとしています。

甲状腺がんは、早期発見・早期治療が大事です。検討委員会の動きは、福島県の子ども・若年者の健康を脅かすものです。

私たちは7月4日、59団体、144名の賛同を得て、検討委員会委員、「甲状腺検査評価部会」部会員、福島県知事をはじめ県当局に下記の緊急申し入れ書を速達で送付しました。

ドイツからドルトムント独日協会の団体賛同、シュルターマン協会長はじめ5名の個人賛同。
米国からはノーマ・フィールド米国シカゴ大学名誉教授から個人賛同が寄せられています。
国内では初めての方々からの賛同が多く、要請メールがどこから転送されたのか見当もつきませんが、この問題への関心の強さが広がりとして表れています。
「福島の甲状腺がんが放射能と無関係だなんてあり得ない!」という声です。

皆さんの抗議の声をさらに届けたいと思います。個人でも団体でも結構です。
7月7日(日)までに、緊急申し入れ書への賛同メールをお送りください。

賛同メールの送り先anti-hibaku@ab.auone-net.jp
書いていただきたいこと:個人か、団体か
 個人の場合 お名前、読み仮名(あいうえお順に表示します)、
       お住まいの都道府県市町村 あるいは肩書きなど            
       例;温品惇一 ぬくしなじゅんいち(埼玉県越谷市)
 団体の場合:団体の名称、連絡先の都道府県名(都道府県別に表示します)

賛同者・賛同団体は当会のホームページに掲載するとともに、検討委員会に送付します。

賛同表明がまだの方、ぜひ賛同メールをお送りください。

 緊急申し入れ書PDFはこちら

福島県「県民健康調査」検討委員会 御中
同「甲状腺検査評価部会」御中
福島県知事 殿


緊急申し入れ書

1. 甲状腺がんと放射線の関係を否定する『評価部会まとめ』の撤回・再検討を求めます。

2.『甲状腺検査お知らせ文改訂案』の撤回・再検討を求めます。

 第35回「県民健康調査」検討委員会(以下、親委員会という)の7月8日開催が、6月27日に急きょ告知されました。6月3日の第13回甲状腺検査評価部会(以下、評価部会という)において、
①「甲状腺がんと放射線被ばくの間の関連は認められない」とする『甲状腺検査本格検査(検査2回目)結果に対する部会まとめ(案)(以下、『評価部会まとめ』という)』、および、
②甲状腺検査受診のデメリットを強調した『甲状腺検査お知らせ文改訂案』、この2つが部会長一任のかたちで親委員会への答申が決定されました。
 評価部会部会員も親委員会委員も、共に任期が7月までなので、7月8日の親委員会で、審議不十分なまま承認されることが危惧されます。私たちは以下の理由から、親委員会は6月3日の評価部会の結論を直ちに差し戻すよう、強く申し入れます。

① 『評価部会まとめ』について
1-1 福島県の甲状腺検査では、バックグラウンドを測るという名目で「先行検査」と呼んだ1巡目で、予想に反し116人ものがん判定者が出ました。この多発を、第1次評価部会(2015年)と親委員会(2016年)は『中間取りまとめ』において、「福島第一原発の放射線によるものとは考えにくい」としました。福島県での臨床的根拠も疫学的根拠も示さず、「治療をする必要のない患者を見つけただけの過剰診断である」と憶断しました。
1-2 もし1巡目が「治療をする必要のない患者を見つけた、発見し過ぎ」だったのならば、2巡目(本格検査)ではがん判定者は殆ど出ない筈でした。ところが予想に反して71人もの判定者が出てしまいました。
Photo_20190705115701

1-3 2巡目の結果評価というミッションをもって発足した第2次評価部会は、『中間取りまとめ』の再検討をすることもなく、評価作業をずるずると引き伸ばしてきました。

1-4 任期切れ間際6月3日の部会において、鈴木元部会長一任の形で決めた『評価部会まとめ』は、新しい体裁をとっています。国連科学委員会(アンスケア)の甲状腺内部被ばく線量推定値を根拠にしたものです。ところがこの線量推定値は、2月の第12回部会でいみじくも鈴木部会長が「国連科学委員会のデータは不確実性の高いものだということを承知していただきたい」と強調したものです。国連科学委員会自身も最初から不確実性を表明していました。

1-5 『評価部会まとめ』は「線量の増加に応じて発見率が上昇するといった一貫した関係(線量・効果関係)は認められない。 よって現時点において、甲状腺検査本格検査(検査2回目)に発見された甲状腺がんと放射線被ばくの間の関連は認められない※」と結論付けていますが、肝心要の線量が不確実なのですから、それに基づく分析は根拠が無いものと言わざるを得ません。                   ※文章は部会長一任で改変される場合もある

1-6 そのうえ、市町村別のがん判定者数には補正が施されています。疫学的な補正だというのですが、方法は公表していません。他者による吟味検証を防ぐための非公開というのですから、科学者としてあるまじき行為です。分析を担った福島県立医大の大平哲也教授は、発表済み論文では空間線量を基礎としていながら、今回は内部被ばく線量の推定値を使っています。これは研究者として大きな矛盾であり、ただただ「結論ありき」の姿勢といわざるを得ません。                   

1-7 以上をもって、2巡目の甲状腺がんと放射線との関係を否定する『評価部会まとめ』の撤回・再検討を求めます。もちろん、1巡目に関する『中間取りまとめ』(2016年)も厳しく吟味し直されるべきです。

②『甲状腺検査お知らせ文改訂案』について

2-1 2巡目検査(本格検査)で「悪性ないし悪性疑い」と判定された71名のうち33名は1巡目検査ではA1判定でした。のう胞も結節もない状態から、わずか2~3年のうちに「悪性ないし悪性疑い」と判定されました。このように原発事故に伴う小児・若年者の甲状腺がんは進行が早いので、手遅れにならないためには甲状腺検査の必要性が極めて高いのです。『お知らせ文改訂案』にはこうした重要な情報が抜け落ちています。

2-2 第10回「評価部会」で吉田明委員は、福島原発事故以前の日本の小児甲状腺がん治療例計479例を示し、早期発見・早期治療の方が再発、肺転移などが少ないことを明らかにしています(第10回資料4-2)。甲状腺検査のメリットをもっと明確に書き込むべきです

2-3 デメリットの筆頭に「一生気づかずに過ごすかもしれない無害の甲状腺がんを診断・治療する可能性」が挙げられています。しかし、その実証的証拠は何一つ提出されておりません。これはいわゆる「過剰診断」論につながると思われますが、第11回「評価部会」で片野田耕太部会員は、「過剰診断の割合って現状のデータからは決して実データとしては出せない」と述べています(議事録21頁)。加藤良平部会員は韓国やアメリカで問題になっている「過剰診断」と日本の状況との違いを指摘しています(議事録26-27頁)。福島の小児・若年者甲状腺がんを「過剰診断」とするのは誤りです

2-4 以上をもって、『甲状腺検査お知らせ文改訂案』の撤回・再検討を強く求めます。

2019年7月3日

放射線被ばくを学習する会

賛同団体(2019.7.3現在 59団体)

ドルトムント独日協会/さよならニュークス・デュッセルドルフ(ドイツ)/モントリオール9条の会/モントリオールKIZUNA/カナダ9条の会/子どもたちの健康と未来を守るプロジェクト・郡山/子どもたちの健康と未来を守るプロジェクト/虹とみどりの会/緑ふくしま/NPOフアーム庄野/会津放射能情報センター/東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)/たんぽぽ舎/パレスチナ連帯・札幌/三陸の海を放射能から守る岩手の会/測る会/春を呼ぶ会/放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク/東海第二原発再稼働ストップ日立市民の会/とりで生活者ネットワーク/所沢「平和都市宣言」実現する会/ふくしまの子どもたちとともに・世田谷の会/ 再稼働阻止全国ネットワーク/反原労(反原発労働者行動実行委員会)/ハカルワカル広場(八王子市民放射能測定室)/金八デモ(原発反対八王子行動)/清瀬・憲法九条を守る会/日の出の森・水・命の会/日の出の森・支える会/みんなのNO NUKES☆西東京/たまあじさいの会/高木学校/原発を考える品川の女たち/福島子ども保養プロジェクト@しながわ/原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動/「脱原発の日」実行委員会/緑の党グリーンズジャパン/株式会社189/月1原発映画の会/早稲田の杜の会/福島子ども・こらっせ神奈川/ピースカフェ・ちがさき/茅ヶ崎パトロール『チムリグサの会』/福島の子どもたちとともに・湘南の会/福島の子どもたちとともに・西湘の会/子どもたちを放射能から守る伊豆の会/原発震災を防ぐ風下の会/環境汚染を考える三島市民の会/支援交流『虹っ子』/原発を知る滋賀の会/子どもたちに未来をわたしたい・大阪の会/さよなら原発神戸アクション/ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン/教育が危ない!みのお市民ネット/グリーン市民ネットワーク高知/脱原発はりまアクション/原発とめよう!九電本店前ひろば/原発やめよう/つながろう関西・マダム会議/防府バプテスト教会

賛同者(2019.7.3現在 144名)

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コメント

緊急申し入れに賛同します

緊急申し入れに賛同します。

緊急申し入れに賛同します

緊急申し入れに賛同します

緊急申入れに賛同します。福島の甲状腺がんの多発が原発事故とは無関係との判断は間違いだと思います。中国四国地方などの同年代在住者との比較をすれば明らかに疑問が生じるはずです。原発事故の被害を意図的に少なく現わそうとする操作ではないでしょうか。納得できるデータを公表すべきです。

賛同します。

金子さま
 お住まいの都道府県、市町村とメールアドレスをお知らせください。
 メールアドレスはホームペーjには表示されませんので、ご安心ください。

申し入れに賛同します。

申し入れに賛同します

緊急申入れに賛同します

福島県民がどれだけ苦しんでいるか。 担当のみなさんも多くは福島の方でしょうから、ほとんどが福島県で生活している関係の方がおいでだと思います。それなのに、みなさんは苦しんでいる県民の命や健康の方(ほう)か、どこか別の方(ほう)か、どちらを向いて仕事をなさっているのでしょうか。

官邸や「原子力村(シンジケート)」から圧力や指示があるのだと思いますが、ご自分の人生やご家族に恥じない仕事をしてください。 森友・加計問題等で文科省、財務省など霞が関の官僚のみなさんの中には、ご自分達の良心を守るために、また国のあり様をただしたくて、情報を様々な方法でしかるべきところにそっと届けてくださった方も何人もいたようです。

福島県のお役人や医療関係者達が、県民のための存在でなくて一体どうするんですか? 当方には何人もの福島県民の知り合いがいますが、彼らがどんなに懸命に歯を食い縛って明るく生きようとしているか、生きているかを知っています。  県民を、そして国民を騙し、欺くことをもう止めてください。勇気を出して、心と体中の勇気をかき集めて、まっすぐな選択をしてください。


子どもを守るのは大人のつとめだと思ってきました。しかし、今、原発を受け入れ,それによって利益を受けてきた大人が、自分達の保身に走って子どもたちを見捨てています。許せません。

緊急申し入れに賛同いたします。

緊急申し入れに賛同いたします。

緊急申し入れに賛同します。

科学的根拠無しに甲状腺がんと放射線の関係を否定する『評価部会まとめ』は断じて認められない。

“原発事故に伴う小児・若年者の甲状腺がんは進行が早いので、手遅れにならないためには甲状腺検査の必要性が極めて高い”と指摘された専門家のご提起を無視する『甲状腺検査お知らせ文改訂案』の撤回・再検討が当然だ。

あったことを、無かったことには、できません。

何も起こらなかったこという結果ありき、ということを認めることはできません。

緊急申し入れに賛同します。

申し入れに賛同します

緊急申し入れに賛同します。

緊急申し入れに賛同いたします。

緊急申し入れに賛同します。

「甲状腺がんは、早期発見・早期治療が大事です。」

この時点でダメなんだよ。学習が必要。

例えば、以下のような意見も学習してみたらいかがですか。
---
がん 早期発見・早期治療が善であるとは限らない - 名郷直樹|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
https://webronza.asahi.com/national/articles/2019070300008.html?page=1
---
福島の甲状腺検査は即刻中止すべきだ(上)無症状の甲状腺がんを掘り起こす「検査の害」
https://webronza.asahi.com/national/articles/2019062000003.html?iref=wrp_rnavi_rank
---

甲状腺検査中止に対する撤回の申し入れに賛同します。
〒242-0007
神奈川県大和市中央林間3-7-13ホワイトコート402
TEL:090-9309-6722
志田 文広

ここから間違ってる。

 → 「甲状腺がんは、早期発見・早期治療が大事です。」

下記記事をよんて、少しはま学びなさい。

がん 早期発見・早期治療が善であるとは限らない
 ・無差別の甲状腺がん検診が「非」であることは明らか - 名郷直樹|論座 - 朝日新聞社の言論サイト https://webronza.asahi.com/national/articles/2019070300008.html

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