【野球】富山のNo.1は富山第一だ! 184センチ左腕・浜田が導く2019年7月6日 紙面から
第101回全国高校野球選手権大会(8月6日から16日間)の甲子園代表を決める富山大会の組み合わせ抽選会が5日、射水市のアイザック小杉文化ホールであった。48チームが参加し、10日に開会式を開催。試合は13日から始まり、日程が順調に進めば、26日に富山市民球場で決勝が行われる。昨秋の県大会で優勝し、今春の北信越大会で4強入りした富山第一は、注目の長身左腕、浜田陸投手(3年)を中心に3年ぶりの夏代表を目指す。 3年ぶりの代表権獲得には、この左腕の活躍が欠かせない。184センチの長身から投げ込む直球は最速136キロ。1年秋にエースナンバーを背負った浜田が、最後の夏に自身初の甲子園を狙う。初戦の相手は、難敵の富山商に決まった。 「富山なら富山第一、という印象を全国で与えたい。そのためには甲子園出場は絶対条件。圧倒的な力で勝ち抜きたい」 準優勝した昨夏も、決勝を含む3試合で先発。経験は豊富だ。現チームでは昨秋は県を制し、今春は準優勝。4強進出した春の北信越大会では、1、2回戦で2日連続完投し、夏の連投に耐えうるスタミナを証明した。 「自信になった」と振り返るのが、5月に県高野連の強化試合として臨んだ東海大相模(神奈川)戦。春の関東大会を制した強豪を相手に、先発で5回まで無失点の力投を見せた。終盤につかまったものの、8イニング4失点。新チームとなった昨秋にカーブの握りを変え、100キロ前後の緩い変化球を使えるようになった。その緩急が、全国クラスにも通用し、大きな手応えをつかんだ。 小学校卒業時に152センチだった身長は、中学で一気に伸びた。両親はともに160センチ台というが、「とにかく寝ました」。平日は午後9時に就寝。休日は昼近くまで寝続け、中学で180センチを超えた。その長身は浜田の武器になっている。富山第一が前回夏出場した2016年のチームにあこがれ、黒部市から進学した大型左腕。この夏こそ、自らの手で頂点に導く。 (麻生和男)
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