1300年前の秘仏、改元で24年ぶりご開帳 千日参りの霊場で
滋賀県高島市音羽の嶽(だけ)山麓にあり、千日参りの霊場として知られる長谷寺観音堂の秘仏で、1300年前に造られたと伝わる同寺本尊の十一面観音菩薩立像が改元を機に7日、24年ぶりに開帳される。
同寺によると、観音堂は、678年に藤原不比等が嶽山山頂に創建。観音菩薩像(約95センチ)は、727年に安置されたという。
寺伝では、517年に嶽山山中から豪雨により琵琶湖に流出した1本のクスノキから3体の観音菩薩像が彫られ、同寺と奈良県桜井市の長谷寺、香川県さぬき市の志度寺に納められたとされる。
前回の開帳は1995年7月、麓に移築された新観音堂の落慶法要を機に、67年ぶりに行われた。
開帳は午前8時~午後3時。同寺総代の馬場久治さん(65)は「穏やかな表情でりりしく立っているお姿を見ていただき、後世に伝えていきたい」と話す。拝観無料。
【 2019年07月05日 20時28分 】