ボクシングのスーパーフェザー級ノンタイトル10回戦の前日計量が5日、東京都内で行われIBF同級4位の尾川堅一(31)=帝拳=が58・7キロ、対戦相手のグレン・メデュラ(23)=フィリピン=が57・4キロでパスした。この興行では尾川の同級世界戦挑戦者決定戦が予定されていたが、対戦相手のアジンガ・フジレ(22)=南ア=の渡航準備が間に合わず、急きょノンタイトル戦になった。
「油断はないです。勝ち続けることが世界タイトルにつながると思う」と尾川。2017年12月に米ラスベガスでIBF王座決定戦に勝利したが、試合前の検査サンプルから禁止薬物が検出され、タイトル獲得の事実が消滅したうえ1年間の資格停止処分に。今回が復帰2戦目となる尾川は「欲しいのは世界のベルト」と、幻となった世界王座奪還を見据えてリングに上がる。