【プロ野球】制球不満でも7回零封 日本ハム・有原、リーグ最多タイ9勝2019年7月6日 紙面から
◇日本ハム4-2楽天日本ハムは有原が7イニング1安打無失点の好投でリーグトップに並ぶ9勝目を挙げた。9回を抑えた秋吉が13セーブ目。4回に中田の2ランで先制し、7回には石井の三塁打などで2点を加えた。楽天は1分けを挟んで7連敗。 ◇ 上位に食らいつくためには落とせない。日本ハム・有原が杜(もり)の都で仁王立ちだ。7イニングを1安打無失点、11三振の力投でハーラートップタイの9勝目を上げた。 「調子は悪くなかったけど、制球が少しうまくいかなかった」。序盤から走者を背負いながらの投球が続いたが、ホームは踏ませない。被安打1に対して、与えた四球は5。それでもゼロを積み重ねる。 「落ちる球を使えたのが良かった」。150キロの直球にチェンジアップ、フォークを駆使。1、3回と走者を背負って迎えたウィーラーをフォークでともに三振に仕留めるなど、今季3度目の2桁三振だ。 今季ここまでまさにチームの大黒柱。象徴的な数字が被打率だ。昨季が2割8分1厘。10勝を上げた2017年でも2割9分4厘。それが今季はここまで驚異の1割9分を誇る。「落ちる球も直球も際どいところに投げ込めているのが、この結果につながっている」。同じ9勝のソフトバンク・千賀でも届かないリーグ唯一の1割台をキープ。 一塁を守る中田も「まずあの直球はバッターには恐怖。しかもかわすこともできる。簡単には打てないよ」と目を細める投球術だ。 ともにチームを支えてきた上沢が、故障で戦線離脱。「本人が一番つらいと思う。優勝できるように頑張りたい」。有原が、ハムの屋台骨を支えていく。 (土屋善文)
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