東京の電車は、混みすぎている。田舎育ちの僕にとって、あそこまでパーソナルスペースを侵害されてしまうような乗り物は受け入れがたいものだ。だから電車は座れるものにしか乗らない。
と、余談はここまでにして、そんな通勤電車で起こったある一幕が話題だ。以下、Toggetterから主要部分を引用する。
http://togetter.com/li/149621
さっき電車の中で45くらいのサラリーマンの男性が、同じ車両に乗っていた25くらいの女性に「あ…あの…どちらの香水をお使いですか?教えて頂けませんか?」と聞いていた。女性は思いっきり気持ち悪そうな顔をして「はぁ?キモッ」と吐き捨てて車両を移って行った。
わたしはその男性を見ていてもヘンな感じはしなかったし、言葉も丁寧だったので「きっと勇気を出して聞いたんだろうに…かわいそうだなぁ…あの香水はChloeだよー」と思っていたら、隣でそれを見ていたわたしと同じ年くらいの女性がわたしに「あれ…Chloeでしたよね?」って聞いてきて、わたしも「そうだと思います」って言ったら、その女性が男性に「あの・・・どういったご事情ですか?」と切り出し、男性が「とても良い香りだったので、妻にプレゼントしようと・・・」と言ったので「ハッキリとはわかりませんでしたが、多分Chloeというブランドの香水だと思います」と教えてあげていた。
わたしも同意を求められたので「わたしも多分そうだと思います」と言ったら、男性が「ご親切にありがとうございます。やっぱりああいう感じで聞いたら変に思われますよね・・・」と気まずそうな顔をしていた。わたしも女性も「でも・・・あんな逃げ方ないですよね」と笑い合った。
--
基本的にはちょっと良い話である。件の男性はちょっと気の毒だったかな、という気もしなくはないが、確かに突然「その香水、どこのですか?」なんて聞かれたら、ぎょっとするかもしれない。イメージとしては、なんだか自分のにおいをクンクンかがれたような気がして不快を感じるのも理解できる。
ところでこの話、なんとなく身につままされるところがあるのだ。実は私もけっこう香りが気になる人なので、「お、この香水はいいにおいかも!」と思う時が結構ある。しかし、そう思うだけで聞いた・聞けたためしはない。仮にこのケースで「妻にプレゼントしたいのですが……」と訪ねたとしても、反応が変わらなかった可能性だってあるだろう。
ということで、この悲しい問題を解決するには、はやく香りの検索が実現すれば良いのかもしれない。テクノロジーの進歩に期待したい。
(中山 記男)
http://airoplane.net/ ■関連記事
『Twitter』で会社の同僚や家族のユーザーアカウントがばれるようになった話 『Twitter』の自浄作用について 911でソーシャルメディアが生まれ 311で死んだ 「今の出版業界の仕組みでは本作りの熱意が伝わらない」 元・新潮社編集者のつぶやきが話題に 台湾漫画界は表現規制で衰退した! 漫画・アニメを規制する都条例に関連して『Twitter』で話題に