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絶滅させた動物たち紹介 名古屋市科学館で6日から

絶滅した「ステラーカイギュウ」の実物大模型などが並ぶ会場=名古屋市中区の市科学館で

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 人間が絶滅させた動物たちを紹介する展示会「絶滅動物研究所」が6日、名古屋市中区栄2の市科学館で始まる。人間の乱獲や開発によって、永遠に姿を消すことになった動物たちの模型などを展示する。

 天敵不在でのんびり屋だった飛べない鳥「ドードー」や、おいしすぎて乱獲された「リョコウバト」など、人間が関与して絶滅したか、絶滅のおそれがある約30種を展示。絶滅の理由を書いたパネルとともに、貴重な剥製や骨を見ることができる。

 目を引くのは、18世紀まで北太平洋にすんでいた「ステラーカイギュウ」の模型。ジュゴンの仲間の哺乳類で、最大9メートルの迫力ある巨体を再現した。仲間を助けようとする性格が災いして次々と捕獲され、「優しすぎた」とも言われる。発見からわずか27年後に絶滅した。

 東山動植物園(同市)の人気動物トップテンが、いずれも絶滅危惧種となっていることも紹介。個性豊かな動物たちが今なお絶滅の危機にひんしている窮状を訴える。柏木晴香学芸員は「人間は他の生きものたちとのつながりの中で生きている。絶滅は遠い世界の話ではないことを知ってもらいたい」と話す。

 科学館と中京テレビの主催。9月8日まで。月曜休館(15日、8月12日は開館)。一般1400円、高校・大学生800円、小中学生500円。

 (水越直哉)

 

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