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児童が掛川の景観マップ 静岡県の「まちづくり学習」で制作

(2019/7/5 08:40)
マップを作りながら地域の景観の魅力を話し合う児童たち=4日午後、掛川市立第一小
マップを作りながら地域の景観の魅力を話し合う児童たち=4日午後、掛川市立第一小

 静岡県が19年度から推進を始めた「景観まちづくり学習」の研究指定校、掛川市立第一小で4日、授業が公開された。県内小学校の教員らが視察する中、6年生28人が掛川の魅力的な景観を紹介する「散策コースマップ」の制作に取り組んだ。
 地域の動きを教材に景観まちづくりの意義を学ぶ学習で、本年度は同校と三島市立徳倉小、御殿場市立原里小、組合立牧之原小が指定校。
 第一小6年生はマップを作り、秋に修学旅行先の東京で配る予定。これまで班に分かれ、街中で掛川らしい景観を20~30カ所ずつ見つけてきた。この日はマップに掲載するスポットを選考しながら、掛川のまちづくりの特徴を話し合った。
 掛川城や報徳図書館など象徴的な建造物のほか、レトロな雰囲気に合わせたマンホールや時計台を推す班もあり、児童たちは景観形成のために施された細かな配慮に理解を深めた。女子児童は「今ある景観は大勢の人がつくった努力の結晶。城と周りの建物の一体感が掛川の魅力だと思った」と話した。

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