久保建レアル１軍！　ジダン監督抜てき！北米遠征30人入り正式発表

　【ロンドン原田公樹】スペイン１部リーグのレアル・マドリードに移籍した、日本代表ＭＦ久保建英（１８）が３日、シーズン開幕前の今月下旬に１軍が行う北米遠征の３０人のメンバーに正式に入ったことが分かった。久保は加入１季目は、２軍に相当する、２部Ｂ（３部相当）のチームでプレーするが、北米遠征ではジダン監督の下、新加入のアザールや主将のセルヒオラモス、モドリッチらとプレーするチャンスを得た。実力を示せれば早い時期に１軍昇格のチャンスが巡ってくる。

　久保がいきなりチャンスを得た。スペインのラジオ局、カデナコープの人気サッカー番組「エルパルティダゾ」が、ジダン監督は１軍の２６選手に加え、久保もメンバー入りさせ、計３０人で北米遠征を行うと伝えた。これを受けて３日、スペイン紙マルカ（電子版）などが報じた。

　メンバーは豪華だ。今後、移籍や負傷などで変更はあるが、現時点でＧＫはベルギー代表のクルトワやナバス。ジダン監督の息子、リュカ・ジダンも入った。ＤＦは主将のセルヒオラモス、ブラジル代表のマルセロ。ＭＦには、ドイツ代表のクロース、昨年のバロンドールであるモドリッチ。ＦＷ陣には、新加入のエデン・アザールやフランス代表のベンゼマら、スーパースターぞろいだ。

　対戦相手も強豪ばかりで、７月２０日に米・ヒューストンでバイエルン・ミュンヘン（ドイツ）、２４日にワシントンＤＣ近郊のランドバーでアーセナル（イングランド）、２７日にニューヨーク近郊のイーストラザフォードで宿敵アトレチコ・マドリード（スペイン）と対戦。その後、ドイツ・ミュンヘンへ移動し、３０日にトットナム（イングランド）戦、３１日にバイエルンかフェネルバフチェ（トルコ）と対戦する。

　移動はすべてチャーター機で、過密日程を縫って各地で練習を行い、スポンサーイベントにも参加。久保は時差とプレッシャーと戦いながらコンディション調整を行い、出場機会を待つことになる。ジダン監督をうならせることができるか。久保のレアル挑戦はまもなく米国から始まる。