ホールデム・ポーカー入門 ルールと手役集

ポーカーと言えばテキサスホールデム!ポーカーの手役とゲームの流れ(ルール、アクション、ポジション)、ハンドレンジ、役やオッズの確率計算など、初心者や入門者にもわかりやすく説明します。

目次Poker Top入門講座手役一覧ランクキッカーチョップハンドクイズポジションアクションBet Roundポット用語まとめポーカーと運ジョーカーハンドの種類ドミネイトハンドレンジオーバーカードコネクターフロップ確率ストレート確率将来のオッズスチール

スチールでブラインドを盗み取れ!

スチールは、自分がレイトポジションで前に誰も参加していない時 ブラインド目当てで、手札の強さに関係なくレイズするプレイです。 これは、手札で勝負するのではなく、 相手を降ろすことにより、勝負することなく儲けてしまおうというやり方。 主に、CO(カットオフ)やBTN(ボタン)のポジションから行うプレイですが、 UTG(アンダーザガン),HJ(ハイジャック)の位置からスチールを狙うこともあります。 スチール時のレイズ額は3.5~5BBが相場と言われています。

スチールの有用性と対抗策

スチールは、手札に関係なく勝負しに来てるんだから、 コールやリレイズすればいいじゃない、とはなりません。 受ける側(BTN,SB,BB)からすると、 ほんとに相手の手札が弱いのかどうか、全くの未知数です。 特にSBとBBは、フロップ以降ポジションがないので戦い難い。 このため、BTNに大した手が入っていなければ、そのままスチール成功になりやすい。 スチールに対抗する 自分が強い手を持っている他、相手の狙いをスチールとみるなら、 スチールに対抗し、コール、リレイズ、オールインしていくのもいいでしょう。 この時、絶対に中途半端なリレイズをしてはいけません(モンスターハンド除く) 中途半端なリスチール(スチールに対しスチール)を狙うと、 相手にオールインされる恐れがあり・・・、 結果フォールドすることになります(コールされても碌な結果にならない

スチールとポットオッズ

コールされても碌なことにならないと書きましたが、 これは中途半端なリレイズ額だと、オッズが良すぎて降りられないためです。 これは、競馬や競艇におけるオッズと同じです。 以下のような場合、5BBを払うことで、20.5BBの見返り(オッズ4.01倍) ブラインド分1.5BB(SB0.5 + BB1分) スチール狙いで出した5BB(自分が既に払った額) スチール妨害による追加9BB(相手がBBの場合) つまり、24.93%の勝率があればコールできる! これだけ低い勝率であっても、スチール側はコールすべき手になってしまう。 中途半端なリスチールが許される手  or  そもそも、こんなハンドでリスチール狙ってるのがおかしい話なのですが・・・、 中途半端なリレイズ額が許されるのはこのハンドのみ。 QQ等では、相手がAやK持ちだとコール出来るだけの勝率が生まれてしまう。 (KKでも、A持ち相手の勝率は24.93%未満に抑えられません) リスチールの必要条件 1.相手が割に合わなくなる位、リレイズ額を引き上げること(3倍プッシュが相場)   オールインレベルまでやってしまってもよい。 2.自分が有利なこと。   相手の手がスチール目的の手であり、弱いことを見抜いているなら、   弱いハンドで、リスチールを狙っても差支えない・・・   (弱い手でのリスチール・リレイズをライト3ベットと言います) 3.相手がフォールドすること。   ポジション負けしていると、現状勝っていても、厳しい戦いが予想されます。   スチール狙ってきたのがCOなら、ポジションで勝っているのはBTNのみ。   ポジションが相手より悪いなら、勝っている内にオールイン。   (これなら、ポジションによる不利が関係ない) リスチールは非常に難しいので、自信がなければコールかフォールド安定だと思います。

スチールはトーナメントの生命線

通常、僅かなブラインドのために積極的にスチールを狙うことは少ないです。 しかし、これがトーナメントとなると話が違ってきます。 トーナメントは、時間経過でブラインドが上昇するほか、 アンティによる強制ベットが導入されます。 自分のスタック(現在の有り金)がガリガリ削られていく・・・、 このため、スチールの成功が自分の生き残りを左右します。 スチールすべき相手 スチールがやり難いのは、ルースな相手とコーラーです。 スチールする側としては、自分の手札には自信がないので、 戦うことなく、ブラインドを楽に掠め取れるのが一番なんです。 COからスチールを狙うなら、BTN,SB,BBがタイトなプレイヤーでないと駄目です。 ※トーナメントはスチールが成功しやすい。  リングゲームは稼ぐゲームだが、トーナメントはサバイバル。  生き残りに重点が置かれるため、慎重に動きます。  特に、ショートスタックのプレイヤーは、フォールドすることが多い(いい手を待つ) ※この他、コミットしているショートスタックのプレイヤーがいる場合も、  スチールには向きません(飛ばすチャンスではありますが) スチールとポジション スチールは、弱い手でチップを盗みに行くため・・・、 CO(カットオフ)のような良いポジションで行くのが定石みたいになっています。 このため「ああスチールね」としか見られなかったりもします。 逆に、ポジションの悪いUTG(アンダーザガン)のポジションから、 スチール狙いで動くやり方もあります。 ポジションが悪い位置から入ったから、いい手に違いないと思わせるプレイ。 これは、タイトプレイヤー以外がやると、最悪な結果にしかなりません。 ※リスチールの一種として、ライト4ベット(ライト3ベットに対しリレイズ)、  スクイーズ(ここからサンドイッチ解消し、ニューヨークバックレイズ)等があります。 最上部へ(上部に目次)