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【ドラニュース】

竜3併殺も結果恐れず立ち向かえ 初回1死満塁先制機、周平三ゴロ

2019年7月5日 紙面から

巨人-中日 1回表1死満塁、三ゴロ併殺に倒れた高橋。一塁手大城=東京ドームで(北田美和子撮影)

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 3併殺が重くのしかかった。昨季はプロ初完封を献上した巨人の今村から6回までの得点は1点のみ。7回に阿部の適時打で2点目を奪い、マウンドから引きずり降ろすも時既に遅しだった。

 「もともと打たせて取るピッチャー。相手のいいところを出させてしまった」と唇をかんだ村上打撃コーチ。140キロ中盤の直球と多彩な変化球で緩急をつける左腕。時折織り交ぜてくる80キロ台のカーブに打線が翻弄(ほんろう)された。

 ただ打ちにいく姿勢がなければ得点は奪えない。「捉え切れなければ内野ゴロ、打てればナイスバッティング。勇気をもって打ちにいったことは認める」と打撃陣の姿勢を擁護。それでも「打つべきボールだったかは見ないといけない」と相手投手に思い通りの投球をさせてしまった反省も口にする。

 併殺は結果論。努めて明るい口調で振り返る村上コーチが「でも周平のところかな…」と少し声を落としたのは初回の攻撃の場面だった。

 1死から京田が四球を選ぶと大島が右前打で続き、ビシエドの死球で1死満塁と今村の立ち上がりを攻め立てた。押せ押せムードの中、高橋は1-1から低めのフォークを捉えたが、打球は三塁正面へ。三塁併殺打で先制点を奪えずに竜党の期待は一気にしぼんだ。

 「先制点を取れなかったのが…」と言葉少なにバスへ引き揚げた高橋。主将として打線を引っ張ってきた男から、この日は快音が聞かれなかった。村上コーチは「ただあのフォークを追いかけてヒットにできるのが周平。少しでもずれていれば結果は違った」と責める気はない。

 

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