【ドラニュース】竜、巨人に3連敗で自力V消滅 ロメロ大乱調、7四球4失点KO2019年7月5日 紙面から
先制パンチにしてやられた。中日は4日の巨人戦(東京ドーム)で先発したエンニー・ロメロ投手(28)が2回、坂本勇人内野手(30)に痛恨の満塁本塁打を浴び、4イニングで4失点KO。リーグ首位の巨人に同一カード3連敗を喫して自力優勝の可能性が消えた。 5連勝と勢いをつけて乗り込んできた東京ドームで、首位・巨人に痛恨の同一カード3連敗を喫した。最初の2試合と同様、この日も先発の乱調が響いた。 ロメロが立ち上がりから大荒れだった。3四球で1死満塁のピンチをつくった初回は無失点で切り抜けたものの、2回、2死満塁から坂本勇に満塁本塁打を被弾。ストライクがなかなか入らず苦しんでいた中、カウント2-2から内角高めの直球を狙い澄ましたように仕留められた。「ブルペンで調子は良かったが、試合ではバラついてしまって…。いつも打たれている選手に打たれて悔しい」。坂本勇に今季3発目を被弾した左腕は、4イニングで被安打3ながら7四球を与える大乱調でKOされ、敗戦を招いた。 「この3試合、野手はどうしても追いかけなければいけない状況の中で厳しい戦いになった」。こう語る与田監督も、厳しい表情だった。先発が3試合続けて序盤に失点し、またも後手に回る展開となり3連敗。6まで減らしていた借金は9まで戻ってしまった。リーグ首位の巨人相手にこれで5連敗となりゲーム差は11に拡大。そして、この敗戦で自力優勝の可能性も消滅してしまった。 83試合目だった昨季より8試合早い、75試合目での自力V消滅。それでも、当然ながら下を向くわけにはいかない。まだ68試合残っている。ここから何が何でも巻き返すことが、竜戦士たちに課された使命だろう。 「まだシーズンは終わっていない。いちいちそういうことを考えても意味がない。常に最後まで全力で戦う」。自力優勝の可能性が消滅したことについて聞かれた指揮官は前を向き、キッパリとこう言った。いつも掲げている一戦必勝を貫き、ひたすら白星を積み重ね続ける。この厳しい状況をはね返していくには、それしかない。
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