【ドラニュース】竜悪夢、点取ってもすぐ取られ… 巨人に連敗 自力V消滅危機!2019年7月4日 紙面から
点を取っても取っても、吐き出した。中日は3日の巨人戦(東京ドーム)で6-6の9回、無死二塁から失策が絡んでサヨナラ負けした。得点した4イニングで、すべて直後に失点する後味の悪い連敗となった。 悪夢のような幕切れとなった。首位・巨人を相手に9回の土壇場を含めて3度追いつく粘りを見せたが9回裏、まさかのプレーで試合が終わった。無死二塁から増田大が三塁前へ転がした絶妙なバントを、高橋が一塁へ中途半端なバウンドの送球…。ベースカバーに入った阿部が後方に弾く間に二塁からサヨナラの走者が生還した。 「握り損ない? そんなんじゃない。普通に投げていれば何てことなかった」。ここまで守りでも何度もチームを救ってきた高橋は、悔しそうな表情で引き揚げた。 敗戦に直結したのはこのプレーだったが、4イニングにわたって得点しながら、いずれもその裏に取られたという展開が、それ以上に痛かった。先発・吉見は2イニング連続で失点し、2イニング0/3でKO。9回に登板したロドリゲスも、先頭の若林を四球で出し、すぐさま二盗を決められるなど不安定なマウンドだった。 だが、何より痛恨だったのは7回だろう。表の攻撃で逆転に成功しながら、5番手の鈴木博がすぐにひっくり返されてしまった。 不調のため2軍で調整していた右腕は、6月5日のソフトバンク戦(ヤフオク)以来の1軍マウンド。だが、球が浮き、思うように制球できない。先頭・岡本を中前打で出し、1死一、二塁から代打・阿部に同点打。外角を狙った球が真ん中に入り痛打された。さらには2死満塁から亀井に右前打を打たれて勝ち越された。 「インコースに投げきれなかった。中に入って捉えられた。そういうところに投げていかないといけない」と鈴木博。厳しい結果となった復帰戦が、最終的には敗戦の一因にもなった。それでも、阿波野投手コーチは「これからも大事なところを任せていかなきゃいけない」。前半戦終了後にもR・マルティネスがキューバ代表に参加のため離脱することは決まっており、鈴木博には何としても状態を上げてもらいたいところだ。
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