【ドラゴンズ】今季1軍初昇格を目指す中日の2年目・山本拓実投手(19)が3日、ウエスタン・リーグの広島戦(由宇)に先発。雨の悪コンディションの中、6回途中まで3失点に抑えた。試合は3-3の8回に濃霧が立ち込め、8回表無死、コールドゲームで引き分けた。 マウンドで何度もジャンプして泥を落とす悪条件にもめげず、小さな右腕・山本は思い切り腕を振った。6回途中まで珍しく4四球を与えたものの、3失点で切り抜けた。「雨の中でどう修正できるかを考えて投げなさい」という投手コーチからの指示だった。前脚を怖がらず先に出して着地してボールを放す。コントロールよりも球の回転を意識しながら雨の投球をこなした。1番から4番まで、1軍でも通用する顔触れだったが、物おじすることなく立ち向かった。 最も悔しがったのは、市立西宮高時代から、春夏の兵庫県予選で1本のヒットも許していない1歳年下の小園に6回に右前打を許したこと。「高校で9打席ヒットなしに抑えて、この前も4打席抑えましたから。打ち取った当たりだったのに」と残念そう。一塁塁上で「小園は笑ってましたよね。余計悔しいですよ」と続けた。 昨年は1軍で1試合投げたが、今季は雨のいたずらで、3月の鳴尾浜、6月の甲子園とスライド登板を余儀なくされ、「めった打ちされた印象しかない」という。この日の雨中の好投で「雨男」のレッテルも返上できそうだ。(宮脇渉) (7月4日)[→続きを読む] SCOREBOARD 巨人 vs 中日 東京ドーム 7月3日 開始18時00分 観衆40703人
試合終了
CHUNICHI
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