今月もmaneo、maneoファミリーであるクラウドリースが期失を発表しました。
ちなみに、私自身も100万近く被弾しており、損害は免れないとあきらめております。
ただし、許す気はありませんが。
調べるうちに気になるな点が多く存在し、maneo関係の不信感は更に高まっております。
今回の期失の全容を考察してみたいと思います。
maneo期失総額は2.3億円
1月8日に発表があった不動産担保付きローンファンドの期失総額は2.3億円で、担保を売却しての返済となりそうです。
担保余力は17億(だいぶ盛ってる?)との記載があり、これが本当であれば中ダメージで済みそうではありますね。
かと言って、返済能力がない相手に貸し付けし、投資家に被害を与えているmaneoには情状酌量の余地はありません。
また、ポンジスキーム等の可能性もあり、金融庁をはじめとする行政にはしっかり調査して頂きたいものですね。
疑問だらけのクラウドリース
クラウドリースは今までに期失はなく、安定して運営を行ってきましたが、今回初めて返済延滞が発生しました。
しかし、今回の遅延に関しては様々な疑問が挙がります。
複数事業者の同時多発的な遅延が発生
1月9日に発生した支払い延滞はかなり多くの事業者が一斉に延滞したということになっています。
事業者TD、MC、SB、FC、DB、PA、Cとこれだけの事業者が同時に支払い延滞するといったことが起こりうるのでしょうか?
こうなってくると、そもそも事業者TD、MC、SB、FC、DB、PA、Cは実在しているのかすら疑問に思えてきます。
あるいは、リファイナンスを止められた?
いずれにせよ、怪しい動きであることは間違いありません。
事業者は本当に存在するのか?デタラメでは?
ほとんどの案件で「約束手形」を徴収することを有効な保全策としていると主張しています。
http://fanblogs.jp/money8888/category_45/
不動産担保の評価内での融資ということは配慮はしておりますが、
評価以上の融資を行うケースもあり、本ファンドもそれに該当致します。
不動産担保とあわせて手形を徴求しております。
当社では、手形徴求を有効な保全策と判断し、融資を実行しております。
一般的にも勿論のこと、とりわけC社を取りまくアミューズメント
業界は手形決済を最優先する慣行があり、最大の強制力を持っております。
手形の不渡りは銀行取引停止の原因となりますが、アミューズメント業界において、
不渡り情報は遊技機業界と取りまとめる団体にも即時に入ります。
そうしますと、業界団体から全加盟取引先にその情報が回り、一斉に取引停止となります。
結果として、営業を継続するのが困難になってしまいます。
事業者Cからは毎月の返済相当額の額面の手形を期日毎に振り出してもらっています。
この事業者Cのキャッシュフローを評価したところで支払い可能と判断し、案件化しております。
ご質問のように不動産担保に依存できない場合には手形徴求の有無なども
判断材料として投資をご検討いただけましたらと存じます。
つまり、物凄く簡単にまとめると、
手形不渡りは営業できなくなるよ。やばいから絶対返済滞らせるなよ。
という意味合いでしょう。
このような制限があるのに、事業者側はリファイナンスありきな融資を受け入れることがありえるでしょうか?
また、延滞のお知らせでは、事業者は売り上げから長期の返済を申し出ていると記載されていますが、手形不渡りによって営業継続が困難な状況で返済できるのでしょうか?
この時点でもかなり矛盾が生じていて、クラウドリースに対する不信感は計り知れないものがあります。
リファイナンスを行っていたが、情報を隠蔽していた
延滞発生メールを読むと、リファイナンスを行っていたような記載がありますが、案件のページにはそのことについて一切触れていません。
この数か月間の資金調達環境の影響もあり、最終資金需要者の資金ニーズに即応できるだけのファンド募集がしがたい状況となって参りました。かかる状況を踏まえまして、CrowdLease社としては、投資家の皆様からのファンド資金に加えて、別ルートによりCrowdLease社が調達した資金を原資とするといった代替対応策を採りながら、事業者SBを含む最終資金需要者の資金ニーズに対応し、資金支援を行ってまいりました。しかしながら、資金調達環境の変化については更に急激なものとなって参りました。これを受け、2018年12月以降はCrowdLease社としても新規ファンド募集に係る審査を継続しつつも、事業者SBを含む数社の最終資金需要者に対しては、事業者Fを介して、新規ファンド募集以外の別ルートでの資金調達を促す等の対応もして参りました。
クラウドリース 延滞発生に関するご報告 本文より抜粋
これが情報隠蔽にあたるのではないかという疑問が残ります。
ホームページに情報を掲載しない
なぜここまで大事になっているにも関わらず、延滞が判明した時点で情報を掲載しないのでしょうか。
maneo、トラストレンディング、ガイアファンディングですら速攻で掲載できていたのにクラウドリースだけ掲載しないのは明らかにおかしいです。
投資家のことを舐めているのでしょうか。
不動産担保、キャッシュフロー等の評価がお粗末すぎる
maneoファミリーで期失が発生し、不動産担保を売却し回収した案件で、脅威の回収率50%未満を記録しています。
誰がこんなお粗末な評価をしたのか?
また、今回もキャッシュフローを評価した結果、十分返済能力があると判断しているそうですが、リファイナンスありきのどうしようもない結果となりました。
現時点で期失になっていない案件はどうなる?
恐らく今後期失になるでしょう。
リファイナンスやらポンジスキームやらわかりませんが影響は少なからずあると考えておくべきです。
投資した資金は返ってくるのか?
クラウドリースおよびクラウドリース関連事業者は以下の3つから回収を想定していると主張しています。
- 事業者の事業が継続されることを前提とした連帯保証人であるLLPから回収
- クラウドリース関連事業者が所有する対象不動産を売却し、返済に充てる
- 事業者の連帯保証人である親会社およびグループ会社から回収
我々投資家にとって最悪のパターンは②ではないでしょうか?
maneoファミリーの不動産評価は信頼性なしのお粗末な評価なため、実際の評価額より極端に低い可能性がものすごく高いです。
また、クラウドリース関連事業者とはノンリコースローン契約のため、不動産売却益以上の回収が不可能となってしまうため、貸し倒れは免れないです。
長期でもいいので売り上げから全額返済して欲しいものですが、maneoおよびクラウドリースはどのような対応を取るのか怖くて夜も眠れません。
ちなみに、各事業者は倒産等の法的整理はせず、事業を継続し、事業収益から返済したいといった申し出があったとの記載があります
クラウドリース関連事業者は各事業者に対して支払い計画を1月16日目途に提示させる予定です。
その結果を踏まえ、1月18日に投資家への説明が予告されています。