正月恒例の箱根駅伝でいえば、最後で追い上げたが往路は借金6でフィニッシュ。73試合目にあたるこの巨人戦から復路がスタートした。完敗。第2の開幕ともいうべきタイミングで、書いておきたいことがある。
現在、6年連続Bクラス。そんなことはファンなら知りたくなくても知っている。今回、伝えたいのはその中身だ。2014年から昨季まで、5年連続で往路より復路の勝率が落ちている。つまり、この先の70試合にこそ危機は待ち受けているし、与田ドラゴンズの真価は問われている。
失速の原因は投打どちらかには特定できない。14、15年はチーム打率は下がったが、防御率は上がっている。復路だけで借金19(26勝45敗)と大失速した16年は投打ともに悪化し、同じく復路の借金15(27勝42敗1分け)の17年は打率は横ばい、防御率は大きく下げた。ファンならもちろんご存じだろうが、優勝争いが当たり前だったころの竜は、終盤にめっぽう強かった。
「うーん、最近は先発がそう長いイニングを投げることがなかったから(復路になると)中継ぎがへばってたっていうのはあるかもしれないね」
昔も今も選手の動きを見守ってきた勝崎コンディショニングコーチにこの話題を振ると、こんな見解が返ってきた。そして、今季は違うはず。そんな心強い言葉も聞くことができた。
「先発がしっかり投げてくれているし、こちら(医療部門)ではどうしようもなかった笠原、藤嶋が帰ってくるからね」
未然に防ぐ方法もある故障というより、病気で戦列を離れていた2人の復帰は近い。R・マルティネスが16日に日本を離れるのはマイナス材料だが、鈴木博が戻ってきた。僕も思う。今季の復路は違うはず。昔から言う。「夏場に強い選手が大金を稼ぐ」。打て、抑えろ、そして稼げ。7年ぶりのAクラスへ、勝負の復路が始まった。