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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]七夕賞 クリノヤマトノオー、右回りで重賞狙う

2019年7月3日 紙面から

 サマー2000シリーズ第1戦「第55回七夕賞」(GIII・7日・福島・芝2000メートル)で虎視眈々(たんたん)と重賞初制覇を狙っているのがクリノヤマトノオー。前走の新潟大賞典は6着だったが、実績のない左回りがこたえたもので、右回りに変わるのはプラスだ。3歳時のオープン特別・白百合Sでのちの重賞勝ち馬サトノクロニクルの鼻差2着があり、実力を高く評価されていた馬。気難しい面があって出世は遅れたが、12戦6連対と好相性の主戦・和田を背に、初タイトル奪取に挑む。

 右回りで反撃だ。新潟大賞典で菊花賞(8着)以来、2度目の重賞にチャレンジしたクリノヤマトノオーだが、結果は6着止まり。道中、左にもたれるしぐさを見せており、高橋忠師はこれで3戦【0003】となった左回りコースを敗因の一つに挙げた。

 「新潟コースは合うかなと思っていたので使ったのですが、結果的に合わなかったですね。右回りの時の競馬に比べて、走りづらそうでしたから。右回りの方が良さそうです」と右回りの福島に変わり、改めて期待を寄せる。

 昨年暮れにオープン入りを決め、今年に入っての飛躍が期待されたが、この3戦はいずれも消化不良。3走前は直線でスペースがなく、2走前が外枠、そして前回が左回りと、それぞれ明確な敗因がある。それでも大きくは負けておらず、うまくかみあえば一発の可能性を秘めている。

 鞍上は引き続き和田が務める。同日のプロキオンSで、さきたま杯勝ちの有力馬ウインムートがいたが、福島で騎乗。「こちらが先約だから」という理由だが、チャンスがあると踏んでの遠征に違いない。

 1週前の追い切りで感触を確かめ、「動きは良かったよ。いいころの感じはある。前走は左へ左へ行こうとしていたからね。重賞でもやれる馬だよ」と色気あり。梅雨どきだけに、道悪実績があるのも心強い。折しも七夕の日。ヤマトノオーが、重賞初Vの願いをかなえる。 (栗東取材班)

 

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