【大リーグ】大谷 来季以降は投票での球宴出場なくなる!?2019年7月3日 紙面から ◇AKI猪瀬コラム「MLBへの扉」今週もさまざまな出来事があったメジャーリーグ(MLB)。欧州で初めて開催された公式戦、ヤンキース-レッドソックス2連戦「ロンドン・シリーズ」(現地6月29~30日)は2試合とも想像をはるかに上回る乱打戦となり、記憶にも記録にも残るシリーズとなりました。 乱打戦の理由としては「マウンドが低い」「バックスクリーンが黒すぎて打者から投手のリリースポイントがはっきり見え、球種も軌道も見やすかった」「野手は逆光で飛球が捕球しづらく安打になった」などの見解が出ています。 残念だったのが大谷の球宴選出ならずのニュースでした。今季から2段階方式の投票となりましたが、大谷は最終3選手にも入れませんでした。 ほとんど報道されていませんが、大谷が球宴選出の投票対象選手になるのは今季が最後になる可能性があります。MLBでは来季から現行25人のロースター(出場選手登録)枠が26人に拡大されますが、投手と野手の登録は厳密に区別され、敗戦処理の野手登板は原則できなくなります。 特例として米国では(早くも「大谷ルール」と称されていますが)シーズン中、もしくは前年に投手として20投球回&野手として20試合のスタメン出場を記録した選手は新設の「ツーウエー・プレーヤー(二刀流選手)」としての登録が可能になり、投手でも野手でもプレーできます。 そこで、球宴選出ですが、投票行為の対象は野手だけで、投手は(もちろん二刀流も)対象外なのです。大谷以上の二刀流がいない現状を考えると、投票用紙に二刀流部門が新設されたとしても、大谷の独り勝ちは確実で、新設する意味がありません。 大谷出現で選手登録に二刀流枠が誕生したように、球宴の投票ルールにさらなる変更がない限り、大谷がファン投票で球宴に出ることはなくなります。 (大リーグ・アナリスト)
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