【プロ野球】巨人40勝、セ一番乗り 坂本9回2死千金打!2019年7月1日 紙面から
◇巨人4-3ヤクルト巨人が競り勝ち、40勝にリーグ一番乗りした。2-3の8回に併殺打の間に追い付き、9回に坂本勇の適時二塁打で勝ち越した。5番手の大竹が今季初勝利を挙げ、中川が10セーブ目。ヤクルトは16残塁の拙攻が響き、3連敗を喫した。 ◇ 我慢比べのような、じりじりした戦いに主将が終止符を打った。巨人の坂本勇が同点の9回2死一塁で右翼フェンスにぶち当てる適時二塁打。「外野は越えてくれるかなと思いました。たまたまフェンスで跳ね返って、(一走の)亀井さんがかえってくれたので良かったです」と値千金の決勝打を振り返った。 相手はヤクルトの抑え、石山だった。「真っすぐがすごく良いピッチャーなので、真っすぐに負けないような準備をして打席に入りました」。やや内寄り、低めの真っすぐを反対方向へ運び、外野の頭を越した。原監督も「最後(バットの)ヘッドが効いているよね」と称賛する、力と技術の詰まった一打だった。 1回に投手強襲の内野安打、3回には左前打を放ち、5月31日の中日戦(東京ドーム)以来となる今季7度目の猛打賞。打率1割8分3厘と苦しみ抜いた交流戦を抜け、3~4月の月間MVPに輝いた本来の打撃が戻ってきた。 前夜は14試合ぶりの一発で勝利に貢献。こまちスタジアムでは青森・光星学院高2年の10月に放って以来、14年ぶりの柵越えだった。「なかなか毎年は来られないですし、皆さんの前で良い結果を出せてうれしく思います」と秋田のファンを喜ばせた。 主将の活躍で連勝し、貯金は今季最多で3年ぶりの2桁、10となり40勝リーグ一番乗り。リーグ戦再開を最高の形で滑り出した。 (小林孝一郎)
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