【芸能・社会】東山、ジャニー社長の極意「ショー・マスト・ゴー・オン」実践 テレ朝系「刑事7人」PR会見2019年7月3日 紙面から
俳優の東山紀之(52)が1日夜、東京都内で主演するテレビ朝日系ドラマ「刑事7人」(10日スタート、水曜午後9時)のPR会見に出席した。キャスト全員による会見を前に、東山はスーツ姿でひとり取材陣の前に登場。くも膜下出血で入院中のジャニーズ事務所・ジャニー喜多川社長(87)への思いを語りながら「この後の会見では、僕は別人のよう出てくると思います。ジャニーさんの思いを継いだ僕の姿勢を見てほしい」と、病床の恩師へ届けとばかりにプロ根性を見せた。 「ジャニーさんが先日、くも膜下出血で倒れまして、今まさに頑張っているところです。タレントたちも、それぞれジャニーさんへの思いを送って、1日も早い回復を願っているところであります。僕自身、第一報を聞いたときは非常に驚き、平静を装うのも難しかったんですが、病室のいい顔色のジャニーさんを見て、ちょっと安心しました」 6月18日午前11時30分ごろ、ジャニー社長は自宅で倒れ、救急搬送された。「僕も慌てる人間なんだなと思いまして…。その日はバラエティーの撮影だったんですが、空間がゆがむというか、司会者の方の顔も見えなかったり、頭の回転もいつも以上に鈍かったり…」。普段からクールな東山が取り乱し、思考回路が停止するほど、あまりにも突然で衝撃的なニュースだった。 中学校に入学する直前、東京・渋谷のNHKに音楽番組「レッツゴーヤング」の公開収録を見に行った後、渋谷のスクランブル交差点付近を歩いていたところ、たまたま車で通り掛かったジャニー社長から直接スカウトされた東山。1985年に「少年隊」としてデビューして大人気を集め、86年から08年まで、ジャニー社長が監修する舞台「PLAYZONE」(通称プレゾン)シリーズに23年間立ち続けた。 「僕にとっては、ジャニーさんは『キング・オブ・エンターテインメント』。華やかなエンターテインメントが好きな方なので『ショー・マスト・ゴー・オン』は僕らがまさにやっていかないといけない」 それは「どんな不規則なことが起きても、それに対応するのは当たり前。何があってもショーは続けなければならない」という、ジャニー社長が大切にする精神で、プレゾンを通じて東山自身も体感してきたことだ。 冒頭あいさつから約15分後、浴衣に着替えた東山は共演者の白洲迅(26)をイジりまくり、吉田鋼太郎(60)との面白いエピソードを巧みな話術で披露して取材陣を大笑いさせた。宣言通りの別人だった。重い空気を引きずらず、会見が「華やかなエンターテインメント」になるように完全にスイッチを切り替えた姿勢こそ、まさに「ショー・マスト・ゴー・オン」だった。 ◆短冊に願いを… ドラマはシーズン5に突入ドラマは2015年にスタートし、約1年ぶりとなる今作でシーズン5に突入。東山が演じる天樹悠を中心に、個性派揃いの刑事7人が、超凶悪犯罪や難解な未解決事件に挑む。 七夕が近く、7人の「7」とも掛け合わせてキャストらは涼しげな浴衣姿で会見に出席。それぞれが短冊に書いた願いを披露した。留置管理課をへて天樹の部下となった新人刑事役の白洲が書いた「刑事7人が末永く愛される作品になりますように」に対し、東山は「こんなにこびを売るやつだったとは。ずっと(シリーズに)出してくれというアピールだ」と推理して笑わせた。 また、吉田が一般人に「リリー・フランキーさんですよね!?」と間違えられた撮影中の面白いエピソードを紹介。「近年まれに見る衝撃だった」と感想を語り、会見場をドッと沸かせた。吉田はリリーの出演映画になぞらえ、「僕は(刑事として)『万引き家族』を捕まえる方ですから。うまい!」と自画自賛していた。 ほかに田辺誠一(50)、倉科カナ(31)、北大路欣也(76)、塚本高史(36)が出席した。
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