長野子育て頑張れ、ブッポウソウ 天龍村役場でひな4羽ふ化
天龍村役場の屋上に設けられた巣箱で、村鳥のブッポウソウのひな四羽が卵からかえり、親鳥がかいがいしく子育てに励んでいる。 ブッポウソウは県天然記念物で、環境省のレッドリストで絶滅危惧種にも指定されている。毎年四月下旬から五月上旬ごろ同村に飛来し、天龍小学校の児童らが一九九八年から役場など村内各所に巣箱を掛けて保護活動に取り組んでいる。 役場の巣箱にブッポウソウがやってきたのは四月二十五日。六月二日から八日にかけて四個の卵を産み、二十八日早朝に三羽、二十九日に四羽目がふ化した。巣箱内に置いたカメラのライブ映像で確認した。巣立ちは今月下旬ごろという。 役場に隣接する自慶院の境内には、つがいの親鳥が青緑色の羽を広げ、目も開いていないピンク色の小さなひなたちに代わる代わる餌を運ぶ姿を収めようと、連日大勢の写真愛好家が足を運んでいる。 二日は、天龍小四~六年生十二人が双眼鏡などを使って観察した。四年生の遠山蔵之助君(9つ)は「きれいな鳥だと思った。貴重な鳥なので、巣箱にカラスが来ないといいな」。自慶院住職で今年発足した「天龍村のブッポウソウを守る会」会長の盛正賢さん(67)は「貴重な鳥が天龍村に来てくれるのは、自然が豊かで餌が豊富ということ。いつまでも来てくれるよう大切に守ってほしい」と呼び掛けた。 (寺岡葵) 今、あなたにオススメ Recommended by PR情報
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