こんにちは、元うつ病サラリーマンのSYUです。
このサイトでは僕のような苦しみを味わう人が少しでも減るように、お金の稼ぎ方を紹介しています。
「米ドルを買って売るだけでなぜか儲かる」
「通貨下落リスクなし」
などの触れ込みでスワップアービトラージをオススメしている人がいまだに多いです。
しかしアービトラージに必須の両建てを禁止しているFX会社は多く、通貨の変動リスクは両建てで解消できても、スワップの変動リスクがあります。
これらのことを考えると、スワップアービトラージは自分で簡単に稼げる方法とは言えなくなってきているのが現状です。
そこでこのページでは、禁止されている両建てと、違反した場合の罰則やスワップポイントの変動リスク、今後のスワップポイントでの稼ぎ方を紹介していきます。
記事対象者
これからアービトラージをやってみようかなという方。
本当に稼げる方法を知りたい方。
スワップアービトラージとは?
アービトラージについてまだよくわかっていない人もいるかもしれません。
そこでまずはアービトラージについて説明していきます。
スワップアービトラージは両建て手法
アービトラージはサヤ取りの手法です。
スワップポイントは、通貨の金利差を利用して利益を得る手法だというのは、ご存知でしょう。
しかしスワップポイントは、通貨の相場の変動というリスクがありました。
そのリスクをなくしてしまう手法こそが両建てのアービトラージです。
例えば、円で豪ドルを買って、円と豪ドルの金利スワップをするとします。
この時リスクになるのが、購入時の価格よりも豪ドルが下がってしまうこと。
しかしもし円で豪ドルを買って買いポジションを保有すると同時に、売りポジションを取ったら(両建てをしたら)どうでしょう?
例えば豪ドル円=110円で10万通貨を売りポジションと買いポジションで保有していたとします。
豪ドル円=108円になれば、買いポジションでは20万円の損をすると同時に、売りポジションでは20万円の利益になりますよね。
「買い」と「売り」両方のポジションを持っていたため、プラスマイナスゼロというわけです。
後にはスワップポイントでの利益だけが残ります。
具体的な手法
両建てをするだけなので、非常にシンプルな手法です。
ただし1点だけ注意する必要があるのが、両建てすることで相場の変動の収支がプラスマイナスゼロになり、スワップポイントの利益もプラスマイナスゼロになることがあります。
同じFX会社で、豪ドルを買った時のスワップポイントの絶対値は、豪ドルを売った時のマイナススワップの絶対値とほぼ同じに設定されていることが多いからです。
(もしくはマイナススワップの方が大きく設定されています。)
しかし為替相場はどのFX会社でも同じである一方、スワップポイントやマイナススワップポイントは、それぞれのFX会社によってばらつきがあります。
そこで、スワップポイントが高いFX会社と、マイナススワップが小さいFX会社を探して、ポジションを保有すれば良いわけです。
この手法がスワップアービトラージと呼ばれます。
しかしスワップアービトラージ手法の根幹を成す両建て手法は、種類によっては禁止されている状態です。
両建ての種類
両建てには数多くの種類があります。
それぞれ紹介し、その両建て手法が禁止されているものか、認められているものか説明するので参考にしてください。
同一口座内の両建て
同一口座内の両建ては、文字通り同一口座内で売りポジションと買いポジションの両方を保有することです。
この両建て手法はスワップポイントも相殺しあってしまうので、アービトラージに使うことはできませんが、基本的にどの海外FX会社でも認められています。
複数口座の両建て
同一のFX会社に複数の口座を持つことができます。
同一会社の複数の口座で両建てするのは、禁止している会社がほとんどです。
というのもゼロカットシステムなどを利用すれば、FXの利用者がリスクを減らして、利益を増やすことができてしまい、FX会社にとっては大きなマイナスになるからです。
特にボーナスポイントの付与制度のある海外FX会社では厳しく禁止しています。
異業者間の両建て
異業者間の両建てはスワップポイントの差を狙ってアービトラージによく使われる手法です。
しかしどのFX会社でも基本的には禁止されています。
異業者間の両建てなら、バレないと考える人もいますが、バレるので注意してください。
以前ゼロカットシステムを利用した両建てが流行った際に、いくつもの海外FX会社が倒産しました。
そのため非常に注意深く両建てをチェックしています。
両建てがバレてしまった場合には、以下のような対応を取られることが多いです。
注意しましょう。
- 両建て分の利益取り消し
- 出金拒否
- 口座凍結
両建てをするとFX会社が儲からない
そもそも両建てをなぜ禁止しているのか疑問に思っている人もいるかもしれません。
FX会社が両建てを禁止しているのは、実はスワップアービトラージの防止目的ではなく、 ゼロカットシステムの悪用を防ぐためです。
海外FX会社には、ゼロカットシステムがあります。
ゼロカットシステムは相場の急激な変動などで自己資金以上のマイナスが出てしまうと、追証にはならず、マイナス分を補填してくれる仕組みです。
例えば資金100万円で買いポジションを持っているとしましょう。
その時に突然相場が暴落してしまい-50万円になったとします。
その時にゼロカットシステムがあれば、-50万円分はFX会社が補填してくれるわけです。
ゼロカットシステムがあるおかげで、海外FXの利用者は安心して取引ができます。
このゼロカットシステムは悪用することが可能です。
資金100万円を使って、経済指標発表時など相場が大きく動くタイミングで両建てし、相場が上昇したとしましょう。
両建てなので、利益と損失の絶対値は等しく、買いポジションで+150万円、売りポジションで-150万円になったとします。
本来であればプラスマイナスゼロになるはずです。
しかしゼロカットシステムがあれば、売りポジションの-150万円のうち、-50万円はFX会社が補填するので、利用者にとっては150-(150-50)=50万円の利益になります。
ゼロカットシステムでFX会社が補填した損失分の50万円が、丸々利用者の利益になっているわけです。
当然これではFX会社は、損しかしません。
そのためFX会社では、ゼロカットシステムを狙った取引を防ぐことを主な目的として、両建てを禁止している状況です。
両建て禁止を違反すると?
両建てを違法かと心配している人も中にはいるようですが、両建てには違法性はありません。
しかしFX会社を利用する時には、「利用規約」に同意したはずです。
その利用規約の中に、両建てなどの取引に関して定めた項目があれば、その項目に従う必要があります。
ゼロカットシステムやスワップポイント狙いの両建てを行なった際には、
- 両建て分の利益取り消し
- 出金拒否
- 口座凍結
のほか、ゼロカットシステムのマイナス補填分の支払い、スワップポイントの支払いなど様々な罰則をそれぞれのFX会社が定めています。
スワップポイントを変える国内FX会社
異業者間の両建てであっても、利用者が両建てしているのか、していないのかは簡単にわかるものです。
そこでスワップポイントを突如として変えるFX会社もあります。
例えば自分の会社のある通貨のマイナススワップが一番小さい時に、突如としてその通貨が買われ始めたとしましょう。
そうなればスワップポイントを狙って両建てに利用されていることは、明らかです。
そこでスワップポイントを変えます。
例えばFX会社Aのスワップが10円で、FX会社Bのマイナススワップが7円だったとします。
通常であれば、スワップの差額3円分が利益になりますが、突然FX会社Bがマイナススワップを12円にしたとしましょう。
そうすれば2円ずつ損をすることになります。
利用FX会社がスワップポイントを変えたタイミングですぐに気が付けば、ポジションを解消することもできるかもしれません。
しかしそのためには、スワップを日々チェックしておく必要があり、スワップアービトラージの「手間がほとんどかからない」というメリットがなくなってしまいます。
スワップアービトラージはファンドに任せよう
両建て手法を用いたスワップアービトラージは、FX会社によっては禁止されていたり、異業者間の両建てに気が付いたFX会社が、スワップポイントを変えるリスクもあります。
そのためスワップアービトラージはネットで言われているほど、「絶対負けない」「初心者でも簡単」な取引方法ではありません。
ではスワップアービトラージでは稼げないのか?
答えはノーです。
実は今でもスワップアービトラージで稼ぐ方法があります。
ファンドって聞いたことがありますよね?
資産を預けてプロに運用してもらい、利益の一部を支払った残りを自分のものにできるサービスです。
そのファンドがアービトラージを行えば、非常に低リスクで稼ぐことができます。
自分で行うスワップアービトラージが下火になりつつある今、今後スワップアービトラージファンドが伸びるのは当然の流れでしょう。
もし興味があればライン@で「アービトラージファンドに興味があるよ」とご連絡ください。