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ツバメ子育て 生きた教材 錦城東小児童が観察

(上)大きく口を開けて餌をせがむツバメのひなと親鳥(下)正面玄関の軒先にできた巣を見上げる児童たち=いずれも加賀市錦城東小で

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 加賀市錦城東小学校の正面玄関の軒先にツバメが巣を作り、子育ての真っ最中だ。日に日に大きくなるひなの様子を児童たちは毎日のように観察し、生きた教材になっている。

 五月の大型連休明けから親鳥が巣を作り始め、六月二十日ごろ、ひなが生まれた。ひなは五、六羽いるとみられ、大きく開けた口に親鳥がせっせと餌を運んでいる。

 平塚智康校長によると、同校でツバメが巣を作るのは初めてとみられる。巣は軒先の内側にあり、カラスなど天敵の死角になることから子育ての場に選んだらしい。

 ちょうど三年生は道徳で「ベランダのツバメ」という教材を学んでいる。ひなの巣立ちを題材に、自然や動物を大切にしようと考えさせる内容で、玄関先のツバメは学習にぴったり。子どもたちは登下校や休み時間に巣を見上げては、親鳥やひなの様子に興味津々で目を凝らしている。

 三年対馬優冴(ゆうご)君(9つ)は「ツバメの巣もひなも見るのは初めて。巣から落ちないで、無事に巣立ってほしい」と願っている。(小室亜希子)

 

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