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【スポーツ】

[陸上]サニブラウン、虎になる! 世界陸上9秒台で決勝、目指すメダル

2019年7月2日 紙面から

世界陸上日本代表選手発表記者会見で、新ユニホームを着てポーズをとるサニブラウン・ハキーム(左から3人目)ら=福岡市博多区で(内山田正夫撮影)

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 日本陸連は1日、福岡市内で会見し、今秋の世界選手権(ドーハ)の代表に内定した選手を発表、日本選手権男子100メートル、200メートルの2冠のサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=ら10人が選ばれた。今後は世界選手権の参加標準記録突破者などが国際陸連のワールドランキングなどに基づき追加される。会見に出席したサニブラウンは「虎のように駆け抜けたい」と決勝進出へ意気込んだ。

◆NBA入り八村から刺激

 20歳にして3度目となる日の丸のユニホームに袖を通したサニブラウン。「久しぶりにサンライズレッドのユニホームを着られたので、ユニホームに恥じないパフォーマンスをできれば。(ユニホームは)ぱっと見、虎みたい。虎のように速く駆け抜けたい」と、世界選手権へ自覚をのぞかせた。

 競技者としてのパフォーマンスはもちろん、先駆者としての責任感も胸に秘める。「陸上だけではなく、勉強でもやりたいことを見つけられるし、視野が広がるので一人の人間として成長できるいい機会。ぜひもっと広い世界を見てほしい。下の世代の選手も『自分もできる』と感じられる道を築きたい」と改めて渡米した意義を語り、下の世代にチャレンジを呼び掛けた。

 折しもバスケットボールではゴンザガ大の八村塁が世界最高峰、NBAのウィザーズから指名されたばかり。「八村さんを知ったのがついこの間」と前置きしつつ「自分だけではなくいろいろな方面で頑張っている人がいるのは本当にすごいし刺激になる。自分だけではなく他の人、選手もそうなりたいと思ってくれれば」と自らの境遇を重ね合わせた。

 もちろん競技者としての使命も果たし結果を追求する。「決勝に行くには、9秒台が不可欠。世界選手権の準決勝で自分の走りができるかできないかが大きな分け目になるので、自分の強さを出したい」。誰もやっていないことにチャレンジしたいという理由で海を渡り約2年。今度はドーハでファイナル、メダルという偉業に挑む。 (川村庸介)

 

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