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【大リーグ】

大谷今季初の1試合2発! 11号右手一本、12号完璧136メートル

2019年7月2日 紙面から

アスレチックス戦の4回、右中間に11号本塁打を放つ大谷(社英夫撮影)

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◇アスレチックス12-3エンゼルス

 米大リーグは30日、各地で行われ、エンゼルスの大谷翔平選手(24)は地元アナハイムでアスレチックス戦に「3番・指名打者」でフル出場。右中間へソロアーチ2本を放ち、4打数2安打2打点だった。マルチ本塁打は今季初、メジャー3度目。今季12本塁打とし、ヤンキース・松井秀喜を抜くメジャー日本選手の最多記録も視野に入れるシーズン33本塁打ペースとなった。またドジャースの前田健太投手(31)はロッキーズ戦に先発し、4イニング1/3を投げ3安打2失点で勝敗はつかなかった。

 25歳目前の大砲は、いまだに底が知れない。4回。大谷は「頭にはなかった」という低めのカーブにタイミングを外され、泳がされた。それでも、そこからバットは遅れて出てくる。ほぼ右手1本で捉えた打球は、右中間席に飛び込む11号ソロ。「うまく拾えた。しっかり引きつけて打てたかな」と自賛した。

 さらに8回は外寄りのツーシームをたたき、甲高い打球音が響き渡った。今度の着弾点は、右中間席のさらに奥。驚愕(きょうがく)の飛距離447フィート(約136メートル)はメジャー自身2番目の最長弾だ。完璧な一発か、との問いに「あれはその通りの打撃だった」と破顔一笑。中継局FSWのグビザ解説者が「球宴に出場するべきだ!」とうなれば、ロハス・アナウンサーも「同意せざるを得ない。打球音がすごかった」と感服した。

8回、右中間に12号ソロを放つ(社英夫撮影)

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 1試合2発は今季初、昨年9月5日のレンジャーズ戦以来メジャー3度目。しかも本拠地エンゼルスタジアムでは初だ。また、月間9本塁打、22打点、32安打はいずれも自身のメジャー最多を更新し、打率3割4分と併せて6月の月間MVP候補に挙げられている。

 また、これでシーズン33発ペース。2004年にヤンキース・松井秀喜が樹立したメジャー日本選手のシーズン最多記録31本塁打超えも、いよいよ現実味を帯びてきた。

 「試合勘、打席の感覚は徐々に良くなっている。もっと上げていきたい」。右肘手術から復帰して2カ月もたたない間に昨季22本塁打の半数を上回った。5日は25歳の誕生日。自ら前祝いといえる1試合2発は、さらなる量産を予感させるには十分だった。

◆大谷と松井秀喜の本塁打ペース

 今季の大谷は「16.17打席に1本塁打」。先発(1試合平均4.5打席)と代打(同1打席)から計算すると、残り77試合でシーズン33発ペースとなる。一方、04年の松井はシーズン全162試合に出場し、680打席で31本塁打。「21.94打席に1本塁打」で、今季の大谷と同じ194打席を消化した5月27日時点では、7本塁打だった。仮に大谷が今季のペースでシーズン680打席をこなしていたら、昨季のア・リーグ3位に相当する42本塁打となる。

ヤンキース時代の松井(佐藤哲也撮影)

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