長野業者準備書の縦覧開始 霧ケ峰のメガソーラー計画
諏訪市の霧ケ峰高原近くに計画される大規模太陽光発電所建設で、県は、事業者の太陽光発電システム開発「Looop」(ループ、東京都)が県環境影響評価条例に基づき作成した準備書の縦覧を始めた。期間は二十九日まで。同社は十一日午後六時半から諏訪市の駅前交流テラスすわっチャオ、十六日午後七時から茅野市のマリオローヤル会館でそれぞれ説明会を開く。 準備書は、環境に及ぼす影響予測や保全対策をまとめたもの。同社は八月十五日まで住民意見を受け付け、それに対する見解を県に提出。その後、知事意見を受けて準備書の内容を再検討し、必要に応じて修正した評価書を作成する。森林法に基づく林地開発許可の手続きが完了すれば、事業着手が可能になる。 同社によると、太陽光発電所の敷地面積は一九六・五ヘクタールで、うち八八・六ヘクタールに三十一万枚の太陽光パネルを設置。二〇二三年度中の送電開始を目指す。 同計画をめぐっては、下流域にあたる茅野市米沢地区の住民らが、地下水源への悪影響や大規模な土石流災害などが懸念されるとして建設に反対している。地下水源の影響について準備書では、米沢地区に湧く「大清水」など東側四カ所の水源は主な涵養(かんよう)域が事業実施区域外のため「影響は極めて小さい」とし、諏訪市が水道水に利用している西側の南沢水源は「利用量の減少などの影響は生じない」と予測した。 準備書は県環境政策課、県諏訪地域振興局環境課、諏訪市生活環境課、茅野市環境課、同市米沢地区コミュニティセンターの五カ所で縦覧できる。 (中沢稔之) 今、あなたにオススメ Recommended by PR情報
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