トップ > 中日スポーツ > 競馬・ボート・競輪 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【競馬・ボート・競輪】

[競馬]ラジオNIKKEI賞 ブレイキングドーン、力強く伸びて重賞初勝利

2019年7月1日 紙面から

ラジオNIKKEI賞を制したブレイキングドーン=福島競馬場で

写真

 「第68回ラジオNIKKEI賞」(GIII)・30日・福島・芝1800メートル)は後方から進んだ単勝3番人気のブレイキングドーンが向正面からじわりと前へ進出し、直線は外から力強く伸びて差し切り、重賞を初制覇した。田辺裕信騎手(35)、中竹和也調教師(54)は共に同レース初勝利。マイネルサーパスが2着、ゴータイミングが3着、1番人気のヒシイグアスは9着だった。

 これまで戦ってきた相手が違うと言わんばかりに、3番人気のブレイキングドーンが快勝。地元出身の田辺に導かれ、外から豪快に伸びて重賞初制覇を決めた。

 アキビンゴが勝った1982年以来という不良馬場。道中は荒れていない馬場の外を回りながら、中団のやや後方のポジションから徐々に進出。4角で先行勢の直後まで進み、直線に入った時には抜群の手応えだった。日本ダービーには出走しなかったものの、ホープフルS、皐月賞に出走して強い相手にもまれ、重賞でも2、3着が1回ずつの実績があり、その力をここで発揮できた。鞍上は「馬場の悪い内に押し込められるのが嫌だったので、外枠を引けたのが良かった。最後も後ろからかわされるような感じはなかったし、強い相手に善戦してきた力を感じました」と納得の笑み。自身にとっては2014年七夕賞(メイショウナルト)に次ぐ、2度目の地元重賞タイトル獲得となった。

 中竹師も笑みがこぼれる。「道悪は決して得意ではないが、状態が良かったからね。これで秋は胸を張って、大きいところに出れます」。今後は大山ヒルズ(鳥取県)でのリフレッシュ放牧を経て「菊花賞」(GI・10月20日・京都・芝3000メートル)へ。秋のひのき舞台に向けて大きく弾みをつけた。 (福島競馬取材班)

<ブレイキングドーン> ▽牡3歳・黒鹿毛▽父ヴィクトワールピサ、母アグネスサクラ(母の父ホワイトマズル)▽馬主・前田幸貴氏▽生産者・北海道浦河町 高昭牧場▽戦績・7戦2勝、重賞は19年ラジオNIKKEI賞・GIII(1着賞金3800万円)の1勝▽総収得賞金・7976万3000円▽中竹和也調教師、田辺裕信騎手ともに初勝利。

ラジオNIKKEI賞を制した田辺(右)とプレゼンターの木南晴夏

写真
 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ