【ゴルフ】悪天に泣く…原英莉花2位も全英初切符スルリ2019年7月1日 紙面から
◇アース・モンダミン・カップ<最終日>▽30日、千葉県袖ケ浦市・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72)▽曇り、26・8度、南西10・1メートル▽賞金総額2億円、優勝3600万円▽81選手▽観衆3891人 今大会終了時点の賞金ランキング5位以内に与えられる全英女子オープン出場権を巡り、黄金世代の明暗が分かれた。3打差の2位から出た原英莉花(20)=日本通運=は2バーディー、2ボギーの72で通算12アンダーの2位ながら全英初出場を逃し、前日まで6位の渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は同じく72で4位に上がり、賞金ランクも3位に浮上、初切符を手にした。15アンダーを守った申ジエ(31)=韓国=が今季3勝目、日本ツアー通算24勝目を挙げた。 最大瞬間風速20・7メートルを記録する強風と雨が降る荒天で迎えた最終日。賞金ランキング12位で今大会に臨んだ原は、手を伸ばせば届きそうだった全英切符を悪天候に吹き飛ばされた。前日までの2位は守ったものの、目標の賞金ランク5位には及ばず、悔しさをにじませた。 「あれが一番悔しい。雨が降ってきて、滑って右の深いラフに入れてしまった」。原が悔やんだのは16番のティーショット。痛恨のボギーを献上し、結果的に2位タイで終了。8月に開催される全英女子オープン初出場を逃した。 ただ、この痛恨の1打までは可能性を感じさせた。初の最終日最終組で回り、9番でボギーが先行しながら10番、14番でバーディーを奪い、元世界ランク1位で全英女子オープンを2度制している申ジエに1打差まで迫る場面もあった。 それでも、「この風の中で耐えたというのはあるけど、いい経験とは言いたくない。これを糧にジエさんにリベンジしたい」と力の差を痛感。「今年の前半戦の自己採点は80点。上がり4ホールで伸ばせるようにならないと、残り20点は埋まらないですね、一生」と、自身にカツを入れた。とはいえ、賞金ランクは7位まで浮上。優勝と全英切符を逃したWショックを栄養剤として、さらなる飛躍を目指す。 (月橋文美)
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