31年ぶりに商業捕鯨が再開され、釧路港から出港する捕鯨船=1日午前、北海道釧路市

 日本は1日、領海と排他的経済水域(EEZ)を操業海域として31年ぶりに商業捕鯨を再開した。北海道釧路市の港から捕鯨船が出航した。山口県下関市でも出航。商業捕鯨を認めない国際捕鯨委員会(IWC)を6月30日に脱退して「悲願」が実現したが、国民の鯨食への関心が薄らぐ中で事業の先行きは見通せず、反捕鯨国からの批判が強まる恐れもある。

 商業捕鯨は乱獲を防ぐためIWCで採択された方式で算出した捕獲枠内で実施する。沖合操業はミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラの3種が対象。これまでIWC管理対象外種を捕獲していた沿岸操業はミンククジラが対象に加わる。

31年ぶりの商業捕鯨の再開で、出港の準備をする捕鯨船=1日午前、北海道釧路市の釧路港