1969年(昭和44年)にリリースされたHONDA CB750DREAMは 「ナナハン」という言葉と共に社会現象を巻き起こした 噂のチャンネルに出演し人気になったマギー・ミネンコの 「燃えろブンブン」という曲の歌詞にもナナハンが登場したし 1970年代前半に小学生だった僕でもナナハンという言葉は知っていた 子供ながらにナナハンこそが日本最高のバイクだと思っていた 僕が6年生になった1975年(昭和50年)に週刊少年チャンピオンに連載が始まった 石井いさみ先生の「750ライダー」の主人公「早川光」もCB750に乗っていた バイクに乗る高校生が主人公のバイク漫画だったが早川光は暴走族でもなく どこか爽やかな青春ロマンスというイメージの漫画だった 僕は知らなかったのだが、その「750ライダー」がどうやら 全2巻で2001年に実写化されてたみたいだ 僕も現在CB750に乗ってるし、原作漫画もリアルタイムで読んでいたので これは観なければと思いDVDを2本借りて観てみたのだが・・・ 映像冒頭はこんなスーパーから始まる 何となく期待させる雰囲気だったのだが・・・ 物語の主役になる早川光は原作と同じCB750K2に乗っている まあそこは絶対外せない部分だがキャストの吉岡 毅志という俳優 僕のイメージしてた早川光とはぜんぜんイメージが違う しかもヘルメットの趣味も悪いしトレードマークの白いツナギもまったく似合ってない しかもツナギの上から学生服を着てるのが超ダサイ、これって原作もそうだったっけ? てか、あの時代はノーヘルだったし早川光もノーヘルじゃなかったっけ? で、早川光に淡い思いを寄せる委員長事、久美子 まあキャスト的には悪くないがセーラー服のミニスカートが昭和っぽくない やはり昭和の優等生女子高生のスカート丈は膝下でしょ 更には委員長は原作ではポエムを読むような喋り方をするのだが それを本物の人間がセリフで言うとまるで棒読みで物凄く違和感を感じる 早川光の同級生の友人である野崎順平 こちらもデニムのオーバーオールに学生服を着てる まあ、原作がこれだから仕方ないとも思うが(笑)実写キャラが気持ち悪い 大概こんな風体の奴はクラスでイジメに遭い学校に来なくなるはずなんだが・・・(笑) 早川光や、委員長、順平たちが足蹴よく通う、喫茶ピットイン う~ん これもまったく原作のイメージとかけ離れている 昭和の喫茶店のイメージはなく、平成のソレだというのがモロ出てる 原作に描かれてる、喫茶ピットイン やはり昭和の喫茶店はこうじゃなきゃね~ なぜか中途半端なイケメンであり、中途半端な年齢に見える 茶髪のピットインのマスター もっと原作キャラの雰囲気に似たマスターにして欲しかった 一応、原作通りにピットインにはマスター所有のホンダ モンキーが置かれてるが このモンキーは僕の愛車であるリジットサスの60年代モデル、Z50A 原作では確かスプリングサスのZ50Zだったはず これまた安物のバッタ物に見える半キャップのヘルメットとゴーグルが超ダサイ この辺りもマニアは見るので拘って欲しい てか、あの時代にモンキー乗るのにヘルメット被る人なんて、まずいなかったと思う 早川光がガソリンスタンドでバイトしてるのも原作通りだが ガソリンスタンドがまるっきり平成で昭和の雰囲気がまったくない こちらが昭和40年代のガソリンスタンド あの時代に天井吊り下げの給油機なんてなかったはずだ 暴走族「ブラック・ベアー」のリーダーであり、初期は光と対立していた隊長 何でスキンヘッドなのか、まったく意味がわからない(笑) 当時はまだいなかった旧車會みたいなロケットカウル付けたバイクとか 他にもツッコミどころは満載なのだが、これも本格的な映画じゃなく Vシネマ?的な作品だから制作予算の関係もあり仕方ないのかも知れない てか、個人的に思うのは漫画が原作の実写化作品はヒジョーに難しい 特に時代考証のある作品は忠実にロケをするのも大変な事だと思う 原作になってる漫画のニュアンスを消す事は不可能だし 読者それぞれに漫画やキャラクターへのイメージもある と、いう事だが僕は正直言って、この作品を最後まで観るに耐えれなかった 再生してから30分程度で観るのをやめてしまった(笑) 内容があまりにもクサ過ぎる、だから「2」なんて再生すらしてない これは「あしたのジョー」の実写劇場版を観に行った時に 途中で寝てしまい最後まで観なかった時以来だ まあ、こんな事もありますよね(笑) ジャンジャン!! 750ライダー / 石井いさみ 1975 PRAINS美容室 |
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はっきり言ってこの漫画を2000年を過ぎてから「実写化」しようとした企画自体がアウト!(笑)
メットは規制がかかってどうしても被らなきゃならないし、昭和のスタンドや喫茶店なんて必死に探し回らないと無理。
そもそもロケ中心の低予算のVシネマなんかで制作しようとすること自体、無茶な話だわ。
それなりの手間・お金をつかってお店やスタンドのセットを作って再現して脚本もちゃんと原作のイメージを活かしたものしないと・・・。
何より、登場人物のキャスティングが失敗です。
主人公の光が持っているどこかしらの影の部分が全然みられないし、委員長のイメージぶち壊し。マスターはもっとダサい中年になってもらわないと(笑)
素直に「アニメ」にした方がよかった(笑)
2019/6/30(日) 午後 0:18
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> ゴルゴさん
僕も激しくそう思います
ハッキリ言ってこんな中途半端だったらやらない方がよかった
原作のイメージダウンになったんじゃないかと心配するくらいです
たぶん旧車ブームに乗って当時人気だったナナハンライダーを題材にすれば
僕らのような年代にソコソコ受けるんじゃないかと安易に作ったのがミエミエです
僕が一昨年携わった映画「孤狼の血」も時代考証が必要な作品でしたが
美術スタッフを始め、制作側のただならぬ努力をつぶさに見ました
そこまでやったのに、いざ出来上がって見るとミスもあった
このナナハンライダーは製作費もかけてないしVシネレベルだから
クオリティーもそこまで求めてない
安易にキャストを決めてるように思うし時代考証なんてまったく考えてない
ただ原作のように高校生の主人公がCB750に乗っとけばいいってレベル
それでストーリーの内容も役者の演技もダサイから見るに耐えれない
まあここまで思うのはやはり原作へのリスペクトだと思います(笑)
2019/6/30(日) 午後 2:53 [ プレインズ ] 返信する