西和彦のコラム
#266 久しぶりに生放送2時間出演
2019-06-25 BSフジのプライムニュースに招待されて2時間でた。政府が決めたIT政策大綱についてIT担当の平井大臣から直接お話を伺えた。自分では緊張していないつもりだったがあとで録画を見ると目が緊張でつり上がっていた。ヒゲも剃っていないのや爪を切っていないのが4Kだから丸わかりで恥ずかしかった。自分で見て白髪が増えたなと、思った。
2019/06/18 『目指すべきIT立国論 “IT賢人”が直言!』【前編】
2019/06/18 『目指すべきIT立国論 “IT賢人”が直言!』【後編】
#265 明浄学院の理事長になった
2019-06-25 上海まで電話がかかってきて、学校法人の経営に興味があるかと聞かれたので、「ある」と答えると、「理事長に推薦したい」と言われた。6月20日に臨時理事会があって推薦され、6月22日に定例理事会があってそこで正式に指名された。7月25日に評議委員会がありその承認を待って決まるそうだ。
すでに顧問弁護士や顧問会計士からのブリーフィングははじまっており全くのゼロからのスタートである。他の理事に対して、自分がしたいことを少し説明した。
1. 高校の男女共学化と中学の再設置による6年一貫教育
2. 大阪観光大学のサテライトを東京に設置
この2つを当面の目標にして取り組んでいきたい。
#264 久しぶりに上海を訪問した
2019-06-25 中国の上海に招待されて行って来た。進んだところと遅れたところがミックスされた街であった。インターネット経由でホテルの予約をしたが、予約業者の手数料はしっかり引き落とされたのに、ホテルに予約は入っていなかった。プリントアウトを見せたらどこか他へ行ってくれと言われた。オススメはないかと聞くと教えてくれなかった。ひどすぎる。レストランは大きく2つに分かれて上等と危なそうの二つがあった。訪問して素晴らしいと思った場所を報告したい。
北京市の市バスの屋根についたPM2.5のモニターシステム
上海大学でのIoT研究として北京の空気のモニタシステムが開発されていた。ディスプレイは4Kモニタが20×5 繋がっていた。こんなシステムを初めて見た。
上海のマンホール全部がオンラインでモニタ
何万とあるマンホールの蓋の裏側に強力な磁石でつけられたセンサーが全て無線でオンラインに。電源は電池で5年もつ、今年でまだ3年目と言っていた。
宅配貨物すべてにGPSセンサー
年末までにこのサービスが始まるそうだ。センサーはたったの300円。たくさん作れば60円になるそうだ。頼み込んで一つ売ってくれといったが、サンプル代は高かった。
大学の近くのベンチャー支援センター
12階建て地下2階の設備にびっくり。すでに20社くらいが立ち上がって数社上場したみたい。7〜12階はアパート。4〜6階はベンチャーに興味のある大企業のオフィス。2〜3階はベンチャーオフィス。机ひとつから借りることができる。1階はカフェと会議室。地下1階はジムと温水プール。地下2階は木工、金工、3次元プリンターのラボ。至れり尽くせりのベンチャー支援体制であった。日本にもこんなところがあればいいのにと思った。
#263 35ドルのコンピュータのこれから
2019-06-11 大ヒットとなった英国のワンボードコンピューター、ラズベリーPiの後を追って類似の商品がたくさん出てきた。ARMのCPUの数が現行は4つであるが、これが増えたものが1つの方向。もう一つはCPUがARMではなくx86でフルWindowsが動くものもある。私はこれが大好きだ。では、東大のラボで何を作るのか。私が今作っているのは巨大なFPGAを搭載し、高速のBUS構造を持ったアーキテクチャをソフトウェアでプログラミングできるワンボードコンピューターを設計している。年内に発表し、試作品を世界中に届けたい。東大の生協と楽天と、amazonで。
#262 電気自動車の試作の方針
2019-06-11 新しく開発した高性能モーター(同じ大きさで出力が10倍)を使った電気自動車をどう作ったらいいか考えて、テスラのモーターを改造してAMGやケーニッヒのようなチューンアップをやってみることにした。日本製のハイブリッドは最近マスコミで騒がれてイメージが悪いのでやめた。これも2〜3年で答えが出るだろう。
#261 ヒトの乗るマルチコプターを考える
2019-06-11 ドローンを大きくしたような有人のマルチコプターを作りたいという人が来た。話を聞いていて文句をつけるのは失礼だと思ったので何も言わなかったが、私ならこうするという案を考えた。
まず、プロペラの数。2つだとオスプレイになる。イメージが悪い。4つだとドローンを大きくしただけになる。だからプロペラは3つにしよう。電池を積むと航続距離が短くなるので、機上で発電させようと思う。ジェット燃料ではなく、ガソリンエンジンで発電機を回してその電気を半導体回路で制御して飛ばすことにしよう。プロペラのモーターは上を向くか前を向くかを選択できるようにして、2発もしくは3発の固定翼プロペラ機として空中では巡航できるようにしたい。もちろん離着陸時には3発の垂直離着陸ができるようにしたい。ここまでは工学部の演習のレポートみたいなもので、比較的容易に最適な答えが出るが、一番重要な部分は機体の形がどうなればいいのか、ということではないか。既存の固定翼の形やドローンの形や飛行船の形などの中から一番適当な空力のデザインを考えなければならない。
これをテーマに3年ぐらいで飛ぶようなものを作ってみたい。
#260 地上イージスなぜ騒ぐ?
2019-06-11 秋田県と山口県にイージス艦に搭載されているレーダーシステムとミサイルシステムを地上に設置したイージスアショアが導入されるそうだ。資料の作り方が悪いとか担当者が居眠りをしたとか、説明会が荒れたみたいだ。まったくナンセンスである。反対する理由はなにか。自分の土地を買ってくれなのか、敵のミサイルが飛んできたら危ないということなのか、わからない。沖合にイージス艦を追加で4隻買って交互に警戒させてもいいが、コストが割高になるのではないか。どうせ自衛隊の土地なのだから安くて手頃な解決法なのに文句をいう必要があるのだろうか。とっても変。
それよりも問題は中国やロシアが開発した音速ミサイルではないか。スピードが速すぎて撃ち落せないということに対する解決策はあるのだろうか。アメリカにも日本にもまだないと理解している。
#259 IoTのインフラは4G5GとLPWAの二本立てになる
2019-06-11 IoTのインフラのことを考えている。現行の4GのLTE回線を使ったIoTの議論が盛んであるが、最近次世代の5GもIoTに使おうという機運があがってきた。本当にそうなのだろうか。むかしIoTはユビキタスコンピューティングといわれていた。30年前のことである。この30年間にどれだけ進んだのであろうか。大騒ぎしたけれどなにも大きな進歩はなかったというと怒られそうだが、実際にそうではなかったか。コスパの低いLTEを使ったIoTや5Gを使ったIoTが爆発的に伸びるとは思わない。もっと安くて簡単な通信インフラが必要とされているのではないか。それがLPWAと呼ばれる方式である。LORAやZETAやSIGFOXと呼ばれる通信方式が注目されていると思う。ではその中でどの方式が主流になるのか私は研究としては全部の方式に取り組む必要があると思っている。KDDIは早くからSIGFOXに取り組んでいるし、4Gと5GのIoTに取り組んでいるドコモやソフトバンクもLPWAに取り組まざるを得ないだろう。
#258 なんでもAIとつければ売れるとは
2019-06-04 現代美術の専門家の女史から、「最近のAIってすごいのね」と聞かれた。びっくりした。情報村やビジネスマスコミのトピックスと思っていたら、一般の文化系の人たちもAIに注目しはじめている。私はAIはあと5年くらいで廃れると思う。そこで必要なのはAIの定義になるだろう。AIをコンピューターが知識を理解するということであるならば大変であるが、AIをコンピューターがちょっと賢い計算をするということであれば、これからAIは流行るのではないか。しかしそれは知識の理解とは何の関係もないことではないか。AIに反対している私であるが、私なりにAIの研究開発は進めておこうと思う。
#257 中国が報復でいじめるならどの会社
2019-06-04 アメリカがファーウェイをいじめている。ちゃんと理由があるという。それに対して次はどーなるのか。私は中国がアメリカの会社をいじめることになると予測する。その可能性は、アップルもしくはマイクロソフトのどちらかであろう。一番考えられるのはアップルである。部品のアップルへの供給を止める。中国でのiPhoneの使用をやめさせる。そしてその代わりにファーウェイを使うという指示を政府がするだけである。1、2ヶ月のうちにそうなるような気がする。
私はそういうことが起こっても何の影響も受けないようにする。シナリオを考え中である。
#256 ソフトバンクビジョンファンド2は10兆円
2019-06-04 ビジョンファンド1は、4.5兆円だった。私はその時に次は2倍だなと思った。当たった。ビジョンファンド3は20兆円になるだろうと言っておく。
ルーレットで赤か黒かのときに、たとえ負け続けても倍々に掛け金を増やしていくと、勝ったときに止めればチャラになるということを実験したことがある。1ドルからスタートして5000ドルぐらいまでやった。孫さんもそういう考えを持っているのであろうか。しかし10兆、20兆、40兆、80兆、160兆、320兆、640兆。ビジョンファンド5で日本の国家予算を、ビジョンファンド7でアメリカの国家予算を超えてしまう。それはありえないのではないか。つまりどこかで頭打ちになる。孫さんの事業モデルが一番大きく変わったところは、自分の金を増やしてきた孫さんが、他人の金を増やすということに宗旨替えしたところではないか。ビジョンファンド1のはっきりとした結果がでない限り、ビジョンファンド2を売り切るのは難しいのではないか。
#255 さようならiTunes
2019-06-04 アップルがiTunesをやめるそうだ。ミュージックというほとんど同じ機能を持ったソフトが来るそうだ。詳しく調べたわけではないが、iTunesをミュージックに名前を変えればいいのではないか。それよりも未来の音楽フォーマットについて考えてみたい。
CDは、JVCによると100億タイトルあるそうだ。CDの中は16bitで44.1Kのサンプリングレートのステレオである。iTunesとともにMPEGオーディオは100Hz以下の低音、10000Hz以上の高音を捨てた。MPEGオーディオが作られたとき、エイヤッでやっちゃえとなったのであるが、低音と高音のない音楽は魅力が少ないと思う。このMPEG3の音を聞かされてきた人たちにもメモリーが増えたのでこれからはフルのCDやハイレゾを楽しむことができるようになって来るだろう。24bit 176Kや、DSD5.6、DSD11.2などが世間で話題を賑わしているが、種類の多さから考えると16bit 44.1Kが主流になるだろう。16bit 44.1Kをいかによく聞くかという技術がこれからの開発と商品化の中心となるだろう。「さようならiTunes」高音と低音の恨みを込めて。
#254 プリウスと737MAX
2019-06-04 プリウスの暴走の原因は「N」に入っているときにアクセルをベタ踏みして、動かないので「D」に入れると突如クルマが動きはじめるということらしい。それに対してトヨタは子ども騙しの表示器をつけるようにと言っているそうだが、エンジン車の場合は「N」でアクセルを踏むとすごいエンジンの音がする。ハイブリッドの場合は何も音がしないことが誤解のはじまりなのであろう。これは間違いなく訴訟になるだろう。日本で政府が忖度したとしても、アメリカとヨーロッパは許さないであろう。トヨタがプリウスで儲けた利益は全部取られるのではないか。
同じようなことが737MAXでも起こったみたいだ。737と操縦性において完璧な互換性がなければいけなかったのに、それを改良という名前の改変をした。それってトップメーカーのエリートエンジニアの驕りではないか。今頃になって他の部品に欠陥があるといい始めたが、さっさとソフトウェアを改修して737の一番売れた商用モデルにまで合わせる必要があるのではないか。
私はハイブリッド車を以上の理由で買うことを見送った。トヨタがアメリカでいじめられたとき心から同情した。しかしプリウスのユーザーインターフェースが今のままで改変されないのであれば、私は絶対に買わない。しかしメーカーからは「そんなお客様には買っていただかなくて結構です」という声が聞こえて来そうな気がする。
#253 TPPとは、何だったのか
2019-05-28 アメリカが二国間協定でTPPと同じことを言っているみたいだ。トランプ大統領は最初やらないと言っていたのに。アメリカが事実上の参加をするとTPPは中国対その他の国々という構図になり、中国に対する通商の締め付けになることになる。
やはりアメリカの意図は中国が中国の通貨を使える中華共栄圏を作ることは許さない、と言うことなのであろう。石油価格をユーロで決済をすることを進めたサダム・フセインは潰されたし、ISの石油の顧客であった中国も同じような結末になるのであろか。
#252 中国のCPUとOSはどうなるのか
2019-05-28 ARMが中国締め出しを決めた。ついに来るべき時がきたとも言える。おそらく自社開発に切り替えるのであろう。これで約5年は遅れることになる。中国のスーパーコンピュータは中国製のCPUと言っているが、よく見てみるとあれはDECのalphaである。だから中国のスパコンはアメリカや日本にやがて再び抜き返されるいことになるのであろう。
Googleのアンドロイドも、ライセンスを停止するようだ。アプリが動かなくなる日が来る。中国の唯一の選択はLinuxになるだろう。そしてその中国スマホLinuxが逆に世界中に広まるかもしれない。
#251 ファーウェイは許してもらえるのか?
2019-05-28 NTTドコモが5Gの交換機をファーウェイにするそうだ。トランプと習近平が和解するということを先取りしてそういうことにするみたいだ。そういう報道があると直ちにドコモも持ち株も否定している。本当のところは火のないところに煙はたたないわけで、今頃犯人探しで大変なのであろう。
ファーウェイが自分で言っているように、全くのシロであれば許される可能性もあるが、アメリカに対してスパイ活動を行なっていた企業であるならば、アメリカは決して許さないであろう。アメリカの裏切り者に対する、寛容さはまったくないと言っていいだろう。日本も厳しく対応する必要があるのではないか。
#250 トランプ大統領来日と日本政府
2019-05-28 トランプ大統領を取り巻く人間関係がよりはっきり見えた3泊4日であった。戦後から日本はずっとアメリカのいいなりであったわけだが、いい関係というのはただただ言うことを聞くだけではなく「お・も・て・な・し」が必要なのだということをはっきりと認識した。それをトランプの運転手になった安倍とか、秘密契約をしたのだろうとか、いろいろ外野がうるさい。誰が何をいったのかというのははっきり記録しておかなければならない。日本の新しい天皇陛下と皇后陛下がトランプ大統領をおもてなしされているのを見て、生前退位があってよかったと心から思った。崩御に伴う代替わりでは悲しみの方が多くて、このような未来的な結果にはなりにくかったのではないかと、思った。
以下なるほどと思った点を述べる。
トランプ大統領のクルマが新しくなっていた。ラジエーターグリルのデザインが新しく変わっていてびっくり。なおかつナンバープレートが二台とも同じ番号だったのにもびっくり。
六本木の星条旗新聞ヘリポートをトランプ大統領はヘリコプターの発着に使っていたが、あそこは米軍の使用している土地だぞ、というデモなのか。いいなぁと思った。一方、安倍総理大臣は首相官邸の屋上からヘリコプターで出発しており、トランプに負けていないと安心した。自衛艦の視察にもヘリコプターで出かけたそうだ。総理大臣ももっとヘリコプターを多用するような時代になるのだろう。
トランプ大統領の宿舎は米国大使館ではなく、皇居前のパレスホテルだったそうだ。これは来日の主たる目的が国賓として新天皇皇后に会うということであるとの意思表示なのだなぁと思った。
宮中晩餐会にテレビカメラが入ってライブ中継されていたが、そういうシーンを初めて見た。招待された人が現在の日米関係をシンボリックに表す重要人物なのであろう。
#249 次は中国製ドローンの締め出しか
2019-05-21 中国製スマホの締め出しは方針が決まった。次は中国製ドローンの締め出しになるだろう。飛んでいるデータや映像は全部中国に送られているそうだ。これがどうなるかはだいたい先が読める。
やはり「ポケモン」がサイバー情報収集の道具であったということは否定することはできない。アメリカも中国もやったりやられたりで、日本は高みの見物しかできない。情けない。
#248 ファーウェイの締め出し
2019-05-21 ファーウェイにアメリカ産の半導体やその他の部品やOSソフトを売ってはいけないということになった。ファーウェイの売り上げの半分がネットワーク、あとの半分がスマホであるそうだ。これは西側世界から中国産のスマホの退場を意味する。ネットワークはすでに排除されることが決まっている。ファーウェイの危機には中国が管理できるバックドアが付いていたのだろう。ニコニコしているのはアップルか、それともシャープか。シャープのオーナーは今度台湾総統選挙に出るそうだ。そして総統になったら台湾は中国の支配の下にはいるだろう。そうするとファーウェイの次に排除されるのはシャープかもしれない。複雑な気持ちだ。
次はIoTの規制だろう。IoT機器とIoTネットワークとIoTクラウドはすべてその国になければならないという規制や小さいIoT機器なのにヘビーすぎる暗号化やセキュリティをかけるという指示が出るのであろうか。
総理大臣が5月16日におこなわれた衆院本会議で「サイバー攻撃だけでも武力行使が許される」という認識を示したということはたいへんに大きなことで、せめてサイバー攻撃を受けたら、サイバー攻撃で反撃するぐらいでいいのではないかと思う。実際に米国と中国の間ではそういうことが日常的に起こっているいう。この分野についてはもっと広く現状を報道し国民の注意を喚起するべきであろう。
#247 政府専用機は1機たったの6.5億
2019-05-21 政府専用機の廃棄の入札があった。2機で13億円という。買った会社は海外に転売するそうだ。航空自衛隊が26年間丁寧に丁寧に丁寧にメンテナンスをしてきた機体だから程度がすごくよく、商用に転用するにしてもお買い得の機体なのであろう。貴賓室の部分は取り外されているがその他の部分はすぐに使えるようだ。アメリカに持ち込んでもう一度内装をやり直したあと旅客機にしたり、内装は全部取り外して貨物機にしたりいろいろ考えることができるのではないか。売値はおそらく1機50億というところか。ボロ儲けだ。元政府専用機が1機6.5億円という破格の価格で売られようと誰も何もいわないのが不思議だ。森友の学校はあんな値段で売り買いされたことをあんなにぎゃーぎゃーいうのに。なんかおかしい。
#246 ベルリンフィルとウィーンフィル
2019-05-21 ベルリンでベルリンフィル、ウィーンでウィーンフィルを続けて聞く機会があった。ベルリンフィルのコンサートホールは、現代にふさわしいかたちのものであった。そのデザインの背後には、どうしてもウィーンフィルと違ったベルリンのアイデンティティの追求というものがある、という感じを受けた。ドイツ人らしい発想である。ウィーンフィルはどこまでいってもウィーンフィルで女性の数が増えたけれど、伝統的なお約束をしっかり守って演奏していたような感じだ。
ベルリンとウィーンはいい意味での競争仲間として共存しているのであるという思いを深くした。
#245 映画の原点はフランスにもあった
2019-05-21 パリでオペラを見る機会があった。舞台と俳優の歌いとオーケストラの組み合わせで数時間の劇が上演された。それを見ながらフランスが国策としてオペラの上演をサポートしてきたことを考えながら、フランスが映画をやはり国策としてサポートしてきたことが腑に落ちた。アメリカのハリウッドは娯楽としての映画を追求してきたが、フランスの映画は娯楽というより文化の保護として育ってきたのだと感じた。映画を国策としてはっきりと保護してこなかったのがイタリアである。イタリアは歌劇場は素晴らしいが、歌劇場だけである。フランスは歌劇場と映画。アメリカは映画だけ。日本はどうだろうか。オペラを映画にする会社などない。ミュージカルをやっている会社は海外のものばかりだ。歌舞伎ぐらいが日本のオリジナルの舞台になるのだろうか。しかし歌舞伎の映画は聞いたことがない。これでいいのだろうかと思った。
#244 アメリカの報復は11分後
2019-05-21 北朝鮮が近距離ミサイルを発射した。わずかに11分後にアメリカはICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射した。アメリカは公式には予定されていた実験といっているがそんなことを信じている人はいないと思う。ミサイルの発射を早期警戒衛星で探知し、ペンタゴンからホワイトハウスに報告が行き、大統領が発射命令を下すまでが11分であるということがこの度わかったと、捉えるべきではないか。アメリカは怖い国である。北朝鮮が沖縄やグアムやハワイやアメリカ本土を狙ったということがわかった瞬間に少なくとも打ち上げをした基地は完全に破壊されるのであろう。またもうすでに20箇所ぐらいの核開発拠点にそれぞれ5発ずつ、北朝鮮のどこかにある首領様の隠れ家にはバンカーバスター爆弾が続けて2発、その次に戦術核爆弾が同じところに打ち込まれ地下50メートルにおいてすべてのものが溶けるということになるのではないだろうか。
狙いの先が日本だったらこのような反撃はないだろう。在日米軍を狙うとアメリカを狙ったことになるので、核でないミサイルで日本のどこかに着弾することが考えられる。そんなときアメリカはどう反応してくれるのかが心配である。アメリカは日本も守ってくれるということを信じたい。
#243 私の人生の夢
2019-05-01 今は大学で教えているが、自分の人生の夢は大学を作ること、もしくは大学を再建することである。もう一つの夢は先端医療を行う病院を作ること、もしくは再建することであると気が付いた。そんなことは西には絶対無理という人もあるが、大学や病院の再建をやってくれという話はたくさんある。慎重に選んでいるところだ。
あとは、中学高校の経営については、須磨学園夙川中学校高等学校がこの4月からスタートし、この学校を10年以内にいまの須磨学園と並ぶ進学校に育てていきたいと決心している。
#242 東大のIoTメディアラボの次
2019-05-01 大学で進めている10以上のプロジェクトがだんだん形になってきた。次に必要なことはこの研究成果を商品に育てることである。我々の研究成果を商業化してくれる会社やベンチャーキャピタルとのコラボレーションをしなければならないということに気が付いて動き始めることになった。人様や社会の役に立つ、IoT製品ができればよいのにと願っている。
#241 私のアンプその後
2019-05-01 デジタルドメインという会社でアンプを作りはじめてから10年が経った。買っていただいた方には褒めてもらえるのであるが、1台150万円するし、ステレオでは300万円するのでこの10年で100台ぐらいしか売れていない。中古機がでると100万円くらいで取引されているようだ。このアンプの改良をこの10年続けてきた。やっといいアンプに仕上がったと思うので近々また生産を開始しようとしている。
次のアンプは安いアンプではなく、パワー・アンプとペアで使うプリアンプを作っている。そのため世界中のアンプを集めて、プリアンプとはなにか、パワー・アンプとはなにかということについて考えてみた。
増幅回路が多ければ多いだけ、音は濁る。だから複雑な回路はダメという結論になった。可変抵抗器を使うと抵抗の音がするので、可変抵抗を使わないボリュームをどう実現するか、ということが大きなテーマである。
次に電源回路が大きいだけでは意味がない。必要な電源はなみなみと流れる必要があるが、いらない時はサッと止まるような電源にする必要があると気が付いた。
スピーカーの音に一番影響を及ぼすのは、そのスピーカーが設置される部屋の大きさや形状である。その部屋の影響を排除するためには、部屋ごとに測定をして影響を排除することが必要であるということもわかった。
などなど、20点ぐらいの改良点を加えたプリアンプをパワー・アンプと一緒に世に問うことにしたい。
#240 光ディスクの新商品の構想
2019-05-01 中古の設備を買って実験室でCDやDVDやBDを作ることができるようになった。この設備を使って次世代の光ディスクの研究をしている。
CDは大成功であった。しかし、CDに画像と音声をいれたVideo CDは一瞬成功したが、DVDに取って代わられてしまった。DVDのフォーマットを改造して使ったSACDはほとんど売れていない。DVDのオーディオフォーマットであるDVD Audioは死んでしまった。最大の敵はDVD Videoだった。
Blu-rayは、デジタルハイビジョンに対応したがそんなに売れていないのが現状だ。敵はDVDとDVDに信号をハイビションに変換するテレビ内臓のLSIである。4Kを狙ってUltra Hi Defenition BDが出てきた。これならDVDに勝てるだろうと思っている。
それではオーディオの次のフォーマットはどうなるのであろうか。ハイクオリティのオーディオディスクの提案は誰かほかの人に任せて、私はBox CDという箱の中に数十枚〜100枚のCDを入れた商品を一つのディスクにしたものを試作してみようと今やっている。Box CDを100個以上持っているが、パソコンに読み込ませるのが大変。いつも途中で嫌になってやめてしまう。これが一発で解決できる。完成したら発表したい。
#239 日本の仕組みを想う
2019-05-01 最近ある人の古希のお祝いで霞が関の霞会館というところに招かれた。昔の名前を華族会館というそうだ。華族とは明治になって天皇の周りを守った爵位を持ついわゆる日本の貴族と呼ばれる人たちの集まっていたところらしい。
また最近町田の武相荘という白洲次郎旧邸に見学に行ってきた。展示品を見てびっくりしたのは白洲次郎と正子との結婚の届出は区役所ではなく、宮内省宛であった。そして宮内大臣から結婚許可が降りている。第2次世界大戦までは日本は皇族と貴族と平民とそのほかの民で成り立っており、江戸時代は武士と農民と工人と商人で成り立っていたと教科書に書いてあった。江戸時代の武士の中で明治維新政府に功労のあったものが華族となり、残りの武士はコペルニクス的転向しキリスト教徒になったり、農民と工人と商人が平民になったらしい。結婚届けの代わりに結婚願を宮内省に提出し許可をもらわなければならなかったひとたちがいたということにびっくり。この制度は廃止されたというが、形を変えて今の日本に残っているのだろうと思う。そういう人たちは会うとこんにちはではなく、ごきげんよう、と挨拶するらしい。
このたびの天皇の譲位は政府と皇室と皇室の周りを取り囲む旧華族の方々の大行事であって、ほとんどの日本国民にとっては心よりお祝いするしかできないのではないか。テレビや新聞や週刊誌やインターネットが勝手なことを書いているが、それは書けば売れるからなのであろう。国民に向かっていい加減なことを書くマスメディアや、無責任な発言をする個人の論調を読んだり聞いたりしながら、天皇崩御のない皇位継承がこんなに明るいものとは思っていなかったので、よかったと思うとともに、平成の初めの日が悲しかったことを思い出した。
#238 メディアの本質とは言語ではないか
2019-04-24 郵便、出版、新聞、インターネット、テレビ・ラジオのようなメディアについて考えてみる。これらに共通するものはなにか。それは紙メディアと電子メディアでは全くありようが違うが、よく見てみるとすべてに共通する部分というのは、言葉を伝えることができるということである。人間にとって写真とか音楽というのはあくまでも言葉の表現を盛り立てるものであって写真や音楽が言葉と同じようなコミュニケーションパワーがあるのかということは様々な意見があると思う。3次元スキャナーと3次元プリンターを組み合わせた立体物コピー機を作ろうとしているが、3次元コピー機は言葉をコピーすることはできないので、物好きのおもちゃで終わってしまうのではないかと、メディアの本質を考えながら思った。
#237 無線インターネット5Gの課題(その2)
2019-04-24 5Gが動き始めている。ドコモもKDDIもソフトバンクも楽天もみんな5Gをやる、と発表している。資料を集めて詳しく調べてみた。
1Gはアナログ、2Gはガラケー、3Gはガラケー+写メール、4Gはスマホ、5Gはなにか。私は5GはスマホとパソコンとIoTになると思っている。いままのでのスマホに加えて、5Gで高速のインターネットに繋がるパソコン上のアプリケーションが流行るだろうと思っている。またIoTデバイスが同時に何億台も繋がりIoT時代が本格的にやってくるような気がする。5.0と5.1と5.2ぐらいの分類で世の中が全部無線の高速インターネットに移行していくシナリオを考えてみたい。5Gはひょっとすれば大ブームになるかもしれない。
#236 やってやられてのスパイ合戦
2019-04-24 むかしアメリカのボーイング社が中国に国家専用機を売ったとき、実はその飛行機には盗聴器が山ほど付いていたという話が報道されたことがある。そのうちうやむやになってしまったが、今度は飛行機ではなく電車である。中国の仕返しは中国製の電車がニューヨークの地下鉄に売られたときに地下鉄にハッキングのための設備を埋め込み、地下鉄の乗客がインターネットでパスワードなどを使うとハッキングされるということが起こっているみたいだ。そのうち米国の新聞が報道するだろう。このことに対してアメリカは中国に報復するのであろう。大量のネットアクセスや大量のメールの送付で中国のインターネットを麻痺させるようなことが起こるのではないかと心配する。報復の連鎖が社会を麻痺させるようなことがないように注意するべきではないか。アメリカと中国の間で日本は依然として能天気である。
#235 パリのノートルダム寺院火災を考える
2019-04-24 パリの火災は不幸な事故である。寄付したいと書いたがどうやらその必要もないようだ。フランスのお金持ちが1000億円以上寄付したみたいだ。それらも含めてどう思えばいいのか考えてみた。
焼けたノートルダム寺院は現代のフランスのようだ。社会の様々なところでトラブルが起こり自然に発火した。燃え落ちたけれど人々は嘆き、募金活動でお金が集まり修復が決まった。これはフランスという国が病んでいて、なんとかしなければそのうち社会が燃え上がり、多くの犠牲者が出て、それを世界中の人が心配し助けるという構図のシンボリックな現象が今回の火事ではないかと思ってしまう。つまりフランスの社会の現状に対する神様の大きな警告と考えてみてもいいのではないか。フランスのカトリックの大司教が出てこないで、フランスの大統領が出てきてリーダーシップを取っているところに希望を感じる。
#234 アメリカと北朝鮮との戦争はあるか
2019-04-24 日経新聞によると『 米野党・民主党のペロシ下院議長は23日、トランプ大統領に対する弾劾発議に関して「現時点でそこまで至っていない」と語り、慎重姿勢を示した。「弾劾は米国を分断する方向に働く最も大きな力の一つだ。大統領に責任を取らせるにはさまざまなやり方がある」と説明した。』これを読むと、トランプ大統領の命運を握っているのは、ペロシ下院議長であるようだ。思い返してみるとベトナムでのアメリカ北朝鮮会談が流れたのはトランプ以外のワシントンが北朝鮮と合意するな、という圧力をかけたのではないかとすら思われてくる。初日のトランプ大統領のニコニコ顔を見ていると本人は十分会談をまとめる意気込みがあったように思える。それが物別れに終わったのはトランプ弾劾をしないことと、対朝鮮強行主義とが取引されたのではと疑いたくなる。
このようにアメリカの大統領の判断は決してひとりでは行うことができないような感じだ。どこかの国と戦争するときにアメリカは決して一発目を打たない。アメリカの手口は相手を追い込んで相手が第一弾を発砲するように仕向け、その報道を知ったアメリカ国民が怒り狂い、米議会で満場一致で開戦を決議するという流れになっている。太平洋戦のときもそうであった。ベトナム戦争のときもそうであった。
アメリカが北朝鮮関係を煽り始めたら要注意である。戦争は近いと思うべきではないか。アメリカの挑発に乗って北朝鮮がミサイルではなくても、銃弾の一発でも打てばそれが開戦の十分な理由になりうる。私はトランプが好戦主義者ではないと思うが、アメリカには北朝鮮のことを絶対に信じないという政治家もいる。その人たちが強行さを貫けば事態は戦争に突入していくだろう。
#233 トランプの737-MAX対応案が素晴らしい
2019-04-16 アメリカのトランプ大統領がボーイングの737-MAXについて発言していたことが素晴らしい。まずMAXという名前を変えるべきだという指摘。次に新しい機能も入れて再発売すればいいという。自分が大型のプライベートジェットを持っていた人の発想なのであろう。誰だって737-MAXには乗りたくないし、買いたくないだろう。新しいモデルを作って再発売に3年くらいかかるのだろう。737-900というところか。
#232 私の景気予測 日経平均は1万6000円か
2019-04-16 アメリカからはじまった高金利は間違いなく株価を下げ、この動きは日本にも必ずやってくる。私は2019年の年末からオリンピック開催の間に株価が1万6000円までいくような気がする。そしてその次に不動産の暴落がやってくるような気がする。問題はどれぐらい下がるのかということで、3分の1は下がると思う。とりあえず1万6000円になったら株を買って、2万円ぐらいで売って、不動産を買うのがいいと思っている。
#231 神戸の北野を世界遺産に
2019-04-16 神戸の北野は特別な場所である。せまい地域に明治のはじめから神戸港の開港にともない、国際都市として発展し、町内に13の異なった宗教の教会、寺院、神社がある。普通ならば争いがあってもいいのに、神戸の北野はこの100年、第二次世界大戦期間中をのぞいて、ずっと平和だったということだ。私はこんな街のことを他に知らない。間違いなくユネスコの世界遺産になってもいいのではないか。「神戸北野の13の異なった教会、寺院、神社が共存する平和地区」とでも名付けていいのではないか。
#230 楽天モバイルは必ず成功する
2019-04-16 楽天モバイルの電話ネットワークを説明してもらう機会があった。結論からいうと5Gのネットワークシステムを作ってとりあえず4G LTEもできるようにしておくたいへんなシステムである。コスト的にいうとドコモやKDDIの約10分の1の投資で5万基地局を作る、という。これは魔法みたいなものである。ネットワークのアーキテクチャーはノキアのアンテナシステムとシスコのIPルーターで構成されていて、全端末がコンピューターで、32メガのIP接続で繋がっているのだ。ルーター同士はNTTのダークファイバーで繋がっていて超高速である。これらがNTTやKDDIやソフトバンクと同じ値段で提供されたら大変なことになるだろう。最後発の楽天モバイルがこのようなすごいものであるという認識は今後さらに深まっていくだろう。
#229 ノートルダムの火事
2019-04-16 パリでノートルダム大聖堂が燃えた。驚くべきことは大統領が現場に出向き、悲しみのメッセージと必ず復興すると、宣言したことである。大変なリーダーシップではあるが、それほどノートルダム大聖堂は宗教のシンボル以上にフランスのシンボルなのだろう。
日本でノートルダム大聖堂にあたるものは何なのだろうか。伊勢神宮のお社か、法隆寺なのだろうか。でも宗教施設が燃えても日本の総理大臣は現地でそんなことはおそらく言えないだろう。そこに日本とフランスの違いを感じる。
やがて復興の募金活動が始まるのだろうが、私も個人的に寄付をしようと思う。感謝の祈りをこめて。
#228 新聞とテレビとインターネットの共存を考える
2019-04-09 NHKはインターネットで番組提供を商品化するみたいだ。ラジオはインターネットですでに聞くことができる。中波帯のラジオ放送をやめようと言う動きもある。色々な動きのなかで、新聞をインターネットで有料で読むということに各社一生懸命であるようだ。民法各局は広告があるのでインターネットの配信は渋々だけれど、取り組みつつあるが、結局NHKの事業スタンスが問われていることになる。NHKは放送した番組をオンデマンドで再配信しているが、インターネットでお金を払う人に対しては、お金を払っていた期間については無料で見れるようにすればいい。そうするとお金を払わない人は過去の番組は見れないといことになり、生放送を見るということは公共放送という意味でもタダでいいのではないか。これから大規模なクラウドのオンデマンドサービスが必要となっていくのではないか。そのクラウドのアーキテクチャーに興味がある。6000万世帯が同時視聴してもダウンしないビデオサーバーとはどんなものか、を考えている。
#227 元号はいつから始まったのか
2019-04-09 天皇の即位にあわせて元号が変わるので関連の報道が多い。その中で日本の最初の元号は「大化」であって、本格的な元号は「大宝」からはじまるという報道がたくさんあった。おいおい、そんなことを言っていいのか、と思いながら報道を観たり読んだりしていた。
九州元号というのがある。大和朝廷の前の九州朝廷で使われていた元号である。これを日本の歴史として認めるかどうか、ということが今問われている。それを決めるのは誰であろうか。日本歴史の学者がどう思ってもそれが天皇や政府が認めないと歴史にならないようだ。天智天皇の大友皇子は明治天皇によって弘文天皇と追号された。天皇が現代でも、歴史を変えることができるという実例である。そうすると天皇が今までの歴史を訂正することが可能になるならば、日本書紀の間違いなども訂正してほしいものだ。そんなことを言うと国賊と言われるかもしれない。国立大学で勤めている私は国家公務員をクビになるかもしれない。自由な学問はどこにいくのだろうか。天皇家の私的な記録とはいえ、日本の国の歴史そのものである。天皇の生母が百済の王室出身であったとしても、事実をありのまま認めることが必要ではないだろうか。660年に百済は滅んだ。その正当な流れは日本に亡命してきているようだ。百済の王族の末裔は日本にいるということではないか。日本と韓国と北朝鮮の関係が複雑になっている現状と切り離して、歴史的な半島と列島の関係を正しく認識する必要があると思う。
#226 ホテルの宿泊値段の研究
2019-04-09 東京と京都はホテルブームである。この前まで3万円だった部屋が6万5000円になっていた。びっくりして泊まるのをやめた。上野の近くのあるビジネスホテルにもびっくりした。週末の宿泊費はなんと3万円を超えていた。その部屋がウィークデーは9000円である。つまり繁忙期は素晴らしいビジネスであるが、ガラガラのときはダンピングされている。これと同じことが京都でも起きている。ホテルブームの京都で小さな部屋はウィークデーは1万円ぐらいなのに、桜の季節や紅葉の季節は3万円を超えている。いくらホテルがブームとはいっても、需要供給にあわせてこんなに値段を変えていっていいのだろうか。しかし、驚いたことがある。10万円以上の高級な部屋の値段は変わらないみたいだ。1割もはいっていないのに、歯を食いしばって安売りを避けているとホテルの支配人が言っていた。正しいと思う。
#225 神戸の未来、福岡の未来を考える
2019-04-09 私は神戸生まれである。神戸生まれの人のことを「神戸っ子」という。略して「ベッコ」。誰よりも神戸のことを好きだ。しかし、最近神戸の未来を考えるとがっかりするうようなことが多い。それはまず150万人の人口が福岡に負けた、ということから思いはじめた。
最近福岡で仕事をしている。九州に月に数回行く。博多駅の駅前はいつも賑やかでこれが神戸と同じ規模の都市のターミナル駅なのかと驚く。神戸と福岡を比べてみると、神戸は大阪につながる衛星都市である。神戸のとなりは明石や姫路。ところが福岡は九州の各都市の中心である。この地理的な立地が神戸と福岡を決定的に違うものとしている。福岡はこれからもっともっと大きくなるだろう。
神戸はどうか。神戸の港町としての成長は終わりかけていると思う。では神戸の未来はなにか。それはポートアイランドと六甲アイランドと神戸空港に代表される港湾地区の再開発であろう。六甲アイランドの南に新しくコンテナバースを作り、ポートアイランドと六甲アイランドのコンテナバースを移動させることにより、現在の港湾機能を維持しながら商業開発をポートアイランドで行い、住宅開発を六甲アイランドで行い、両者を高速道路でつなぐというのが手っ取り早く効果の現れる政策ではないだろうか。
あとは神戸市内の観光地の再開発である。日本国中から海外からの訪問者をいかに増やすかということも大きなテーマだ。これについては京都に学ぶことが多くあるのではないか。現在これに取り組んでいる。
#224 インターネットで変わったもの
2019-04-09 4月8日の日経電子版によれば、ソフトバンクの孫さんが「インターネットで変わったものは、平たく言えば広告と小売りだけ」 と言ったそうだ。ヤフーとアリババが大成功したということを言いたいのだろうが、笑ってしまった。私はインターネットで一番大きく変わったのは広告や小売りではなく、人間の時間感覚であると思う。メールも調べ物も瞬間的にわかるし、電話をかけなくても用事をすることもできるし、ワンクリックでものが買えるし、通勤しなくてもパソコンで遠くから仕事ができる。インターネットは時間の革命ではないか。インターネットがメディアとして新聞、出版、テレビ、ラジオに続く位置を確立することができれば、当然のように広告が成立する。広告を使えば小売りが可能になるということだ。それよりももっと大きな変化に目を向ける必要があるのではないか。孫さんはそれを人工知能という。私は人工知能の定義をまずしっかりするべきではないかと思う。何でもかんでも人工知能と言ったらいいような雰囲気が現在あってどうかと思う。
#223 ゼンリン地図と自動運転車
2019-04-03 グーグルの地図がゼンリン製ではなくなった。グーグルが自動運転を手がけていて、ゼンリンはおそらくトヨタだけでなく、日本の自動車メーカー全部と自動運転のベースの地図の供給ビジネスを展開したいのであろう。それにトヨタとソフトバンクがお金をいれるのではないか。振り返ってみればカーナビの電子地図を仕掛けたのはゼンリンであった。ゼンリンはカーナビの地図のビジネスによって繁栄を続けていたが、カーナビがスマホにどんどん取って代わられている危機感を感じ、地図事業の未来を自動運転車のベース地図に設定したのではないか。これによって日本の自動運転が進むことを願う。しかしアメリカやヨーロッパの自動運転はどこの地図会社と組むのであろうか。それぞれの国での最適な戦略が求められる。それにしてもやはり競争相手はグーグルか。
#222 電気飛行機
2019-04-03 ドローンを大きくした人間の乗れる電気飛行機のコンセプトを作っている。その基本設計で電池だけではなくガソリンエンジンで発電する仕組みにして、発電された電気をコンピューターで制御することによって細かい操縦が可能になるようなパワートレインがいいのではないかと、思うようになった。エンジン回してプロペラ回すのでは制御がもうひとつなのではないかと思う。プロペラの向きを変えて水平方向にスピードの出るようにしてオスプレイのような構造になっている方が好ましいと思う。オスプレイはローターが2つしかないが、ローターを3つにすることにより、安定して操縦が可能になりそうな気がする。とりあえず試作品を作ってみよう。これで次世代モーターを使ったシステムは、1が高速の電車、2が高速の電気自動車、3が高速のマルチコプターになる。
#221 ロボットのような観音様
2019-04-03 京都の高台寺が1億円かけて「アンドロイド観音」を作ったそうだ。その開眼供養があった。それをYoutubeでみた。時代も変わったものだ。般若心経を唱え仏の教えをスピーカーから発音する菩薩ロボットを見ながら、どんな人がこのロボットをつくったのかが気になって仕方がなかった。菩薩様の教えよりも彫刻家のような製作者の意図の方に心がいってしまっている自分は信心が足りないのだろうか。
京都の三十三間堂に千体仏というのがあって、仏様が1000体以上飾られている。その顔は皆違う。それをみたときに何かほっとしたことを思い出す。石川県の加賀温泉に加賀三十三間堂があってここには同じ顔をした仏像が1000体収められている。それを見たときに京都の三十三間堂では感じなかった、なにか違和感を感じた。同じ顔が1000体あることはどうなのだろうか。私はそれに対して懐疑的であったが、写真を撮ってみると霊が形になっているオーヴがたくさん写っていた。顔が違っても同じでもそんなことは関係がなく霊的なものは霊的なのである、ということを学んだ。
#220 AIは本当にものになるか
2019-04-03 孫さんが最近は9割以上AIのことをやっている、と何かのインタビューで話していたのを読んだ。孫さんのAIに対する投資を楽しみに待つことにしたい。おそらくアメリカやヨーロッパやイスラエル出身の天才が率いるベンチャーが我々をあっといわせるようなアプリを発明して実用化するのであろう。
私は今でも人工知能は基礎研究の分野であって応用開発は難しいといわれていたマービン・ミンスキー博士を信じる。しかし、AIを使った上場会社がいくつかできてもいいのかもしれない。
#219 新年号に想う
2019-04-03 昭和から平成に変わったときのことをはっきりと覚えている。昭和天皇が崩御され悲しみの中で平成ははじまった。とても平成を祝おうという感じではなかった。今回は悲しみはない。新しい年号を新しい天皇の御代を祝おうとする気持ちが満ち溢れていることがとてもうれしいということに気が付いた。
11時30分の発表が41分まで延びたのは、天皇陛下と皇太子殿下に宮内庁長官と宮内庁次長が報告を終えるのを待ってのことであると新聞が報道していた。もしそれがそうでなく、テレビでお知りになったとすれば、こんな悲しいことはない。そういう配慮をされた政府のことを安心した。
日本の年号を諸外国はあまり反応していないようだ。ただ中国に対するメッセージとしてもはや日本が中国の漢籍を使わないというメッセージは684年に九州が唐によって占領され、689年に唐を排除してからこのかた日本が、考えをしなかったということで、それを断行した日本の政府の意気込みに感服した。また歴史書でなく万葉集という天皇から防人、一般人を含めた歌集の説明書きをその由来としたことがうれしい。
#218 おことわり
2019-03-26 私は医師ではないので、この医療に関する内容は一般の人に向けて医学を論ずるものではない。医学のまわりにいるエンジニアとしてエンジニアリング的な考え方が医学に応用できないかどうかの個人的な考察だと考えていただいて、お許しいただきたい。IoTの分野としてメディカルは避けては通れない分野であるという認識はある。
#217 糖尿病の次のインデックス
2019-03-26 糖尿病というと血糖値がいつも問題になる。それとともに使われているのはヘモグロビンA1Cという指標である。大体過去3ヶ月の血糖値の平均を表しているといわれている。ほとんどの医学論文はヘモグロビンA1Cを使っているので、この数値なしには糖尿病を論じることはできないだろう。しかし、私は月に一回病院にいって2〜3ヶ月遅れのヘモグロビンA1Cで話をされることに違和感を感じてきた。先月頑張って血糖調整をしたのに全然評価されないことが多い。それよりも1〜2週間の結果であるグルコアルブミンの値を使う方がよいのではないかと思う。現在実験中である。
#216 ガン治療の方法論
2019-03-26 ガン研究の専門家の話を聞いた。まず体の中にガン細胞がいくつあるのかによって治療法が異なるそうだ。外科治療、放射線治療、抗ガン剤、免疫治療、赤外線治療などがあるそうだ。まず、ほとんどのガン細胞を外科的に切除することが第一段階。次は残ったガン細胞を免疫細胞でやっつけるのが第二段階。昔は免疫だけでガンを直そうとしていたときがあったみたいで、うまくいかなかった。また放射線治療は必要なところ以外のところにも被曝をおこし、たいへんである。体の奥にあっても必要な部分だけをアタックできる粒子線治療が注目される。陽子線や炭素線などがあるが可能性に注目している。この粒子線治療でかなりの部分を切除した後に免疫治療を行うことが効果的ではないだろうか。
#215 MRIを使ったデジタルボディー計測計画
2019-03-26 MRIを使って定期的に人体を1ミリスライスでデジタイズして記録することを年に一度ぐらい続けることによって基本的な人間の体のデータベースが可能になるのではないか。それぞれのデータベースは骨を中心に誤差を修正し、その比較をし、AIを使って診断をすることによって新しい可能性が開けるかもしれない。
#214 初期のガンの免疫療法
2019-03-26 免疫細胞二つでガン細胞一つをやっつけることができるそうだ。ガンの段階がステージ0やステージ1ならば比較的簡単にガン細胞をやっつけることができるみたいだ。だから線虫を使った初期のガンの発見と免疫療法の組み合わせは効果的かもしれない。
#213 線虫を使ったガンの発見
2019-03-26 人の尿一滴を線虫の近くに充てると、ガンの人の尿に線虫は近づいていくということがわかっている。ガンでない人の尿からは遠ざかっていく。この現象を利用した尿検査機は九州大学と企業の共同研究で開発されているらしい。私が興味を持つのは尿の中の一体どのような成分がガン由来なのか、ということである。これを発見することができたら面白い。
#212 3年目のIoTメディアラボ
2019-03-19 はやいものでIoTメディアラボをはじめて2年になろうとしている。来たる4月になると3年目になる。あっという間に時間は過ぎるみたいだ。
先週の週末に関係者が集まって年次報告会を開催した。1年目とは違って、メンバーの数も15人になり、2年目ははるかに内容が濃いものであった。また来年はもっとオープンに成果を発表することにしたいと考えている。
#211 元号を考える
2019-03-19 大和朝廷よりも遥か前に筑紫朝廷が存在し、元号があったと、歴史書に書かれている。九州元号というそうだ。
継体、善記、正和、教倒、僧聴、明要、貴楽、法清、兄弟、蔵和、師安、和僧、金光、賢称、鏡當、勝照、端政、吉貴、願転、光元、定居、倭京、仁王、僧要、命長、常色、白雉、白鳳、朱雀、朱鳥、大化、大長などである。読み返しているとそれぞれの時代の帝が何を考えて元号を選ばれたのかが少し伝わってくるような気がする。
平成の次の元号は最終的に誰が決めるのであろうか。それは絶対に新しい天皇陛下がお決めになるべきものではないか。憲法に書かれたことは無難に乗り切っても、政府の案を内閣総理大臣は皇太子殿下の元に持っていかれて次期天皇である皇太子殿下がお決めになったことであると信じている。報道で総理大臣が決めたということが明らかになったら私はそんな元号は使いたくない。元号は天皇が国の未来を想い決めるということをあたり前のこととする日本であってほしい。
#210 禁止すべきは殺人ロボットではなく、人間のかたちをした殺人ロボット
2019-03-19 共同通信によると『人工知能(AI)を搭載し人間の意思を介さずに敵を殺傷できる「殺人ロボット兵器」の開発規制を巡り、日本政府が今月下旬の国連会議で公表する見解の概要が判明した。完全に兵器任せにするのではなく、人間による制御を確保すべきだとの主張が柱。政府関係者が18日明らかにした。殺人ロボット兵器は、一度起動すれば自動的に標的を選定し攻撃できる能力を持つとされ、想定外の暴走や、誤って民間人を殺傷することへの懸念が指摘される。「人間の関与」をルール化することで、完全自律型の兵器開発に歯止めをかけたい考えだ。』
私は反対である。私が言いたいのはこの殺人ロボット兵器を作るなと言って、作る人たちはいるだろう。作る国もあるだろう。それをしなければそれと戦うことができるロボットは作れない。負けてしまう。私はこの殺人ロボットを人間のかたちに似せて、いわゆるヒューマノイド型ロボットとして作ることを禁止するべきではないかと思う。もしそうするとしたら、それこそが人間を作った神への冒涜であり叛逆ではないだろうか。ゴルゴ13のような話は架空の存在であり、どんな殺人者でもバランスのとれた人間の心を持っているのではないか。人間はどこまでいっても人間であり、人工知能はその人間の中からアンバランスな一部を取り出したものにすぎない。そういうことをして、ヒューマノイドを作ることこそしてはいけないことではないかと思う。
#209 日本の政府の本当のかたち
2019-03-19 日本を支配している人は誰なのかと、ときどき考える。どんなにお金があってもそれはお金を持っているだけであって支配者ではない。総理大臣の権限は非常に大きなものがあるが、衆議院の第一党の代表であってそれ以上でもそれ以下でもない。
私は日本を支配しているのは政治家ではなく、霞が関の官僚の集合体であると思っている。官僚を支配しようと思った政治家がいたが、そうそうに失脚した。政治家のバックに日本はシンクタンクはいない。よって政策立案は官僚の知恵に頼るばかりで官僚を上手に操ることができる政治家が成功するみたいだ。
明治のはじめ、政権は長州と薩摩出身で政府は固められた。江戸幕府の重臣は転向した人たちと、野に下った人たちにわかれた。東京の山手のインテリの中にいるキリスト教徒はほとんどが元幕府のインテリだったみたいだ。今の政府が長州出身の総理大臣によって率いられていることを考えると、国会議員の出身の分析をやってみるのも面白いかもしれない。ひょっとして今でも明治の元勲のDNAが繋がっていたりして...。
#208 アメリカの政府の本当のかたち
2019-03-19 アメリカのシンクタンク、ランドコーポレーションがもし中国やロシアとアメリカが戦争すれば、アメリカが負けるというレポートを出したそうだ。だれが気の利いた人が翻訳してそのうち出版されればいいのに。
私の今までの経験をベースに判断すると、アメリカという国は大統領とその側近である各省の長官とアメリカ国中に散らばる政策シンクタンクの連合体がアメリカという国家そのものである気がする。これらの人たちがアメリカの政策を決めているのだ。加えてヨーロッパとアメリカにまたがる大金持ちの、たとえばロスチャイルドやロックフェラーなどのグループとそのまわりの人たちが自分の利益になるように誘導するアクションが政治経済を作っているような気がする。ルネサンスの時代からの伝統ある金持ちの世界には、誰も逆らうことはできない。ビル・ゲイツやジェフ・ベソスも孫さんも新参者の扱いを受けなければならないのではないか。そんな世界に飛び込んでいく元気な日本人はいないのか。必ず出てくると期待している。
#207 次世代モーターの開発
2019-03-13 同じ大きさで約5倍の出力が得られる次世代モーターの開発に成功した。この技術を使って新幹線のモーターと電気自動車のモーターを作ることにした。とりあえずテスラSでやってみる。新幹線はまずモーターだけ作って試験する。東京から札幌に使われることになればこれ以上の名誉はない。それを目指してやってみよう。
#206 いよいよブレグジッド発効
2019-03-13 英国の首相がたいへんな努力をしながらも、英国の議会は冷たい。英国は英国のことしか考えていないのだ。これを島国根性という。ヨーロッパ大陸の牽引役はドイツであるが、中国と仲の良いドイツをいじめようというアメリカに同調した英国が選んだリスク遮断の政策がブレグジッドだと考える。マスコミが報道する議論はそう考えて読むと笑ってしまう茶番である。すこしぐらい孤立してもアイルランドをバッファにしてユーロとポンドのようにEUと英国は距離を置くのであろう。ドイツを中心にヨーロッパ大陸に不況が来ないことを祈る。
#205 北朝鮮問題の落としどころを考える
2019-03-13 先日のアメリカ-北朝鮮サミットは決裂に終わった。どうすれば北朝鮮は核を放棄するのか。それは北朝鮮の金王朝の体制保証をアメリカが与えることしかないのではないか。同時にもちろん中国も体制保証をすることが望ましい。そうすれば経済制裁は解除され、北朝鮮はバブルに突入し、人民は幸せになる。体制は経済制裁によって存続が疑われるような状況になっているのではないか。そのような解決策が一番ありえるような気がする。
#204 NHKの新しいインターネット料金制度を考える
2019-03-13 マスコミの報道によると家にインターネットがあればNHKの視聴料を払わなければならない時代がやってくるそうだ。これは誤報だと思う。インターネットでNHKのテレビサイトに繋いで、自分の意志でテレビを見た人が新しく契約をして料金を払ってテレビを見る。そういうNHKにとっての新商品にしないと経営的に意味がないと思う。これまでのNHKの契約がある人はタダというのは、NHK的にはメリットが何もない。NHKの売り上げが増えるようなメカニズムが必要になるのではないか。それにはNHKオンデマンドと2K、4K、8Kのライブと記録が視聴できるようなサービスが望ましいのではないか。
#203 大学と企業の軍事研究
2019-02-26 最近の流れは大学における軍事研究を禁止しようというものが多い。私はしょうがないと思うが、マイクロソフトがデジタルゴーグルを10万台以上米軍に売るという発表をした。このゴーグルは軍備になった。それながらそのゴーグルを使った研究は軍事研究になるのだろうか。マイクロソフトの社員が社長に軍事研究反対という手紙を送ったそうだ。
これから民間企業において軍事研究の是非が問われることになる。私は大学は無理でも民間企業では経営者の主体性において軍事研究は許されてもいいと思う。と同時に禁止されるべき事項についての制度的な整備も必要となるのではないか。
#202 中国の対アメリカスタンス
2019-02-26 最近中国の発言を集中的に読み込んで彼らの戦略を想像してみた。中国はアメリカに対しては戦争をする気持ちはないみたいだ。ただひたすらトランプが辞めるまでは待とうという考えのような気がする。あとトランプに対してできるかどうかわからない約束を山ほどするみたいだ。しかし、実行できなかったときの罰則は嫌だといっているみたいで、トランプが辞めたあとは約束は反故にするつもりなのであろう。そういうことで今回の危機を乗り切ろうということか。
トランプが悪役になっているが、その後ろに控えている副大統領や下院議長も中国を許さないといっているのでトランプが辞めてもアメリカの中国叩きは中国がクラッシュするまで止まらないのではないか。そのことを中国は甘く見ているような気がする。
#201 最近のベンチャーキャピタル事情
2019-02-26 小規模なベンチャーキャピタルというよりも知り合いに金を貸したり株を引き受けたりしているが、最近のいわゆるベンチャーキャピタルの話を聞いてびっくりした。株主間協定と呼ばれる創業者とベンチャーキャピタルとの間の合意事項がえげつない。最近付き合い始めたベンチャーの社長から見せてもらった資料によると、山ほど創業者を縛る条項があって、そこまでやるかと思う内容が書かれていた。ベンチャーキャピタルの都合の良い事ばかり書いてあって、何かおかしいと読み込んでみるとやはりアメリカのベンチャーキャピタルが使っている株主間協定を日本で勝手に編集したものだった。こんなことをしているベンチャーキャピタルが日本でどんどん増えていく。それは何も悪いことはないが、私はそうはしない。銀行や証券会社が担保としてビジネスモデルを評価できない会社に対して、その会社が株式を発行して資金を調達するのがベンチャーキャピタルの原点であるのに。私はおバカな投資家でいようと思う。それでいい。
#200 ヨーロッパは大変
2019-02-19 イギリスはブレグジッドで大騒ぎ。フランスは黄色いベストで大騒ぎ。ドイツは中国との関係を諦めろといわれてしぶしぶ諦める方向に動いてるみたいだ。英独仏が同時にこのようなトラブルを起こしているということは何かおかしい。ここら辺をもう少し詳しく調べてみようと思う。
#199 日産に守ってほしいもの
2019-02-19 ルノー会長がやってきた。会社のジェット機ではなかった。日産と話をしてフランス大使館に行ってさっさとフランスにおかえりになった。ルノーもゴーンを切るみたいだ。よっぽど公私混同をやりまくっていたのであろう。ゴーンの行き先については白黒はついたようだが、日産の行き先についてはこれからということなのだろうか。日本の政府が全力をあげて守ってほしいものがある。それは日産の自動車を作る技術だ。日産という会社はおそらくルノーに取られてしまうのかもしれないが、日本の国益を考えたときに日産の技術がルノーに流出してしまうことは避けなければならない。それが日本の国益だと思う。43%はルノーかもしれないが、残りは日本で日本の技術は日本のものだと言いたいのだ。
#198 朝鮮韓国 vs 海上自衛隊の仮説
2019-02-19 海上自衛隊の哨戒機が日本の近くで発見した軍艦と巡視艇と北朝鮮の工作船が瀬取りをしていたといわれているが、私は違うと思う。私の仮説は、北朝鮮から逃げてきた工作船を韓国が連絡を受けて捕まえにいったのではないかと想像する。瀬取りをするには北朝鮮の船が小さすぎる。またこんなに日本と近いところでそんなことをすること自体がおかしい。北朝鮮から逃げてきた工作船を北朝鮮が捕まえることができずに韓国に頼んで捕まえにいってもらったのではないか。そんなことを国際社会で絶対に言うわけにはいかない。だからあのようなことになったのでないかと、写真を見ながら思った。
#197 北と南と中国の落としどころ
2019-02-19 もうすぐ北とアメリカの首脳会談である。あまり期待しない方がいいみたいである。最近気が付いたが共和党のペンス副大統領も民主党のペロシ下院議長もそろって北のことを信じないと言っている。国境の壁のように共和党と民主党で意見が対立している場合は妥協した結果になりそうだが、両者が完全に合意している事項に関してはアメリカは強硬に攻めていくと考えられる。北に厳しく、それに同調する南にも厳しくするだろう。国連の制裁決議がいきているので、南が北を助けたことがはっきりすれば、韓国の全ての銀行は国際的な資金調達から締め出されることになる。このことはほとんど報道されていないが、私はこれが致命傷となって、北と南は追い込まれて経済的に破綻するのは時間の問題であろう。そのときもし中国が元気なら北と南を属国のようにしてしまうのであろうが、これから中国も厳しい時代を迎えて朝鮮半島を支援するということは不可能ではないだろうか。
最後の考えられるシナリオはアメリカが日本に北と南を助けろという指示を出し、日本が泣きながら北と南を助けるというシナリオである。そうならないために日本の政治は頑張ってほしい。
#196 中国のマッハミサイル
2019-02-19 中国が音速の10倍のミサイルを作っているそうだ。2010年にすでにアメリカはそれを検知して対策をとってきたそうだが、ならば今度日本が2セット導入するイージス・アショアは何なんだろう。もはやすでに役に立たない花火程度のものなのだろうか。アメリカもマッハ10のミサイルを当然開発するだろうから、イージス・アショアのフェーズアレイレーダーが必要なのであろう。こういうことがあってロシアとの中距離弾道ミサイル協定(INF)破棄というシナリオにつながっていくのであろう。日本はアンテナ基地になるのか。
#195 情報セキュリティの戦い本番
2019-02-19 10年くらい前、シリコンバレーのカスタム半導体設計会社を訪問していたときすごいチップに出会った。中国の会社のカスタムチップで、秘密だといって見せてくれなかった。そのときに大変なものを作る会社があるのだなあと驚いたことを覚えている。予算は普通にかかる金額の10倍払ってくれたそうだ。それはみんな必死になるわね。その会社の名前がファーウェイだった。当時はあまり知られていなかったがファーウェイに注目したのは日本人としては早かったと思う。まわりの人は誰も知らなかった。
ファーウェイが今問題になっているのは、これまでの行儀の悪い情報収集である。報道されていることがもし本当ならばアメリカ的には死刑に値するということなのであろう。しかし過去のことは置いておいて、次世代(5G)の通信網や次次世代(6G)において考えられる懸念はファーウェイがインターネットの交換機とそこに無線で繋がるスマホを完成させてしまうと世界中のどんな会社も太刀打ちできなくなってしまうことではないか。そうして世界はファーウェイの交換機とファーウェイのスマホになったとき、アメリカの宝といわれるアメリカ企業であるアップルとクォリコムなどの情報通信会社は二流三流に落ちこぼれてしまう。現在でも無線やインターネットの交換機ビジネスはほとんどが非アメリカ系である。そうしてアメリカのインターネット情報基盤に穴が空きファーウェイの親である中国政府に世界中の情報が筒抜けになればそれはアメリカの最も心配することなのであろう。私はファーウェイの追求は日本アメリカヨーロッパから会社が退場するまで続くだろうと予想する。
#194 投資銀行になってしまったソフトバンク
2019-02-13 ソフトバンクモバイルが上場した。孫さんは社長を辞めてソフトバンクグループの経営に専念するという。このメモを書きながら孫さんの記憶を辿ってみた。
出版社、ソフト卸、展示会、パソコンアクセサリ、ADSL会社、携帯電話会社、ウェブインデックス、ウェブオークション、中国電子コマース、CPU開発会社、などなど。孫さんは投資ファンドになってしまった。こういう会社のことを投資銀行と呼ぶ。それを創業のときから社名につけたのは慧眼である。しかし、もはやソフトの流通なんて孫さんのビジネスの1%もないだろう。そうしたら会社の名前を変えたらどうだろうか。SON BANKもしくはMASA BANKである。そうしても誰も文句はいわないと思う。
投資銀行のトップの仕事は簡単ではないかと想像する。自分はやったことがないけれど。なぜかというとYesかNoかを決めればいいだけだからだ。何をするということは持ち込み案件が山ほどあるから、それをCOOにスクリーニングさせればよい。スクリーニングする人や、事業計画を書く人や、現場で経営をする人は大変だろう。しかし、投資決断はYesかNoで楽なはず。借金の返済方法を考えるのは大変かもしれないが、公開株を売ればとりあえずなんとかなるわけで、銀行に頭を下げなくてもすむから企業家としても楽だろう。
孫さんがインベストメントバンカーになったことで僕は彼ともう会えないと思う。だってゴールドマンサックスやJPモルガンのトップと会ったこともないし、これからも会うことはないだろうから。ビル・ゲイツのパーティーでウォーレン・バフェットのとなりに座ったけれどほとんど話をしなかったし。
#193 IoTとメディカル応用の入り口
2019-02-13 最近メディカルとIoTのことを考えていてこういう風にすれば患者さんにもお医者さんにも看護師さんにも喜んでもらえるのではないか、という入り口を思いついた。
健康保険の診療は月に一回のペースでやってくる。1週間に一回はダメ。月に一回の血液検査より毎週の血液検査の方がより早く健康状態を把握することができるのはあたりまえだけど、保険の対象にはならないので、ダメ。ここに少し高くても自分で測ることのできるIoT検査機と検査試薬を使ってその結果をクラウドにアップするシステムを作るのがいいと思った。毎日測るバイタルサインである体温、血圧、脈拍、SPO2などはモニターしていると自分でも心強い。白血球の値やCRPの値が自分でわかれば病院に行くことの緊急性も判断できる。そういうことに対して毎週主治医が月一回の診察よりも短い時間で患者をケアできるのであればこんなに素晴らしいことはない。これを切り口にIoT検査機器を作ってみよう。
#192 ×××なしでやってみる実験
2019-02-13 Googleに支配されている感じがする。メッセージとか広告とか、オンラインディスクとか全部見られていると僕は裸だ。アカウントにハッキングされたらもう終わりだ。パスワードは20文字にした。覚えるのに苦労した。使わないと忘れてしまう。それでもGoogleにすべてを委ねることが嫌になりそうなので、Googleなしで生きていく実験をはじめた。G Mail、Google Calendar、Google Map、Google Search、Google Driveなど、ふだん使っているGoogleの機能を代替する他のアプリを探してテストしている。そういうことをしながら究極は自分でサーバを立てて自分でやるしかないというところまで追い込まれてしまった。近いうちにこのプロセスで思ったことを発表したい。
次にしたいことは、スマホなしの人生の実験。安倍総理大臣はやっているみたい。24時間一緒の連絡係がいるのかも。防衛省から派遣された安全な通信装置を背負った通信兵なのだろうか。
その次にしたいことは、パソコンなしの人生の実験。これはもう10年以上もやっていて、バインダーの穴が空いた方眼紙を持ち歩いている。無印良品製。そこにぺんてるの筆タッチサインペンでメモやスケッチをする。このスピードの速さを経験するとパソコンは使えない。
無人島にいくなら何を持っていきますか、という問いには「バインダーと穴の空いた方眼紙とサインペン」と答えたい。少し前は「衛星インターネットとパソコンとカラープリンター」だったけど。
#191 最近の国際ニュースを見て
2019-02-06 毎朝アメリカとイギリスのニュースを見て、トランプがやっていることをチェックするのが日課になって久しい。トランプは執務時間の60%を自由時間にしているという報道があった。こんなことを本当と思ってはいけないのではないか。この時間こそ政府が要人からの報告を聞いて政策のディスカッションをしているときではないのだろうか。最近の目立ったトピックスは4つあって、
1. ファーウェイをアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドに加えて日本で追放。それにドイツが同調。
2. ドイツの首相が日本にやってきて、よろしくとのこと。私はこれはドイツが中国と別れるという決心をしたということではないか。だからドイツ銀行事件やフォルクスワーゲン事件のようなドイツいじめをやめてくれ、ということではないだろうか。当然にドイツもファーウェイを排除。これによってEU経済悪化のリスクが少なくなったので、英国のEU離脱はなくなるかもしれない。
3. 韓国から米軍が撤退の可能性は、国連の枠組みの中で国連軍の担当国がアメリカから中国に変わるのではないかと予想する。その対価は中国の持っているアメリカ国債をチャラにする、ということになるのではないか。
4. ロシアとのミサイル協定を破棄するのは、ロシアのミサイルの世代交代にあわせて、アメリカのミサイルも世代交代させるためであろう。日本にはとりあえず2システムであるが、イージス・アショアの導入をきっかけに日本海側に「シンゾウ、イージス・アショア100システムぐらい買ってくれよ」「はいよ、100でいいの?」というようなことになるのだろう。100ぐらいないと中国や北朝鮮のターゲットになる。100のターゲットを破壊するのに、戦術核を100発も使うことはないだろう。だから100なのだ。ロシアと中国と北朝鮮を叩くICBMは依然としてアメリカ本土と太平洋、大西洋の原子力潜水艦で保持するのかもしれないが、発射は偵察衛星で、目的地の探査をイージス・アショアにさせ、ペンタゴンがホワイトハウスにレポートして相互確証破壊(Mutual Assured Destruction)を決めるのだろう。戦争のシステムが世代替わりをしているだけのこと。沖縄と日本の基地は有事の兵站基地としての役割になって、戦力はハワイとグアムに後退するのであろう。
#190 アメ車の本質とは
2019-02-06 最近ロールスロイスのエンジンの改造をやっている。キャブレーターを電子制御に取り替えて、ファントム6のV8エンジンを回してみた。イギリスのエンジンなのにアメ車のエンジンの音がすることに気が付いた。そうか我々が知っているアメ車とは、燃料電子制御のエンジンを積んだクルマだったのか、とあらためて思って具体的な計測をして研究中だ。
これにターボチャージャーをつければどんな音になるのだろうか。ドイツの高速道路をビュンビュン飛ばしているドイツのクルマになるのだろうか。これをやってみたい。
#189 あと30年でパソコン、タブレットがなくなるという予言
2019-02-06 週刊ポスト2月8日号によると、あと30年でパソコン、タブレット、Suicaがなくなるという記事があった。なるほどそういうことをいう人もあるのか、と思ったが、私はなくならないと思う。
パソコンとタブレットがなくなって、全部スマホになるという。タッチタイピングよりも早いスピードで文章を入力できる若い世代が増えているからだという。文章を書いたり図を描いたりすることをスマホからするよりパソコンでする方が効率がいい、少なくても我々は。Windowsタブレットに折りたたみのキーボードをつけたノートパソコンよりも軽いタブレットのパソコン使いをしている。だからタブレットはこの先も続くだろう。このタブレットに4Kのディスプレイを繋いでデスクトップで使っている。便利である。書類をたくさん広げて編集するにはとても便利である。スマホではできない。
Suicaがなくなるのであろうか。私はそうは思わない。全ての人がクレジットカードや、デビットカードや、プリペイドカードを使わないでスマホだけになるだろうか。 駅で1000円だせば誰でもすぐに手にすることができるプリペイドカードは鉄道系であるが、コンビニ系のカードも手頃である。スマホを買ったらすべてのプリペイドカードがタダでついて来る時代になるのであろうか。最近パソコンのスクリーンにタッチして、表示が動かないということに違和感を感じていたが、タブレットのパソコン使いをしているとそういうこともなくなった。
今から30年経つと90歳を過ぎたところになるので、ぜひ長生きして、やっぱりならなかったではないか、という記事を書きたいものだ。
#188 人が乗るマルチコプターの考察
2019-01-29 むかしドローンが出たてのころプロペラの数を増やして人が乗れるようにしたら、空飛ぶジュータンができると思って考えたことがある。最近そのようなことがにわかに現実味を増してきたのでもう一度考えてみたい。
ドローンのようにプロペラはついているが、プロペラの方向を軽飛行機のように回転して変えることができるようにするべきであろう。大きなプロペラは2つではなく、上昇用には3つ、前方推進用には2つ、残りの1つはカバーでもして使わないのがいいかも。モーターの電力源は蓄電池がいいが、機上でガソリンを使った発電をするべきであろう。そういうスペックの垂直離着陸機(VTOL)がうまくいきそうな気がする。そういうものを作ろうという会社に投資をするのが、一番いい気がする。
#187 テレビを観ない生活
2019-01-22 新年になってからテレビをリアルタイムで観ないことにした。全録のハードディスクレコーダーで2Kは録画し、4Kと8Kはシャープのレコーダーを2台買って選択録画をして観ている。きちんとしっかりと作り込まれた番組は素晴らしいが下請けの下請けの下請けが作っているスタジオ番組はだめだ。視聴率の勝ち組と負け組は下請けプロダクションの勝ち組と負け組を作るのだろう。NHKと民放各局がインターネットのオンデマンドに完全に移行すればつまらない番組はスポンサーがつかなくなるのではないか。
2K4K8Kが全録できるハードディスクレコーダーが欲しい。
#186 GAFAからGAFA+Mへ
2019-01-22 GAFAという言葉があるそうだ。新聞の取材で初めて知った。私の質問はなんでマイクロソフトがないのかという質問だった。そうしたらマイクロソフトはイノベーティブではないからだ、と言われてしまった。がっかり。しかし最近のマイクロソフトは新しい社長になってからどんどんクリエイティブになっているので、+Mにしてくれと、強くお願いした。
GAFAMをグループ化するとGとF、MとA、Aの3つのグループにわかれると思う。GとFはウェブとウェブユーザのインデックスビジネス。MとAはパソコンとスマホのビジネス。Aはクリックとモルタルビジネスになるのではないか。GAFAを社会学的な現象として捉えるのもいいが、経営モデルとしてしっかり捉える学者が出てきてほしい。シュミットは自分の会社のことだから悪くはいわない。サイモンは言うことは立派だ。ギャロウェイは評論家みたいなもので、GAFAを論じるならばGAFAのそれぞれのCEOの発言が最も注目に値するのではないか。
#185 アメリカと中国の未来
2019-01-22 中国の習近平がアメリカに輸出した分だけアメリカから輸入して貿易収支をゼロにするといっているそうだ。それでトランプはそれを許すのだろうか。私はそれでも許さないと思う。中国がアメリカと肩を並べる国になったことがアメリカにとって許せないのではないか。第二次世界大戦後アメリカはソ連を許せなく、国が分裂するまで追求をやめなかった。だから中国は国が分裂するまでアメリカにいじめられるのではないか。中国が分裂するならばどうなるかを考えてみよう。中国は中国共産党が支配する国である。その共産党が中国軍を支配している。軍の存在が弱くなった瞬間に中国はバラバラになるだろう。そうするとその単位は中国の現在の軍管区に影響されるのであろう。現在の軍管区は東西南北と中央にわかれているが、北と中央は北京を中心に考えると一つに見え、四つの中国にわかれるのが自然な感じがする。それに朝鮮半島と台湾が加わって六つの中国という捉え方が考えられる。しかし、朝鮮半島と台湾は別のシナリオが待っている。北朝鮮と韓国は東西ドイツのように一つの国家になる可能性がある。しかし、その統一された国家は財政的に成り立っていくのかはたいへん疑問である。アメリカの応援は困難であろう。そうすると日本も応援しない。そうすると中国に泣きつく。中国も分裂した直後は応援はしないだろう。中国が分裂すれば朝鮮半島は大恐慌になる。台湾は中国にさっさと見切りをつけて独立するだろう。アメリカは承認するだろう。国連の安全保障理事会を引き継ぐのは北と中央の合体した新中国になるのだろうか。
どちらにせよ、何が起こっても日本はアメリカの傘の下にいるしか選択の余地はない。しかし、アメリカにむちゃくちゃを言われたら逃げるよというジェスチャーのために中国やロシアと付き合っているのではないか。このようなことは今の野党には絶対にできないだろう。一度ロシア系の政党、北朝鮮系の政党、韓国系の政党がどこなのかを見極めてみる必要がある。法学部や政治経済学部の卒論のテーマにいいかもしれない。
#184 フランスと日本、ルノーと日産
2019-01-22 ゴーンはまだ釈放されないみたいだ。いい加減に許してやったらいいのに。森友学園の籠池泰典氏やペジーの齊藤元章氏のような政治犯的な扱いを受けているのだろうか。マスコミはゴーンが日産の金をいかに流用していたかを書き散らしている。日産からのリークなのであろう。このことは日産の社内の問題だろうに。それを自分の会社のスキャンダルとして天下にいいふらすのは、天に向かって唾を吐く行為と同じではないか。いいふらしているやつは必ずそのしっぺ返しを受けることになるだろう。日産を元気な会社に作り直したゴーンがたとえ悪いことをしたとしてもこんな風に扱うのはいかがなものか。
その結果はおそらく日産とルノーを100%所有するフランスの会社ができて、三菱自動車も含めて一丁上がりになるか、アメリカか中国の会社に日産自動車が売り飛ばされて終わりになるかぐらいのところか。誰がみてもそんなところが落とし所になるだろう。あと、引き金を引いた西川社長は、壁の中に落ちるのではないだろうか。そうでないとフランス政府もルノーも納得はできないであろう。
#183 スパコンの次のターゲット
2019-01-15 富士通はARMを使った次世代スーパーコンピューターのCPUを開発した。これを使ったスパコンをこれから作るみたいだ。PEZYが作っていたCPUがもうすぐ出てくるみたいだが、富士通のARM64を使った次世代「京」がそのうち世界一に返り咲くのであろう。そしてこのスパコンの一部がデータベースマシンとなってオラクルにOEMされるのであろう。
データベースというとIBMのDB2というシステムも強力
である。IBMはPOWER XというCPUでやってくるだろう。これも現在のデータベースの市場シェアから考えるとバカにはできない。
そうすると残るはマイクロソフトのSQLサーバーである。このソフトを最高速で走らせるためにはとりあえずAMDのZEN CPUが期待できそうである。現在のところワンチップに64CPUであるが時間の問題で256CPUになるだろう。
ARMとPOWERとZENの三つ巴の競争の勝ち負けはCPUだけではなく、そのCPUと繋がる広帯域メモリで決まるような気がする。広帯域メモリにデータベースの機能の一部をいれたインテリジェントメモリがデータベース用スーパーコンピューターの勝ち負けを決めるのではないか。
#182 金利と株価と為替と土地
2019-01-15 去年金利が必ず上がると予測した。そのとおりになっている。株価は乱高下している。しかしそのうち15000円ぐらいまで落ちると、予測する。そしてそのあと20000円を回復するだろう。
為替は新年早々104円までいったが、100円の可能性もある。
土地はオリンピックよりも前に東京については下がり始めるだろう。大阪と京都はゆっくりかもしれない。
結論としては土地ははやく売ったほうがいいだろう。現金にして株が15000円台になったら株に乗り換えて2倍のレバレッジのきいたETFにすると20000円をつけたら1.6倍になるのでそれが本命かもしれない。そのお金で暴落した不動産を買うのが賢いと思う。
#181 ジェット機がハッキングされる時代が来るかも
2019-01-15 ボーイングのジェット機に搭載されたGEのエンジンはリアルタイムでモニタリングされているという。そうするとリモコンでジェット機を操縦することももうすでに可能になっているのではないか。空軍が飛ばしているドローンは遠くから遠隔操縦されている。そうすると今飛んでいる旅客機を遠隔操縦することも実はすでにできているのではないか。そうするとそれを使って誰かがハッキングをしてニューヨークのような大事故が起きる可能性もあるわけだ。どんなに気をつけてもこういう事故は起こりそうな気がする。
#180 シャープの8Kカメラ
2019-01-15 シャープが8Kカメラの試作を発表した。まだこれから仕様は変わるみたいだが、これがドローンに乗ったら、えらいことになる。8Kの映像素材がどんどん増えていく。REDの8Kカメラはあるが、合計4kg以上もする。そんなものが軽々飛ばせるドローンがあるのだろうかとくよくよしていたが、シャープの8KカメラならOK。ホンハイとシャープがREDに出資したみたいだから、今後が楽しみだ。
#179 8Kの未来
2019-01-15 「8Kテレビはやりません」とパナソニックの津賀一宏社長が発言したと、報じられた。久しぶりにソファーから転げ落ちた。プラズマテレビの撤退のトラウマなのだろうか。4Kテレビが立ち上がったのは4Kテレビ放送ではない。2K放送をスケールアップする4Kテレビで生産が立ち上がったのではなかったか。だから4K放送を受信して8Kに表示するハイエンドテレビの市場はあるのではないか。シャープは8Kを50万円~200万円で売っている。ソニーも8Kをちょうど発表したところだ。 25インチなら2K、50インチなら4K、100インチなら8Kというような商品が考えられないだろうか。これから解像度を上げたり下げたりする技術が注目されるのではないだろうか。
#178 ホンダジェット
2018-12-27 ホンダジェットの日本向け1号機のオーナーが発表された。計算してみると一人1億円だしたみたいである。もちろん使わないときは時間貸しするのであろう。日本のプライベートジェットはこういうユーザーが中心になって発展していくのであろう。燃料費やメンテナンス代は他に貸し出してまかない、1億円の投資は3年で経費として償却するのであろう。機体が元気なうちに売却して、また新しい機体を買うのであろう。
#177 新幹線の未来
2018-12-27 ぼくは鉄道オタクではないので詳しいことはわからないが、リニアをやらないJR東とJR西の次世代新幹線戦略が興味深い。
青函トンネルの通行スピードだけが問題であるが、新型新幹線で東京-札幌間を時速何キロで運行するのかというのが興味の対象のひとつ。また大阪-博多-鹿児島中央を時速何キロで運行するのか、ということももう一つの興味の対象。700系では1編成16両に48台電動モーターが使われているが、700系の次はこの電動モーターがさらに改良され高出力になることによって、リニアより効率のよい新幹線システムが可能になるに違いない。
#176 GMOのマイニング事業からの撤退のニュース
2018-12-27 GMOが355億円の特別損失を出してビットコインのマイニングから撤退するという。来るべきものが来たかという感じ。明細は分析中であるが、マイニングのコンピューターがうまくいかなかったのではないかと思う。中国製のマイニングマシンの値段がこの1週間、投売り状態になっているのはこの動きと関係があるのではないだろうか。ビットコインなどの不調は予測されたことではあるが、電子決済は***Payという形で一般化質続けているということは誰も疑うことはできない。
クレジットカード、プリペイドカード、デッビットカードの3枚のカードがいかにこれからインターネットに移行していくのか、ということが極めてオーソドックスな電子マネーの議論になっていくのであろう。
#175 4Kと8Kの中間報告
2018-12-27 4K8K放送がはじまって、もうすぐ1ヶ月になりそう。1日に1回は4K8Kをみている。感じたことを箇条書きに書いてみたい。
1. しっかり番組を作っているのはNHKだけ。
2. 民法各局は2Kをアップスケーリングして放送。
3. スタジオ放送は4K。カメラが4Kになっただけ。マテリアルはアップスケール。
4. ハードディスクレコーダーは22.2chをサポートせず。
5. BDXL-Rに4K8Kを書き出す必要が認められる。なし崩し的に標準になりそう。
6. これからアップスケーラーの議論が活発になりそう。DVDから2K、2Kから4K、4Kから8K。
7. 8Kにはテレビのスピーカーは不向き。 HiFiのスピーカーが少なくても左右ステレオに必要。
8. 4K8Kの全録ハードディスクレコーダーでBDXL-R付きがあればハイエンド商品として成立するのではないか。
9. 4Kは2Kの延長線上に。よってこれからの2Kテレビは4K8Kのチューナーも内蔵して2Kにダウンスケール。
10. 8K大画面はまったく新しい体験。映画館に近い。新しい市場が生まれるのではないか。
#174 100億円はどうして10日間でなくなったのか
2018-12-18 孫さんが100億円をインセンティブにしてPayPayを普及させようとした。しかし100億円はわずか10日でなくなってしまった。私はそこに犯罪の匂いを感じる。知り合いがfacebookで買わなくていいコーヒーメーカーを買ってしまったと言っていたが、考えてみるとPayPayで複数のアカウントからiPadを40台買う。40台から25万円使うとアカウント1つあたり5万円戻るので、200万円。これを誰かが組織的に1日500人がすれば100億円は計算上10日でなくなる。勧進元のソフトバンクもヤフーも上場企業なので詳しい本当の説明が求められているのではないか。iPadなどの換金売りが最近増えているような気がする。ちなみに私はPayPayを使ったことはない。妄想を極限まで広げただけである。
#173 カジノはどこに
2018-12-18 大阪万博が2025年に決まった。ある新聞はカジノの匂いがするからいかがわしい、と書いていた。大阪は自民党の街ではない。少し考えれば大阪にカジノを持ってきて自民党は何も得しない。突然に橋下氏が自民党に入党すれば別だけど、日本維新の会がトランプの紹介の外資にカジノを明け渡すわけがない、ということがわかる。それにそんなことをすれば大阪の市民は黙っていないだろう。
北海道と関東と関西と九州、もしくは沖縄が候補地になるだろうと考えられるが、3箇所といわれているので予想は北海道と九州と、もう1箇所。沖縄には絶対に自民党はカジノは持っていかないのではないか。そうすると九州のどこかが大きな焦点になる。鹿児島でも博多でもないだろう。宮崎のリゾートも可能性がある。長崎も可能性がある。最後の1箇所はみなとみらいか、大阪の万博会場なのかといわれそうだが、私は自民党の実力者がいる関東か関西がその場所になるのではないか。しかし幹事長の出身地は和歌山である。和歌山に今さらカジノを作っても誰もいかないのではないか。大阪の方がよっぽどいい。しかし大阪はダメ。そうするとこういうことが考えられる。カジノ船を作ってその母港を和歌山港か白浜港にするのだ。関空にも桟橋があるからそこから客の乗船を認めるということにすればどうだろうか。
#172 経済産業省にお願い
2018-12-18 日産問題は不当逮捕という記事がインターネットにちらほら出始めている。検察が自分で逮捕したのだから必ず立件するのであろうが、本当にゴーンは有罪になるのであろうか。ならなかったらゴーンとフランスの仕返しが怖い。間違いなく日産はルノーに吸収されてしまうのであろう。ところで今から22年前、マツダ自動車は米国フォード自動車の子会社も同然であった。社長もフォードから派遣されてきた人だった。あるときフォードが中国に進出するために資金が必要になったとき、当時の経済産業省が動いてフォードの持つマツダの株式をマツダが買い戻すことをさっさと決めてしまった、と聞いた。それによってマツダは日本の自動車会社として立ち直り今がある。日産も同じようにこれをきっかけにルノーの43%を買い戻しして日本の自動車会社になるチャンスがあったのではないかと思うのは私だけではないだろう。今回の逮捕に続いて経済産業省はルノーと日産の関係は変わらない、と早々と発表している。たとえ国際的に非難されようが1兆円かかってもその銀行団の組成や政府の資金を投入して、ルノーの持ち株を買い戻すことをしないのか、ガッカリだ。公のお金を私企業に使うな、という日本人がいるだろうか。
#171 大嘗祭は宗教儀式なのであろうか
2018-12-11 大嘗祭に20数億円かかるそうだ。これが天皇家の私的な支出にあたるならば、内廷費から出すべきではないか、という指摘である。私はそれを聞いて、内廷費も国が負担しているのであるから、どっちみち同じなのではないか、と思った。しかしよく読むと、身の丈にあった支出を、と言われているので、内廷費で経費を大幅に削減した形で行うのがよいというのが宮様のお考えなのだろう。国が出しているお金が内廷費ということになれば宗教的なものに使っていいのだろうか。それに天皇という立場は宗教の立場なのであろうか。憲法にはそうは書いていない。日本国の象徴であり日本国民統合の象徴、と書いてある。カトリック教会の法王であり、バチカンの国家元首の立場でもあるローマ法王のように、神道の最高権威とも、宗教法人 皇大神宮の代表役員とも規定していない。天皇家の祭祀が神道という宗教であるということは憲法にも法律にも定められていないのではないか。国の象徴である立場の継承のための国家行事であるならば、経費は当然国の負担であるべきだろう。
古代天皇は内親王を斎宮として伊勢神宮に送られてきたし、現代は内親王が祭主としてお勤めになっているが、天皇は神道の教祖でも、皇大神宮の代表役員でも、神社本庁の統理でもない。
天皇の行為は憲法で定める天皇という立場に基づく国事行為であって、宗教的なものであってはならないのではないか。今回の発言の問題は、天皇が代変わりすれば皇位継承順位一位になる重要な立場の皇族が、「大嘗祭は宗教色が強いので公費を支出するべきではない。天皇家の私的費用で執り行うべきだ。」、つまり「天皇とは宗教である」と認める発言をされたことにあるのではないか。
#170 サイバー戦争の始まり
2018-12-11 ファーウェイの副会長がカナダで拘束された。アメリカ政府の意向だそうだ。それに対して中国ではアップルの不買運動が始まろうとしている。インターネットとパソコン、インターネットとスマホのセキュリティは国家にとって最重要なものであるという認識が高まってきたのであろう。敵国のパソコンを攻撃することでその国の社会システムを停止させることができるし、発電所やダムを破壊すること、飛行中の飛行機や走行中の列車や自動車を墜落や暴走させることもできる。今まで色々と情報セキュリティの重要性は語られてきたが、もはや待った無しで社会問題になるという判断なのであろう。すでに色々なところで、アタックが始まっているのではないだろうか。シスコ、クォリコム、インテル、AMD、マイクロソフトは外国資本が触れてはいけないアメリカのアメリカたる会社なのであろう。
#169 中学校高校の「情報」教育を考える
2018-12-11 学校で年末の片付けをしているとむかしの情報の教科書が出てきて、読んでいると笑ってしまった。誰が作ったかは書いてなかったが、ひどい。ますます世の中はインターネットの時代になっていくのだから、コンピューターとインターネットをドッキングしたような科目としての「情報」が必要なのではないかと思う。同時に新聞や本を読まない生徒が増えている。まともに手紙が書けない生徒も増えている。これもなんとかする必要がある。スマホ、パソコン、デジタルテレビなどのデジタルメディアの活用の常識と古い紙メディアも含めた意味でのメディアリテラシーを教えるのがこれからの「情報」教育ではないだろうか。
#168 8Kを観ている
2018-12-11 8Kチューナーと8TBのハードディスクを買って、8K放送を観ている。アマゾンはとうとう8Kテレビを届けてくれなかった。12月17日以降という。しょうがなく4Kテレビを4台買ってチューナーに繋いで観ている。8K放送は確かにすごい。同時に4K放送もすごい。4Kテレビは50インチで5万円になるだろうから、必ず普及するだろう。2Kもテレビに内蔵されたスキャンコンバーターで4Kになって観るのでかなりの画質になるだろう。テレビ局の次の設備更新はおそらく全部4Kベースになるだろう。そうすると2Kと4Kの違いはほとんどなくなり、ユーザーにとって小さなテレビは2Kで、4Kの受信チップで受信してダウンコンバートして表示するものとなるであろう。大きなテレビは4Kで、地デジやBS/CSの2Kの番組はアップコンバートして4Kで表示するようになるだろう。
8Kの番組を観ていて違和感は音である。22.2chの音とはどんなものなのであろうか。NHKの8KデモはHDMIを3本使って24chを作っていた。テレビに内蔵されているスピーカーはどこまでいっても2chで、8K画像と音の悪い2chはとても不自然な感じがした。8Kの22.2chオーディオを商品的にどう実現するのかが、これから問われるのであろう。なぜならそれほど8Kが魅力的だからである。
NHKの8Kのプログラムに感動している。4Kのプログラムは2Kと同じだ。8Kはなにか違うと、いろいろ考えてみると、8Kでは低俗なニュース番組がないということに気が付いた。
次の課題は4K、8Kを全部録画するレコーダーをどう手に入れるのかということである。年末までにこの問題を解決して今年の正月は8K/4K三昧でやってみよう。
#167 Lマウントをライカとパナソニックとシグマが商品化
2018-11-28 先ごろライカとパナソニックとシグマがレンズとボディーの接合規格としてLマウントをやる、ということが明らかになった。ライカのレンズとシグマの垂直センサーが一体となったカメラが生まれることになる。ライカのレンズはすでに定評のある色収差の少ない優れたレンズで、シグマのセンサーはFOVEONといってRGBのセンサーが垂直に埋め込まれていて色の発色は誰の目でみても綺麗なものである。最高級のライカのレンズとFOV EONを使ったカメラとの組み合わせは写真の歴史に残るような映像を可能にしてくれるのではないか。
このカメラを作りたくて、むかし安原製作所に頼んでトラブルになり、ホームページに山ほど悪口をかかれた。その名誉毀損の裁判も、刑事裁判は安原が罪を認め有罪になり、損害賠償を求めた民事裁判ももうすぐ結論が出そうである。ライカとシグマのカメラが発売されてこの件は終わるような気がする。
Lマウントはライカとパナソニックとシグマの3社だけであるが、キヤノンやニコンやソニーはどうするのであろうか。ソニーはフルサイズ8Kのイメージセンサーを外販するそうだ。シグマがフルサイズのFOVEONセンサーを外販するかどうかが次の大きな転換点になるような気がする。キヤノンはセンサーを外販はしないだろう。ニコンは厳しい立場に追い込まれるだろう。リコーも。レンズとセンサーがカメラの二大要素なのである。
#166 IoTの商品アイデアが求めらている
2018-11-28 先日IoTの大きな展示会があった。たくさんの展示が行われていたが新しいものは少なかった。今までの組み込みコンピューターの展示会の名前を、IoTに変えたようなもので、ガッカリした。
東京大学でIoT教育をどのようにしていくのか、ということを日々考えているが、単なる工学の知識や理学の知識をしっかり教えることだけでなく、アイデアを商品にする開発力を教えることが最優先の課題であるということを強く感じる。しかし、ブレーンストーミングの手法には限界があって、思いつきで商品を開発すると続かない。そこのところへの取り組みが大きなテーマになっている。
#165 万博が2025年に日本にやってくる
2018-11-28 とてもうれしい。1970年の前の万博のときの記憶が残っている。たくさんのパビリオンが立っていたが、当時中学2年生だった僕は万博に1日しかいけず、万博の会場を歩きながら、どのパビリオンに並ぼうかと考えていた。結局僕は松下電器産業館にならびその建築の美しさに感動し、並んで中にはいって帰った。強烈な印象が残っている。それから20年後に松下館を設計された建築家、吉田五十八氏の自宅を買うことになってそこに数年間住んだ経験が自分の人生を変えてしまった。コンピューターが自分の専門ではあるが、最近建築や都市計画の仕事が増えてきている。やはりぼくの原点は1970年の万博の松下館にあるのだと思う。
京都がインバウンドの旅行者でいっぱいである。関空の故障の影響が少しでているようであるが、それにしても観光客の数が増えている。京都の魅力は何なのであろうか。最初お寺かと考えた。でもお寺が京都と同じうように多い奈良は、そんなに観光客が増えていない。お寺も重要な理由であろうが、お寺よりも大きな理由がそこにはあるはずだ。私は京都の魅力とは千何百年続いた日本の京都で行われている多くのイベント、それから日本料理、土産物屋などの総合的な観光の産業化の賜物であると思っている。奈良のことを昔の日本の都ということで京都を追いかけていっているが、それは間違っている。現在の奈良が持っているのは過去の日本の都としての観光資源ではなく、東大寺の門前町としての、いわば善光寺の門前町としての長野のような、実態があるのではないか、と思う。それだけに奈良にどんなにホテルを作っても奈良の観光は難しいのではないだろうか。
そのうちにクラッシュがくるといわれている、京都の不動産であるが、オリンピックのあとに東京の不動産はクラッシュがくるであろうが、京都の不動産は2025年まではインバウンドの旅行客が増え続けるので、クラッシュはないだろうというのが、業界の人たちの楽観的な期待であるそうだ。
#164 日産はどうなるかを考える
2018-11-28 日産復活の立役者であるカルロスゴーンが逮捕された。テレビと新聞と週刊誌とインターネットの報道合戦である。見ていて面白い。しかしみんなルノーが日産の43%の株主であることをあまくみているようだ。たとえゴーンが大悪人でもルノーという会社は悪人ではない。ルノーの15%を支配するフランス政府も悪い国家ではない。このような自体に至って次に何がおこるのか、とても簡単で、ルノーが日産の株式を市場でこっそりあと7%超買い日産をルノーの子会社とすることになるだろう。株式の43%を持つということは、また、株主総会に提案される案件に対しての拒否権があるということであり、日産は経済産業省の力を借りてしても自分の好きにはできない。クーデターの首謀者の日産の社長なんて、来年の6月には跡形もなくクビになって終わっているだろう。日産の社長は「これはクーデターではない」と記者会見で発言していたが、これはなんなのか。
1999年に日本の銀行が「日産はもうダメ」と、日産をサポートすることをあきらめたときにもう日産は潰れていたのだ。それを立て直したのがゴーンなのだから、もしそのゴーンがいらないというのであれば、ゴーンに100億円ぐらい退職金を払って縁を切ればよい。しかしそれを決めるのは、日産の取締役会ではなくて、日産の親会社であるルノーである、ということを忘れてはならない。他人が43%を持っている会社で今回のようなことをすれば例えば日産が株式を上場している会社であったとしても、社内のクーデターは許されないことであって、結果は目に見えている。資本主義の世の中なのだから。
だから、これから日産はルノーと合併して、三菱自動車は日産と合併するなるのではないか。フランスのアクションは目にみえている。
#163 ソフトバンクグループ
2018-11-13 携帯電話会社のソフトバンクが12月に上場するみたいである。野村證券から電話がかかってきて勧められた。ぼくみたいなものまで株の営業がかかるということは株が消化されていないのだろうかと思った。
事業会社を売って、孫さんはソフトバンクグループという投資会社を主にやるそうだ。こんなこというと孫さんに怒られそうだが投資の判断はイエスかノーであって、楽チンである。事業会社を経営することが彼は嫌になったのであろう。とにかく現場の好きにやれ。だめだったら他ででた利益で相殺して潰せばいいというような感じなのだろうか。我々のような事業会社系の人間はダメだったら破産しかない。そうしたら人生はおしまいだ。だから必死に事業会社を毎日やる。投資家には投資家の辛さがあるのかもしれないが、最近のマスコミは広告をたくさん出稿してもらっているのか、孫さんの悪口は一切書かない。コムデックスやキングストンなど孫さんの失敗の研究を書く雑誌はないのか。大新聞の辛口で知られる名物記者までも孫さんのヨイショ記事を書いていた。ガッカリした。
17兆円の借金はファンドの運用益で返すということが孫さんの書いたシナリオなのだろう。返し終わったときに孫さんの所有する株式の時価総額は世界一になっているのだろう。それが彼の目指すものなのであろう。そういう彼が投資している会社の細かいことを気にしなくなるときがくるのであろう。ビル・ゲイツは先日、自分はどんなに金持ちになっても一つ一つの投資先をアバウトに考えることはしないといっていた。ここが孫さんとビル・ゲイツの違うところになるのではないか。それはそれで個人の方針ということで我々は高見の見物するしかないと思う。
#162 古本市に行って大人買い
2018-11-13 本をたくさん持っているつもりでいたが、最近古本市に行くことがあって、ひさしぶりに本を100万円以上爆買いした。驚いたことにすべての本が値段が10分の1以下だった。ぼくが通常買っている技術系の本は古くなってしまえばただの歴史資料でしかあり得ないが、古典や日本建築や料理の本はどんなに古くなっても値打ちは変わらない。源氏物語の研究書や古典の関連全集、料理本でいわゆる名著といわれるものをみんな買った。こんな幸せな気持ちになったことは久しぶりだ。今から20年前の40代に1000万円かけて美術書を買えたかというと、それはできなかった。昔の出版人のガッツを感じた。これからも古書市に行こうと思っている。
#161 2K、4K、8Kのこれから
2018-11-13 8Kのチューナーとハードディスク2台とパラボラアンテナは買った。ディスプレイについてはまだ決心ができない。あと2週間。
将来的にすべての放送を4Kにしてそれでいいのではないかと、思うようになった。2Kよりも4Kの方があきらかによい。DVDと4Kを比べればまったくの別物である。だから4Kの光ディスクとDVDのハイブリッドディスクは売れるのではないか。4Kのテレビ放送をダウンコンバートしたものを2Kのディスプレイに表示すれば20インチ以下の商品になる。4Kのディスプレイは20インチ以上がいいのではないか。8Kのシステムは製作者が使うプロ用のシステムにすればいいのではないか。あとは表示の色とダイナミックレンジの拡大に使えばいいのではないかと思うようになってきた。
#160 8Kを買う
2018-11-02 12月1日から4K 8K放送がはじまる。その歴史的瞬間に立ち会いたいので、8Kのシステムを揃えている。8Kのチューナーとハードディスクを買った。もちろんSHARP製である。テレビも8Kのものを買おうかと迷っているが、4Kを5万円で4台買ってタイルのように組み合わせて使ってもいいかと思っている。8Kのディスプレイが安くなるのは時間の問題なので、どうしても買えない。実際に物を見てみて4Kの値打ち、8Kの値打ちを体験したい。
現在の時点では4Kが主流になって、8Kは編集マスタになるのではないか、と考えている。2Kのブルーレイはダメだった。DVDと2Kテレビのスケーラーとを比べると2KのクオリティはDVDをやっつけるものではなかったのである。このことを予測した人がいただろうか。ということで4Kと8Kがどうなる、というのはまだわからない。ひとつわかったことは4Kは安くなった。8Kは安くなるのであろうか。安くなるのであろう。我々が考えているよりもはるかに安くなって、50インチで5万円、70インチで10万円ぐらいになるのではないか、と期待している。当面の興味は8Kのディスクをどうするか、ということである。
#159 JALとANAのVIPクラブに思う
2018-11-02 ANAのブロンズ会員にもうすぐなりますよ、というメールがきた。当分ANAしか乗るなという通告なのだろうとメールを削除した。私はむかし株式公開企業の社長をしているとき、飛行機ばかり乗っていたので飛行機のことはかなり知っているつもりである。高校生のときからスカイメートで空席待ち半額割引もよく使った。
飛行機を降りたら職員が待っていて荷物を持ってくれるサービスが昔の日本航空であった。少年の私はどういう人がそういうサービスに与かるのか、聞いてみたことがある。そうすると日本航空の人は「大企業の代表取締役(社長か会長)です」と説明してくれた。少年の心にいつかはそう言う立場になりたい、と思う気持ちと、どんなに偉くなっても人に荷物を持たせるような人になりたくない、と思う二つの気持ちが生まれたことを覚えている。アスキーは上場して日本航空は僕にいってらっしゃいませ・おかえりなさいませをつけてくれると旅行代理店経由で言ってきた。そんなものいらないと丁寧に断りをした。時は経ちアスキーの社長を辞めて大学教員になって海外出張も減りエコノミーしか乗れなくなった。航空会社のラウンジに入れてもらえない時期が10年以上続いた。ゲートの前で椅子に座ってひたすらじっと搭乗を待つことに慣れてしまった。今さらラウンジに入れる身分になったとしても、もういかない。
JALはグローバルクラブ、ANAはスーパーフライヤーズ。こういう制度を作ってお客集めに一生懸命であるが、もうそういうことは興味がなくなってしまった。いつから興味をなくしたかというと日本航空が破綻したときだった、と思い出した。放蕩三昧を尽くした古き良き日本航空が懐かしい。
エアラインのVIPクラブの次のステータスは株主優待クラブだろう。それぞれの株式を数億円ずつ買って株主になる。これの方がVIPクラブよりかっこいいのではないか。ラウンジにいって「株主なんですが入れてもらえませんか」と言ったらいれてくれるのだろうか。誰かためしてみたらどうだろうか。
#158 米国の出生地主義が廃止される
2018-11-02 トランプ大統領が大統領令だけで合衆国憲法に定められたアメリカ人の定義を変えようとしている。私は米国人ではないので意見を言うことはできないが、これまで考えて来たアメリカの大きな魅力がなくなりそうな気がする。どのような移民であれアメリカの国土で生まれた人はアメリカ人というのがアメリカの国民の層の厚さをつくってきたのではないか。アメリカ以外に20ヶ国ぐらいあるそうだ。アメリカインディアンだけがアメリカの原住民であって、トランプ大統領も含めて移民者の子孫であるのに、よくまあそんなことを決めることができるものだ。
日本はどうか。日本の抱えている大きな問題に在日外国人の国籍問題がある。ほとんど多民族国家になっている東京の人はあまり気がつかないが、大阪、京都、神戸の関西圏と福岡を中心とする九州圏においては日本人と韓国人と朝鮮人が混在して居住している。全日本を考えたときに日本の政治とは日本系と韓国系と朝鮮系と中国系の間の闘争という感じがするが、それを新聞もテレビも絶対に報道しない。日本で出生地主義が取り入れられることは絶対にないであろう。そうすれば日本は日本でなくなるという議論がでてくるだろう。
日本における帰化人の源流をたどっていくと、奈良は新羅系、京都は百済系といわれる。また九州は大陸系。そう考えると日本の原住民は北海道と沖縄ぐらいしかなく、あとは時代が違うだけで全部帰化人になるといってもいいだろう。ここのところの矛盾を我々はどう解決していけばいいのか。いまのところ答えはない。
#157 スパコンの次の可能性を考える
2018-10-24 昔パソコンを512CPU繋いで1テラflops実現して日本一になったことがある。1位はほんの一瞬で、NECや富士通に抜かれてしまった。ベンチャー企業も出現し、ここがNECや富士通を抜いてしまった。もはや競争は国家レベルの資金と先進の技術がないと勝てないようになってしまった。我々はスパコンの世界から撤退しなければならないのか、考えてみた。まだ可能性は残っていると思う。大きなコンピュータールームに鎮座する大型スパコンではなく、小さくまとまったポータブルなスパコンで飛行機や潜水艦やトラックに乗せてどこにでも移動できるものを考えてみたいと思う。飛行機だけでなく人工衛星にも乗るようにしたい。そのための対放射線抵抗力がある半導体の研究も必要であろう。
マルチコアのCPUが流行っている。6コアとか8コアが当たり前になって、多いものではAMDの32コアもある。これらのコアのうちいったい何コアが使われているのか。なにかのペーパーで2コアだと書いたものがあった。がっかりである。マルチコアのプログラミング環境を整備してアプリケーションを増やすということもしなければならない。合わせてこの問題に取り組んでみたい。
#156 イスラエルと似た国はどこか?
2018-10-24 東大の私のラボとイスラエルの大学とが共同研究する計画があって、テルアビブに訪問した。立派な大学、立派な研究所、立派な学部長、立派な博士課程の学生。すっかり打ち解けて食事に招かれ研究内容以外のことの話題についても意見交換をした。イスラエルからの立場から見てイスラエルに似た国はどこか、という質問に私はシンガポールという答えがかえってくると思っていたが、そうではなかった。かえってきた答えは「インド」であった。両方ともインドから平和的に国土を譲り受け国家として独立したという点だそうだ。イスラエルは世界からユダヤ人が集まり国を作ったという意味ではインドとは違うが、その考え方は納得できるものがあった。シンガポールのことをどう思うか、という質問に対してもちろん、イスラエルの方が自慢できることが多いと言っていたが両方の国とも成功の一番の大きな理由は国民に対する教育である、ということは認めていた。こんなことをはっきり言い切ることができるひとが日本に何人いるだろうか。平和ボケした日本と日本の政治家の現在をみるにつけ、イスラエル人の国家感に学ばなくてはならないと思った。「そうしなければ国が滅びる」と言い切ったイスラエルの知り合いのことを私は国粋主義者とは思わない。彼は愛国者である。
#155 ロールスロイス ファントムに思う
2018-10-24 縁あってロールスロイスのファントムVIのボロ車を手に入れた。表面的には磨かれてたり掃除されていてピカピカであったが、ガレージにいれてバラしてみるとさすがに47年前に作られたクルマで床は錆びて穴があいていて、エアコンのファンは固まっていて回ってなく、これはちゃんとレストアしなければ、ということでバラバラにしてみた。さすがに一皮むけば中身はボロボロで、ガレージのオヤジに「西さん、覚悟してください」と、いわれてしまった。イギリスのロールスロイスアーカイブに問い合わせて、車体番号にあった資料を入手し、数千点の部品リストやメンテナンスマニュアルを読み始めた。さすがにロールスロイスである。このころの日本の自動車はペコペコのボロボロ。それに比べてなんとすばらしい作りなのかとびっくりした。
ファントムは今は8代目であるが、2002年にロールスロイスがBMWに買われて以来、7代目と8代目が出ている。その前は1代目、2代目が似ていて、3代目はびっくりの12気筒。実はこのロールスロイス ファントムIIIがファントムの中では一番の名車であると、私は個人的に思っているが、それはともかく、4代目、5代目、6代目がもう一つのグループである。そのことをそう書いた本も存在している。そういうことを考えるとファントムVIはある意味ロールスロイスの最高機種の完成形であるといえよう。しかし、BMWは時間をかけてゼロからファントムを再定義しようとした。今の東京で街で見かけるロールスロイス ファントムはみな、このタイプである。もちろん試乗もしたがやはりBMWの最高機種にロールスロイスという名前とラジエーターグリルとマスコットをつけたような気がする。イギリスのグッドウッド工場でイギリス人によって作られているが、ドイツ人が設計の指揮をしたクルマである。僕がロールスロイス エンスー クラブの幹部にそのことを言うとべんらんめい調の英語で「それをいっちゃぁおしめぇよ」とたしなめられた。約1メートルくらいのロールスロイスの本を読んだ感想として、ファントムはIV,V,VIで3代かけて完成の域に達したのであるから、BMWのロールスロイスもファントムIXがでるまで注目し、IXの出来いかんで買うか買わないかも含めた最終的な評価と決断をすればいいのではないか、ということになった。
ということで私のファントムVIのレストアの方針はファントムVIが作られたときの形に復元するのではなく、ファントムVII, VIIIの進んだ部分をいかに多く追加することができるかをテーマにしようと思う。何年かかるかわからないが、ガレージのエンジニアに任せきりにしないで自分もやってみようと思う。完成した頃にはファントムVIIIが発売されていよう。自分が気に入らなかったら勇気を出して、12気筒のファントムIIIを買うことにする。
#154 中国とEU(その2)
2018-10-16 EUと中国がどうなるかについてずっと考えているが、論点の中心は「一帯一路」になるような気がしてきた。つまり、中国がユーラシア大陸においてむかしのシルクロードの現代版を推進しようとしている。このことに対するEUの反撃、もしくは反対工作がこれから顕在化するのではないかと思われる。それのリトマス試験紙がイギリスのブレグジットである、と考えていいのではないか。これからEUの各国が一帯一路に対してどのようなスタンスでいるのか、ということが問われる。一帯一路に協力的な国は中国と同時に攻撃されて経済的に厳しい立場に追い込まれるような気がする。それのトップがドイツであろう。フランスは中立でスペインは逃げ腰で、東ヨーロッパやトルコがどう出るのかが興味深い。また、アラブの各国とイスラエルとアメリカとの関係がここでも問題になってくるのではないか。日本でこういう論調のひとはいないので、地道に情報集めをしていくしかない、と思っている。
アメリカ・イギリスと敵対する中国の未来は真っ黒ではないか。間違いなくソ連が辿ったような破綻への展開はあるだろう。リアリズムはリベラリズムに負けるのだ。その横でインドがコンスタントに追い上げてきている。インドの人口増加を賄うだけの食料供給が足りている限り、インドは大丈夫なような気がする。もうひとつインドは中国のような急速な経済発展を選ばないようだ。ゆっくりバランスのとれた成長を50〜100年かけてしたいと発言した政治家もおられた。しかし、日本からは離れすぎている。日本の対中国、対インドの長期的なスタンスをどう考えていったらよいかが、安倍首相の次の政治家に求められる国際的な判断になるのであろう。
#153 追悼 ポール・アレン
2018-10-16 マイクロソフトの初期の製品を全部考えた天才プログラマー ポール・アレンが亡くなった。65歳だった。どんな人だったかというと、本田自動車を作った、本田宗一郎さんと、ソニーを作った井深大さんを足したようなエンジニアだった。それだけでなく芸術に対する見識もなかなかのもので、自宅に自分のためだけの絵画ギャラリーとシアトルのダウンタウンに音楽博物館を作った。その意味で岡本太郎的なところもあったような感じだ。
またそれだけでなく世界最大級の200メートルのヨット「オクタプス」、50メートル級の潜水艦も建造した。むかし日本の16気筒エンジンを乗せた世界最高速のレーシングカーを作ろうと、提案にいったことがあるが、クルマを作るのはもう飽きた、といっていた。びっくりした。今をときめくZOZOの社長のやっていることを今から20年前にすでにやっているひとがいた、ということだ。
ビル・ゲイツとは会社が上場してからだんだんうまくいかなくなって、ポール・アレンの方がマイクロソフトから離れていったような感じだった。ぼくは幸いにもずーっと仲良くしてもらって、ありがたかった。自由なクリエイティビティを持った天才と、マイクロソフトをちゃんとした企業に育てていきたいとと考える経営者との相克は横でみていてつらかった。それぞれの言い分がそれぞれわかったからである。冥福を祈りたい。
#152 2018年後半からはじめる新規プロジェクト
2018-10-02 10月になった。後期にはじめる新規プロジェクトを決めたので、決意を持って公表したい。
1.人工知能システムの開発。IoTラボなのに人工知能もやらざるを得ない状況になってきた。最後発の人工知能プロジェクトであるが、MITのミンスキー博士にいただいた最後のテーマに真剣に取り組もうと思う。「コンピューターに常識をどう教えるか」ということである。
2.省電力アンテナを100本以上積んだ超小型人工衛星の開発。
3.メニコアプロセッサにおけるスケーラビリティの改良。これはイスラエルの大学との共同開発プロジェクトである。博士課程の学生を受け入れ。
4.ハードウェアとソフトウェアを組み合わせてデータベースソフトウェアの速度を1000倍くらいはやくする試み。詳細は秘密。
5.フルウィンドウズベースのスマホの開発。まず機能モデル。次にそれに使うワンチップ半導体。台湾のメーカーと共同研究。
などである。
#151 アメリカとヨーロッパとの本当の関係はいかに
2018-10-02 アメリカが全力で中国を攻めている。日本はアメリカのいうとおりのことをしているようだ。だから日本はいじめられない。中国が売却した7兆円のアメリカの国債は勝手な予想だが日本が忖度して買ったのではないかとみている。
では、ヨーロッパとアメリカの関係はアメリカの中国叩きにおいてどうなるのか。考えられるシナリオはもちろん二つ。
一つ目はヨーロッパとアメリカが協力して中国を叩くということ。二つ目はヨーロッパはアメリカに協力しないということ。この二つのどちらかになる。はっきりしているところからいうと、イギリスはEU離脱で中国叩きから距離を置くようになるのではないか。習近平がロンドンに来たときに嫌々ながらもてなしたことは記憶に新しい。EUの中心はドイツである。ドイツが牛耳っているヨーロッパ中央銀行(ECB)は米中の貿易戦争は、アメリカが負けるというレポートを出している。中国にはドイツのクルマがたくさん走っており、フォルクスワーゲン・アウディも中国ビジネスによってものすごく儲かっている。アメリカはこれが憎くてしかたがないのではないか。ドイツを中心とするEUが中国の味方をすれば、アメリカはEUとも貿易戦争をはじめるであろう。そうすればイギリスはさっさとEU離脱になるだろう。
アメリカの保守層は日本人が考えるよりもはるかに心配性である。将来的に国家の敵になる国があれば小さいうちにやっつけるというのがアメリカの政治の伝統であった。古くは日本。戦後はソ連。最近ではイラク。そして中国。中国がよくても悪くてもそんなことは関係なしにこの地球で無視できない存在になったということが、今回のアメリカの中国叩きの理由ではないだろうか。日本のように儲けたお金を全部アメリカのために使って、ときどきロシアとこっそりプロジェクトをやるぐらいがいいのではないだろうか。今回のアメリカによる中国叩きで究極のアメリカ側につかないで、中国にも貸しを作り、ロシアとも仲良くして、のらりくらりすることができる政治家が求められている。今の政府はそういうシナリオで動いているような気がする。ヨーロッパはどういう考えでどういう態度をとるのかを私は注意深く観察していきたい。
#150 貿易戦争の次はサイバー戦争
2018-10-02 アメリカの中国に対する取り組みは高関税をかけて中国経済を失速させようとすることに間違いはない。次の段階は中国のサイバー破壊行為に対するアメリカの反撃になるのではないかと予想する。11月の中間選挙に向けて中国がアメリカのネットワークに向けてサイバーアタックを仕掛けているという発言がトランプ大統領からあった。これを「たいへんだ!」と報道している日本のメディアは少ない。私は貿易関税よりもサイバーセキュリティの方が、大きな騒ぎになるのではないかと思っている。
中国やロシアや北朝鮮のサイバーアタックについてアメリカは国を挙げて防衛する姿勢でいるが、日本はどうだろうか。経済産業省の外郭団体がやっているぐらいのものであろう。それでは取り組みは弱すぎる。内閣総理大臣が大号令を出し、国家の緊急事態としての認識を持ち、すべてのパソコン、サーバ、スマホが対策しなければならないのではないか。まあアメリカが、騒ぎ始めると日本も後追いでするからいいか。しかしそのときには情報が全部抜かれてフェイクニュースが飛び交い、マスコミはたいへんなことになっているのではないか。私は使い終わったらパソコンはネットワーク接続を物理的に遮断している。
#149 65歳からの仕事
2018-09-19 最近健康に自信がない。免疫がさがっていて感染症によくかかる。今は強力な抗生物質があるからいいけど、そのうち効かなくなったらどうしようとビクビクしている。ずっと現役で第一線で仕事をすることは無理なような気がしてきた。そこで考えたのが宗教の仕事である。自分の故郷の神社の神職にさせてもらって社務所でお仕事をするというのがいいと思うようになった。キリスト教や仏教より、神道の方がぴったりくるような気がする。子どものときに住んでいた家の近くに神社があって、年末のお供え物を届けるのは私の分担であった。私の母の兄は、神宮皇学館という神職の大学を出て、須磨学園の校長の前に神職をしていたという。そういうことに血を感じる。来年になったら神職の資格の取得をはじめようと思う。
#148 ジープの次のクルマ ロールスロイス
2018-09-19 むかしの知り合いからメールがきて、金に困っているのでクルマを買ってくれ、と言われた。 どうもこのホームページのつぶやきを読んだみたいだ。クルマはロールスロイスである。金額は50万円でいいという。ちょうど秋に講演会が2つあって、講演料がそれぐらいになるのでさっそく見にいって譲ってもらうことにした。
参考のために現行モデルのロールスロイスのファントムとベントレーのミュルザンヌに試乗にもいった。乗せてもらうまでが大変。あんた本当に買うのか、という目でジロジロ見られた。ただただ平身低頭してお願い、3分でいいので乗せてくださいと言って、乗せてもらった。両方とも立派なクルマだった。しかし私が覚えているロールスロイスやベントレーではなかった。最高級のBMWであり、最高級のフォルクスワーゲンだった。イギリスのロールスロイスはもはやない。その意味で50万円のロールスロイス シルヴァーレイスIIを買うことにした。部品をインターネットでイギリスから買って、何年かかるかわからないが、レストアしようと思う。イギリスの会社だけど、クルマの走りは間違いなくドイツ車だ。では、いったい何がイギリス車の本質なのかを見極めてみたいと思っている。
#147 月旅行を8Kで中継してほしい
2018-09-19 700億円かけてZOZO TOWNの前澤社長が月へ行くそうだ。さすがの孫さんもびっくりではないか。8人のゲストを招くという。世の中には100億円払っていいという人は10人くらいいるだろうから、9人700億はお買い得なのかもしれない。ところで9人でいかないで、8人にして、1人分の重さで8Kのカメラと送信機を積んでその放映権を世界中の放送局に売るのはどうだろうか。日本向けのオリンピックの放映権が660億円だそうだ。世界中の放映権はいくらなのだろうか。私はオリンピックの番組より月旅行の方が好きだ。放映権を売るだけで月旅行代はタダになるのではないか。たとえ10万円払っても、視聴したいと思うのは私だけではないだろう。スペースXと山分けしても世界中の人が2000億円くらいなら払うだろう。
今回のスペースXの旅行で一番得するのは、お金を出した前澤氏本人であろう。のこりの8人は超有名な怖いもの知らずのアーティストになるそうだが、この人たちと同じレベルまで前澤氏の名声は上がることになる。お金では買えない名声をお金で買うことができるのだ。美術コレクターとして8人の世界的アーティストと命をかけた親友の契りを結ぶことができればこんなに素晴らしいことはない。
孫さんに続いて日本が世界に誇ることができる起業家が出現したことを喜びたい。8Kで宇宙中継をしてもらってそのおすそ分けを拝ましてもらいたいと思うのは私だけではないだろう。
#146 エンスーその後
2018-08-28 中古車ばっかし乗っている。安いクルマにしか興味がないからだ。イギリスのダイムラーW6、イタリアのランチア832、ドイツのAMGベンツC32、フランスのシトロエンC6である。それぞれ素晴らしいクルマで満足しているが、次はアメリカ車と日本車と思って考えてきた。この度アメリカ車を決めた。AMCのジープが最もアメリカを代表するクルマのような気がして探し始めることにした。上にはハマーという巨大なクルマも、そのクルマの日本版のメガクルーザーもあるが、およそ日常生活では使いこなすことはできないような気がする。アメリカのオリジナルジープそのものや、三菱の日本製ジープや直近のジープ亜種もあってどれにするかを一年ぐらいかけて決めようと思っている。もちろん中古で買って整備してチューンアップして川も渡れるようなスペックに仕上げようと考えている。
#145 大学をつくりたい
2018-08-28 むかし大学を作ろうということで募金活動をしていたことがある。秋葉未来大学という名前だった。リーマンショックで日本全部が不景気になって計画は頓挫していたが、65の定年を目指してやはり大学をつくりたいと再び決心をした。
一年生、二年生は全寮制にして、工学の基礎と英語をたっぷり叩き込むことにする。キャンパスは地方の使われなくなった学校の校舎を安く払い下げてもらう。全寮制なので場所は比較的自由に選ぶことができるだろう。
三年生は全員がアメリカ、ヨーロッパ、中国、インド、ロシアに短期留学をする。二年生の秋から三年生の冬までで日本に帰ってくることにしたい。四年生になれば就職活動が待っているが、それが一段落すれば東京の秋葉原に研究室を確保して、下町で下宿しながら卒業論文を究極のPBL(プロジェクト ベースド ラーニング)として完成させる。
さらに優秀な者には大学院修士博士を用意することにしたい。やはり何と言っても日本の復権のためのエレクトロニクスとソフトウェアを大学でしっかり教えていきたいとあらためて決意した。
#144 次世代MSXとIoT MSX その2
2018-08-28 次世代MSXについて書いたらかなりの反響だったので、もう少し詳しく書くことにしたい。Raspberry Piの大きさで、電源はAC48V。基板の上にAC-DCコンバーター搭載して、USB3.0の電源供給もカバー。ザイリンクスのPGAを搭載。EthernetとWiFiとBluetoothとUSB3.0。100ピン多目的Busコネクター。基板を64枚スタックするとマルチプロセッサーになる。OSはWindows10、Linux、MSX OS(MSX DOSの進化形)。FPGAのソースコードはオープンにする。Linux、MSX OSもソースコードはオープンにする。オンラインのグループウェアを提供。情報交換と情報公開のプラットフォームにする。D4E社に協賛してもらってゲームソフトウェアを安価に提供の予定。Cコンパイラを調整中。MSX BASICライセンス予定。CPUはARMとR800。
#143 次世代MSXとIoT MSX
2018-08-07 次世代のMSXを開発している。CPUはARMとR800。FPGAの上で何にでもプログラムできるハードウェアでRaspberry Piと同じ大きさの基盤にした。年内に発表したいと思っている。名前は未定。
IoTの分野とMSXとの接点は、ワンチップでMSXと無線通信機能を一体化した5ミリ角のシリコンチップのダイを開発中である。来年の秋ぐらいまでに発表したい。組込用のコントローラーとして。
#142 ひさしぶりに飛行機野郎
2018-08-07 マイクロソフトの時代の同僚だったバーン・レイバーンという男がいて、飛行機が大好きでマイクロソフトをやめて、エクリプスアヴィエーションという飛行機会社を作った。ビル・ゲイツに40億円を出してもらって、1機 2億円のエクリプス500という機体を作った。納期が遅れてキャンセルが相次ぎ、会社は潰れて人手に渡ってしまった。それだけでなく、仲のよかった奥さんとも別れてフェイスブックからも消えてしまった。飛行機仲間としてはとても寂しい。日本に電話がかかってきて、「俺の作った飛行機を日本で売ってくれ。とりあえず1機買ってくれ。」と言われたので手付金は払った。1割。しかし自分の機体は完成しないまま、会社は終わってしまった。そこで諦めたわけではない。
今アメリカでは軽量級のプライベートジェットブームでいくつかの会社がたいへん魅力的な機体を開発中である。やがてそういう機体が日本にも入ってくるのであろう。また、ドローンの技術を使ってどこからでも離陸できる特徴をもったVTOL(垂直離着陸機)が開発されている。2025年にデリバリーということで、生きていたら是非1機ほしい。今から貯金はじめようかと思う。1機数十億円するプライベートジェットを乗りこなす日本人が出てきた。羨ましくないといえば嘘になる。しかし私はもっと値段の安い誰にでも手の届く個人用飛行機の時代が必ずやってくると信じている。そしてそのビジネスに関わってみたい。
#141 ひさしぶりにエンスー
2018-08-07 ランチアテーマ832というクルマを持っている。フェラーリ308の3000cc 8気筒のエンジンを積んだ4ドアである。ボロい中古車で安く買って整備した。ラジエターを2倍の大きさにして、足回りをフェラーリの純正部品をつけた。この度こいつをもうワンレベルあげることにした。308の次のエンジンは328のエンジンで3200ccになっている。ヨーロッパの部品屋から328のエンジンを買うか、308のエンジンを削って200cc排気量アップするか、どちらかの可能性を検討してみた。328のエンジンを買うより、308のエンジンを削るほうが安くできるし、エンスー的にもマニアックでいいと思ったのでやってみようと思う。
その次のプロジェクトは007に出てくるDS420というダイムラーのリムジンである。こいつは8気筒であるが、1気筒死んで黒い煙が出ていたポンコツを安く分けてもらった。リムジンという名前はついているが、ボロエンジンでペコペコボコボコの車体は外の音とエンジン音がして、ミニトラックに乗っているようだった。4000cc 8気筒のエンジンをおろして6200cc 12気筒のエンジンに積み替えようと思う。これはとても大変なチャレンジで、完成したら論文として発表できるようなテーマではないだろうか。ぜひやってみたい。
ランチアテーマよりあとにフェラーリのエンジンを搭載したクルマにマセラッティクアトロポルテがある。中古車で100万以下で売られていたりして、改造するには格好のターゲットである。フェラーリF430と同じエンジンが乗っているが、チューンダウンされている。これを4500ccにアップグレードするのも面白いと考えているが、これから発売されるフェラーリのSUVのスペックを睨みながら考えていこうと思っている。スポーツカーしか作らなかったフェラーリもロールスロイスやランボルギーニがSUVを作ったので、やむなく作るみたいである。2ドアのSUVになるのであろうか。
おっきなガソリンエンジンを積んでクルマをチューンするなんて時代錯誤の馬鹿者といわれることは承知の上である。しかし、12気筒のエンジンの持っている完成された美しさをみると、すべてを忘れてうっとりとしてしまう。電気自動車を作るなら、オリジナルの電気モーターを作ってチャレンジしてみようと考えた。
#140 次は8Kのドローンを作ってみる
2018-08-02 夏休みの工作に8Kのカメラを積んだドローンを作ることにした。ウェブサイトを探してもどこにも売っていないので。できたらこのコラムで報告する。完成したら8Kのコンテンツがなくて困っているという放送局に売り込みに行く。とりあえずカメラはREDの8Kで超広角を積むことにした。フィルターとってCMOSセンサーを裸にし、夜間撮影もできるようにする。墓地の上を飛んで人魂の映像をゲットしたい。
#139 ダイヤモンドオンラインの記事
2018-08-02 出たくて出たのではなくて、昔から仲のいい編集者から頼まれて話しただけなのに、「またいい訳言ってる」などと言われてしまった。「還暦過ぎたのだから過去はリセットしたら」とも言われた。それができないのよね。生々しい実話を山ほど話したのに肝腎の部分はみんなカットされていた。「今さら人の悪口をいうのはやめたほうがいいですよ、それにみなさんまだご存命ですよ」と編集者に言われた。あと10年は生き残ってそのうち全部しゃべってやろうと待つことにした。でもそのときには誰も知っている人がいなくなり、無視されるだけか。過去を否定することは、自分の足をめがけて弾を打つことであり、上に向かって唾をはくということみたいな気がする。いいことも悪いことも含めてそれが今の自分を作っているわけで、私のような者が再び表にでることはほぼないと毎日還暦の気分でやっている。マイクロソフトで喧嘩して、アスキーでも喧嘩して、大学でも喧嘩しての喧嘩男の人生。自分で自分がつくづく情けない。しかし、イヤなものはイヤ、嫌いなものは嫌い、といい続けてきたから今の自分がある。自分の好きなことをやって残りの人生が過ごせればそれでいいのではないか。超お金持ちや超有名人や超セレブになれなくても自分は今で十分幸せである、と思っている。
#138 IoTとAI
2018-08-02 IoTの研究をやっているが、IoTはクラウドとインターコネクトとIoTクライアントに分かれる。IoTクライアントは、センサーやアクチュエーターを含んだIoT機器のことであるが、これはIoTとしては大変わかりやすい。インターコネクトはIoT機器とインターネットをつなぐ無線通信のインフラのことで私の研究室は主にWiFiとLORAとVLFを中心に開発している。クラウドについてはサーバ群のスケーラビリティを中心に取り組んでいるが、どうしてもAIを避けて通れない時代になってきた。だからIoT時代のクラウドにふさわしい人工知能のプロジェクトをはじめることにした。私がMITで客員教授をしていたとき、担当の教授はマービン・ミンスキー先生で、この方は人工知能の父と呼ばれた人で、一連の人工知能の枠組みを考え出した発明者である。どこかで一度詳しく書かなければならないと思っているが、ミンスキー先生に教えてもらったことを今回のAIクラウドで是非実現したい。
#137 夏休みをどう使うか
2018-08-02 8月にはいってやっと夏休みになりそうだ。しかし休んでしまうとほかの奴らに負けるから、週4日制で月火木金、朝6時から仕事はじめて12時に終了して、午後は仕事しないことにした。これで効率は50%割るだろうが、かえってクリエイティブになることができれば、こんないいことはないと思いながらの実験である。あと大食い、ガブ飲みをしないで食事を一定にして少しぐらい痩せたい。同時に身体にIoTセンサーをつけて自分の身体で実体験をしてみようと思う。
#136 新しいクルマ
2018-07-11 最近人に貸していたお金を返してもらったので何に使おうかと散々迷ったあげくクルマを買うことにした。もちろん中古車である。フランスのシトロエンのC6というクルマである。現在はチューンアップしたベンツであるAMGに乗っている。もちろん中古で譲ってもらったクルマだ。コイツはよく故障してその度に万札が飛んでいく。自分はヤナセの上客である。イギリスのクルマもある。7年かけて分割を払い終わったダイムラーの12気筒である。最近は駐車場でとまったまま。修理にいくらかかるかと聞いてみたら、最低でも100万円といわれてからは乗っていない。これで英独仏のクルマが揃ったわけで、修理して乗り比べがいいかも。あとはどの日本車とアメ車にするかが問題。決めないで楽しみにとっておこう。新車を買った瞬間に売っても値打ちは半分以下だ。僕のクルマは買った値段ぐらいでは必ず売れるクルマばかりだ。でもその市場価格は新車の10分の1ぐらいでそれを考えると複雑な気持ちだ。新車を買って乗るということが現代の最高の贅沢なのであろう。
#135 最近のニュースショー
2018-07-11 病院に入院することがあって一週間以上毎日朝から晩までテレビを見続けた。大阪の地震と関西の大雨の番組編成を事実がおこった瞬間から数日間に渡って、べったりみた。あと、アメリカと北朝鮮のトップ会談もみた。
感想はこれらの番組は報道番組というよりも、エンターテインメント教育番組であるということだ。我々が昔から公共の報道に対して持ってきた何が大切なニュースなのかというアジェンダ機能や、正確公平な報道はもはやないと言ってもいいのではないか。また、それぞれの番組に出演しているコメンテーターのバラエティーの広さはもはや専門家としての発言というより、2ちゃんねるの書き込みおじさん・おばさんの類のようなものなのではないかと思った。テレビに出演して専門を語るということは一昔前は名誉なことであったが、現在では自分はピエロになるという悲壮な決意をしないととても出演できるようなものではないと思った。
他人の不幸、他国の不幸、他社の不幸を報道することがそうでない人にとっての興味を満たすことなのだろうか。もっと冷静にものごとの本質を伝えることができないのであろうか。情報という言葉がある。この言葉は主観的な「情」という部分と客観的な「報」という部分から成り立っている。しかし、多くの報道はほとんどが「情」になってしまっている。政治家は好き嫌いで発言をし、勝ったスポーツマンはヒーローになり、行動に問題のある芸人は血祭りに挙げられる。すべてがエンターテインメントになっていて、休憩の間にそれをサポートしている企業の広告が入る。広告が嫌いだから公共放送にチャンネルを替えると眠くなるような真面目なコンテンツしか流れていない。避難する必要のない人に向かってまで避難しろと絶叫を繰り返すのは、どうしてなのだろうかと番組をみていた。
#134 テレビにおけるこれからの2K、4K、8Kの住み分け
2018-06-26 ブルーレイディスクは、たいへんつらい立場にある。理由はDVDが2Kのデジタルテレビで大変綺麗に映るようになってしまったからである。莫大なドライブやプレイヤーが存在するDVDでソフトを出す方が、ブルーレイで出すよりもビジネスになるからだ。それでは4KのブルーレイとDVDを比べたらどうか。あきらかに4Kの画像の方が綺麗であるが、スマホでみる限りDVDも4Kもおんなじである。4Kのテレビがまだ普及していないし、4Kの放送は年末にならないと始まらないし、インターネットによる4Kの映像配信はぼちぼちである。今さら4KのBDXLが流行るのであろうか。答えは絶望的であると言わざるを得ない。ガッカリである。
4Kと同時に8Kの放送も始まるという。8Kの放送をコツコツ作っているのは日本のNHKぐらいのものなのだろうか。これが楽しみである。私はボーナスの前借りをして8Kテレビと8Kのハードディスクレコーダーを複数台買って8K放送を全部録画して、この冬は楽しもうと思っている。久しぶりに感じるワクワクドキドキ感がある。映画とドキュメンタリーとテレビが一体になる時代がとうとう来たのだ。これが日本発で起こっていることが嬉しい。なんとか他の国に国策で広めていただければ嬉しいと考えるのは私だけではないと思う。
とりあえず8Kのドローンも買ってみようと思う。
#133 米朝関係の本質を考える
2018-06-26 もうすぐトップ会談から2週間を迎える。日本のテレビが全部放送大学になった2週間だった。どんどん論じられていることが難しくなっていき、視聴率がさがったのだろう。最近はもはや番組には出なくなってしまった。落ち着いたといっていいのだろうか。
米朝関係のビックイベントではなく、米中関係のビックイベントだったような気がする。シンガポールまで中国の飛行機に乗っていったということは、途中で撃墜されないための知恵であろう。アメリカも中国の専用機を撃ち落とすほど馬鹿ではない。昼食が終わったあと、両首脳は帰国したと報じられたが私はそこで本当の米朝会談が行われたのではないかと思っている。しかし、大切なことはアメリカという大国が小さな北朝鮮の核兵器の問題で世界の平和のためにこんなに大騒ぎをするのであろうか。私は本質はもっとおおきなところにあると考える。アメリカの本意は北朝鮮が経済的なブラックホールとなり、それを中国に引き取らせるということが隠されたアジェンダではないかと考える。その考えを持ちながら、トランプ大統領の発言を理解すると大変よくわかる。北朝鮮というブラックホールを抱えて、アメリカから経済制裁のような輸入税をかけられて中国の経済は大丈夫かが、心配である。アメリカと中国の未来を考えてみた。可能性は4つある。2の2乗である。つまり、
1、アメリカと中国は永遠に喧嘩を続ける。
2、ソ連が負けたように中国が負ける。
3、中国がアメリカに勝ち、21世紀の大国となる。
4、中国もアメリカも衰退し、インドが次の大国になる。
このなかでアメリカは1と2を考えているのではないか。中国は3を、インドは中国もアメリカも関係なく、自国のコンスタントな発展を気にしているのではないかと考えられる。
歴史に名を残す勝者は誰であろうか。私は立場上アメリカといわなければならない立場にいるが、インドの将来が期待できそうな感じがする。日本は、どういう選択をするのか考えてみると、どこまでもアメリカの側に立ち、アメリカの手先として朝鮮半島問題に取り組んでいくのであろう。でもそうするとトランプがいったみたいに経費は全部中国と韓国と日本持ちになってしまう。それも必要かもしれないが、拉致被害者らが帰ってこないと日本の国民感情はそれを許さないであろう。そうすると北朝鮮の復興は中国と韓国で行うことになる。そうすると中国にとって朝鮮半島は間違いなくブラックホールになるだろう。スターウォーズにソ連が突っ込み、国防費を使いすぎたことがロシアの崩壊の原因の一つであった。
では、なぜアメリカはこんなことをするのか。それはアメリカが発行するドルが、世界の基軸通貨であるからではないか。これを21世紀も維持することがアメリカの繁栄の必須条件である、ということではないか。輪転機で紙を刷ってなんでも手に入れることができるということは、国の豊かさそのものではないか。ここに挑戦した国はアメリカに潰されてきた。ヨーロッパを連合させたユーロとヨーロッパの最大経済力であるドイツは、必ずアメリカに潰されるのではないか。イギリスはそれを予測してEUから脱退したのではないか、と私は勝手に考えている。国民投票なんて演出された茶番劇みたいなものではないか。
もっともっとアメリカと中国の対立が拡大し、アメリカはイヤイヤなフリをしながら韓国から撤退し、北朝鮮と韓国は合併することになるのではないか。そのときの報道はドイツの合併の成功の再来という祝賀ムードに包まれるが、かなり大きな経済恐慌のはじまりとなるのではないか。
#132 ビットコインのソフトランディングのシナリオ
2018-06-19 ほぼすべての通貨発行体を敵に回して電子貨幣はどこにいくのか、考えてみた。今の電子貨幣は電子株式みたいなものである。電子貨幣が取引されている電子市場は電子株式市場とよく似ている。だから電子株式市場のビジネスモデルを採用すれば当局は何もいうことはできない。
次に電子硬貨のシステムとアップルペイやGoogleペイや、アマゾンペイが、ゲートウェイを介して繋がったとき世界的な爆発現象が起こるのではないか。つまり、1円から電子硬貨ブームに世界中すべてのスマホを持った人が参加できるようになるのだ。私的な電子株式市場のような電子貨幣市場に対する国際的な規制はどうなっているのか。日本の金融庁がいくら規制しても、他国の電子貨幣市場は誰が規制するのか。銀行同士の接続には国際決済銀行の規制が存在する。電子貨幣市場とその他の電子コインの接続の規制はどうなっているのか。いわゆるタックスヘイブンと呼ばれている国の電子貨幣市場なんてあってないようなもので、そういうところにいって数十億円投資するだけでなんでもできてしまう。いかがわしいインターネットのドメインのようなことが起こるのではないか。それは日本政府のどんな努力を持ってしても防ぐことは難しいのではないか。
#131 半島での大騒ぎの真の意図を考える
2018-05-08 アメリカと北朝鮮の関係が進展している。テレビはいきなり全部国際関係論を論ずる政治学の教育テレビになってしまった。しかしそれをみているとあまりに同じことばっかり繰り返されるので、もうみないことにした。
少し離れて観察をしていることの中間報告をしたい。
今回の主役は金正恩とドナルド・トランプではなく、習近平とドナルド・トランプが二大主役ではないか。アメリカの一番大きな課題は北朝鮮の核の保有ではなく、中国の貿易収支の大幅黒字をどうやっつけるか、ということではないか。やっつけ方としてはブラックホールのような北朝鮮を自然に中国の経済責任として押し付けることではないだろうか。たとえ中国がどんなに輸出超過であってもお支払いはアメリカが印刷した紙で支払われている。これを本物の値打ちのあるものにどう変えるのかが大切で、中国が言っている中華経済圏で中国の通貨が国際通貨になることをアメリカは絶対に嫌がっているはずだ。中国におんぶに抱っこになる国家は北朝鮮だけなのか。それとも北朝鮮と韓国が合併した大朝鮮か、大韓国か、なるのかそれが問題だろう。そのためにアメリカはもったいぶりながら韓国から撤退する。このことを朝鮮半島の非核化と両国は言っていると報道は読める。アメリカにとっては駐留経費が節約されることになる。韓国駐留軍は日本とグアムに再配置されよう。中国のメリットはTHAADを韓半島から撤退させることぐらいかと。南沙諸島のアメリカ海軍撤退はおそらくないであろう。
韓半島が統一されて中国の支配下になると日本が対中国の最前線になる。ここで日本が憲法改正して戦争ができる国になると、アメリカの代理で半島や大陸に対して防衛の責任を押し付けられる可能性がうまれる。当分は憲法を改正せず、アメリカと中国の関係が悪くなっても日本は独自の良い関係を中国やロシアと続ける方がよいのではないか。最近中国の外務大臣が日本を訪問し関係改善を提案されているが、よいことだと思う。
アメリカのもう一つの問題は対イラン関係である。この結末がどうなるかを見極めないかぎり韓半島の仕上がりはわからない。対イランの方がはやく決着するだろう。
#130 スパイ衛星のスペックなどを考える
2018-03-06 北朝鮮のトップには替え玉がいるという話がある。何人いるかわからないが、少なくとも数人いるという話だ。替え玉と本物を見分ける方法が、あるのだろうか考えてみた。
サーモグラフィーという機械がある。これは遠くから物体の温度を測ることができる機械だ。もし米国の偵察衛星がこのサーモグラフィーを搭載していて、レンズの解像度が非常に高ければ、本物と替え玉1号と替え玉2号と替え玉3号と替え玉4号の違いをアメリカは認識していることになる。アメリカの偵察衛星の機能はトップシークレットであるので、これが本当かどうかはわからない。
アメリカの精密誘導ミサイルの精度は10センチ以下だとインターネットに書いてあった。アメリカの戦略爆撃機が北朝鮮の近くまで行き、本物が使うことになっている携帯トイレをピンポイントで爆撃すれば、アメリカは本物と替え玉をわかっている、というメッセージを強く送ることになるだろう。ここまで考えるのはミリタリーオタクだからなのだろうか。
バンカーバスター爆弾を二発連続したあとで、戦術核を使えば、地下50メーターで隠れ家は溶融する。この可能性についてはインターネットで公開されている情報を組み合わせれば容易に想像がつく。
先日ロシアに出張した女性高官は、ロシアのどこかに避難所を数カ所買ったみたいだ。島全部と山全部とモスクワのマンションといったところか。
そういうことを考えるといつでも戦争をしてもいいということなのかもしれないが、アメリカも中国も日本も戦争しなくて今のままがよいのに決まっている。平壌でクーデターが起こった瞬間に中国国境から中共軍が侵入して瞬くの間に北朝鮮は占領されてしまう。国連軍という名前であるが中共軍である、ということが落としどころか。韓国は国連軍という米軍が駐屯している。厄介な韓国から撤退すればいいという意見もあるが、朝鮮戦争において米国人の血が多く流れた半島から米軍が撤退することはありえないと、予測している。つまり朝鮮・韓半島は国連という第二次世界大戦戦勝国であるアメリカ、中国、ロシアが支配している状況が続くのだ。
軍事的アクシデントがない限り、大国間の経済合理性が優先するのではないだろうか。次の危機はアメリカのミサイル在庫が賞味期限切れを迎える日である。
#129 ビットコインを考える
2018-01-23 ビットコインのことを勉強しはじめた。コインというよりもビット株式のような気がする。マイニングが本質的なものではなく、ビットコインを発行するということは株式を上場するような感じになるのだろうか。いろいろなブランドのビット※※※が出てきて売買されるようになっている。この傾向はどんどん顕著になるだろう。株式のように相場を操縦することが犯罪に指定されることも時間の問題ではないか。
国家の主権として通貨の発行がある。自分の国のなかだけで使っていれば「こども銀行券」みたいなもので、どこの国にも何にも言われないで済むが、国際決済通貨にしようという野望を持てば必ずアメリカに潰される。イラクのサダム・フセイン。中国の元。強力なドイツをバックにしたユーロ。アメリカの国力はドルを発行する国家として存在している。それに対して挑戦をすることはアメリカの敵になるということになる。ビットコインが通貨ではなくただの電子株式になることが生き残りの条件ではないだろうか。だから銀行よりも証券会社がビットコインの推進母体になるのではないか。
#128 26年目の和解
2018-01-23 40年前にアスキーを共につくった塚本慶一郎氏にあった。26年ぶりだった。いろいろ話をしたような気持ちになったが、ぼくの心のわだかまりはなくなった。26年間会っていなかったというギャップはふたりでいるだけで小さくなったような気がした。とても楽しいゆうべであった。
#127 IoT近況
2018-01-23 早いものでIoTメディアラボラトリーを引き受けてから9ヶ月がたった。看板にIoTということをうたって研究組織を運営していて、新しく気が付いたことがたくさんある。それらについて考えてみたい。
IoTをやるならAIは必須である。AIをやるならスーパーコンピューターも必要。
AIと世間でいわれているものは複雑なプログラミングが多く、本質的なAIではない。クラウドで動くAIは知識と知恵のエンジニアリングであると考えられる。
IoTのキラーアプリは人に関係する部分であろうと思われる。コンピューターもパーソナルになって「パソコン」。電話もパーソナルになって「スマホ」。IoTはパーソナルな情報をハンドリングする道具になるだろう。直接的には「バイオメトリクス」という生体情報の収集が大きなアプリケーションになるようだ。あと人に関係するものでは、住宅が賢くなる、いわゆる「スマートマンション」が大きなテーマになるだろう。 これよりも大規模な応用はすぐには考えることが難しい。多くの人たちを巻き込んだIoTハッカソンをやりながら探していこうと考えている。
ラズベリーPiというワンボードコンピューターを講義や演習で使っている。爆発的に普及してきたが、類似品でもっと進んだものも出てきた。今から20年前、米国の大学で100ドルコンピューターに取り組んでいたが、2018年は10ドルコンピューターの時代になると思う。私のオリジナリティを入れた10ドルで動くIoTコンピューターを作ることにした。あと同時にせっかくだから1ドルコンピューターにもチャレンジしてみたい。今年の4月からの研究テーマを現在準備中である。
おことわり
本コラムの内容は西和彦個人の考えるところを述べたものであって、西和彦が所属しているいかなる組織とも関係はありません。
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