逝ってGO!2

 「さぁ!今週もDDTVがお送りする『みんなで死亡ゲーム 逝ってGO!』の時間がやってまいりました!」陽気なオープニングテーマをバックに、派手なタキシード姿の司会者が叫ぶ。人気番組の収録が今日も始まる。
 「今週のゲームは、自力で串刺し競争です。垂直に設置された長さ2mの鋭い金串に、人の助けを借りずに、いかに自力でうまく刺さる事ができるかを競ってもらいます。方法は各挑戦者に工夫をこらして考えていただきました。なお今回は女子の競技となっていますので、いつも通り、挑戦者には全裸で挑戦していただきます。」その後、細かいルールの説明がされ、大スクリーンには、説明用のビデオが映され、刺さり具合の良い例悪い例が、スタッフの実演映像で示された。「点数は、10人の審査員に、お一人10点満点でつけていただき、その合計点がもっとも高い方が優勝です。一番理想的なのは、肛門から入った串が、体の中を真っ直ぐ通って、口から出る形です。途中で串が止まったり、斜めに体から出ては、高得点は望めません。真っ直ぐ串を通すためには、串の真上から垂直に刺さらなければなりません。最後まで刺し貫かれるためには、刺さる瞬間にそれなりの勢いが必要です。ある程度串が刺さると、後は体重で刺さっていきます。頃合を見計らって上を向き口を開けると、うまく串が口から出てきます。あと、刺さる方法の独自性や刺さる過程の美しさも点数に影響します。それではゲームを始めましょう。挑戦者の皆さん、がんばってください。」

 「では最初の挑戦者は、藤原文江さん32歳、主婦の方です。ではどうぞ、高い所からご登場です。」会場体育館の張り出した二階席の端に、全裸の文江が現れる。スポットライトがあたる。文江の裸体は、三十路にしてはよく締まって美しい。豊かな胸と下腹部の濃い茂みが大人の女性の色香を漂わせている。アシスタントアナウンサーが文江に近寄り、インタビューする。「藤原さんは、なぜこのゲームに参加されたのでしょうか?」文江が答える。「とくに理由はないんですけど、最近なんだか退屈で、子供はいないし、夫もパッとしないし、何か刺激がほしいな、と思ったんです。」「なるほど、確かにこのゲームは最高の刺激ですものね。」「ええ、ドキドキします。」「そうですか。それではそろそろチャレンジをお願いします。」
 文江のいる二階席端の真下に、移動式の金串が運ばれ、しっかり固定された。文江は二階の柵を乗り越えて、両手でぶら下がる。ドラムロールが鳴り響き、やがて文江は狙いをつけて手を離した。大きく足を開いた文江の体が真っ直ぐ金串の上に落ちて行き、ドヒュッと鈍い音がして見事に金串に突き刺さった。串は、肛門ではなく会陰を突き破り、文江の体内深く侵入した。一旦は止まったが、文江が体を揺さぶると、次第に文江の体が沈みこみ、やがて苦痛に歪んだ文江の口から、真っ赤な串の先が少し姿を現し、今度こそ完全に停止した。観客たちは一斉に拍手をする。
 「なかなかきれいに刺さったようです!」司会者が叫ぶ。「それでは挑戦者の息がある内に、審査をお願いします!」審査員たちが一斉に点数版をあげる。「おっと7点!7点!8点!7点!6点!...思ったより点が伸びないですね。合計69点です!もひとつ点数が出なかった理由は何でしょうか?」審査員の一人が答える。「方法が平凡です。真上からぶら下がって落ちるだけでは安易すぎますね。」係員が、まだピクピク痙攣している文江にとどめを刺した。

 「次は、なんと、わがDDTVからの挑戦者です。わが社の新人アナウンサー、庄司香奈21歳です。」司会者の声に呼ばれて登場したのは、まだ幼ささえ感じさせる娘である。裸の体を恥ずかしそうに手で隠し、半べそをかいている。「えーん、庄司香奈ですぅ。アナウンサーです。今年入社したばかりなのに、社命で死ぬ事になっちゃいましたぁ。ぐすん。」「ほら、ぶりっ子してないで、ちゃんと覚悟を決めなさい。せっかくわが社の代表に選ばれたんだから。」司会者に促されて、香奈は「私は、ロープを使ってターザン式に飛んで、串に刺さります。」「よろしい。それでは用意をしてください。お客様も新人庄司の最期をしっかりと見届けてやってください。」客席から拍手が起こる。
 高い台が用意され、香奈がその上に登りロープの端を握った。もちろん反対側には鋭い串が用意されている。この期に及んでもまだ香奈はおっかなびっくりで、腰が引けている。司会者も思わず「しっかり!がんばれ!」と声をかける。ようやく覚悟ができたか、香奈は「い、いきまーす!」と叫び、ロープにしがみついて空中に身を躍らせた。そして串の近くで手を離す。しかしやはりためらいがあったのか、体が斜めになってしまった。そのまま串の上に落ち、串は香奈の左脇腹の後ろから右肩の前へと突き抜けた。香奈はたまらず絶叫し、串に刺さったままジタバタ暴れる。司会者の合図で、審査を待たずにとどめが刺された。
 司会者は大きなため息をつくと、「いやはやなんとも、うちの若いのがお見苦しい所をお見せしまして、申し訳ありません。結果は見るまでもないような気もしますが、得点をお願いします。」点数があがる。予想通り低い得点だ。「合計43点。まあ、こんなものでしょう。」何事もなかったかのように、香奈の亡骸が片付けられた。

 「それでは気を取り直して、次へいきましょう。次の挑戦者は、なんと陸上競技の元オリンピック候補、杉浦冬子さん24歳です。今日は得意の棒高跳びでチャレンジしていただきます。」冬子が登場する。その体はアスリートらしく、細身で引き締まった体をしている。すでに十分にウォーミングアップしていたのだろう。全裸の体に汗が光っている。冬子は、インタビューに「結局オリンピック代表にはなれなかったし、故障して先も見えてしまったけど、このまま終わるのは悔しいから、ここらで派手に散ってみようと思いました。」とさわやかに答え、白い葉を見せて笑った。
 会場は陸上競技場に変わったようだ。冬子は客席の歓声に大きく手を振って応え、愛用のポールを構えると、客席の手拍子にあわせて大またで走り出した。汗がキラキラと飛び散る。十分に勢いが付いた後、ポールの先端が床に設置された受け具にがっちり食い込んだ。ポールが大きくしなり、冬子の体がふわりと持ち上がる。棒高跳びなら完璧なフォームだ。だが冬子の飛ぶ先にクロスバーは存在しない。その代わり下に串が待ちかまえている。冬子は体をひねると、串の上へと飛び降りた。串は、ほぼ冬子の肛門付近から一気に体内に突入し、少し喉を破ったが、またあごから入り、口へと抜けた。会場は大拍手に覆われた。
 「お見事でした!これは高得点が期待できるでしょう。それでは得点をどうぞ。」点数があがる。「おおっ!9点!10点!10点!9点!...これは高得点だ!合計96点!俄然優勝争いのトップに躍り出ました。」拍手の中、冬子にとどめが刺され、その体は串刺しのまま運ばれていった。

 「次はかわいい挑戦者です。川口郁恵ちゃん、五年生の10歳です。郁恵ちゃんはトランポリンで挑戦です。」紹介されて郁恵が登場する。幼い少女の無垢な裸体がかわいらしい。胸は少し膨らみかけているようだが、下はまだ毛が生えずツルツルだ。一本筋の割れ目が愛らしい。「この前、クラスの男子のお誕生会で、友達がプレゼントのお料理になったんです。とてもかっこよくて素敵だったの。私も大勢の前でかっこよく死ねたらなと思いました。それでこのゲームに応募したんです。トランポリンならずっと前から習っているから、うまくいくと思います。」
 トランポリンが用意され、郁恵が跳び始めた。裸の郁恵がふわりふわりと宙に舞う姿は、まるで妖精のようだ。十分な高さを稼いだ郁恵は、「エイッ!」というと、一段と高く跳んで串の上に跳び下りた。串は見事郁恵のかわいいお尻に突き刺さった。しかし体重が軽すぎたのか、串は途中のお腹あたりで止まり、あとはいくら郁恵が動いてもそれ以上進まなくなってしまった。長い串の先に郁恵が刺さっている様は、まるで竿に小鳥がとまっているようであった。呆然としていた郁恵だが、痛みを感じたのか、失敗が悔しいのか、やがて串の先で激しく泣き出してしまった。「こんなの、やだー。いやだよー。」係員が見かねて、郁恵に近寄り優しくとどめを刺した。
 「郁恵ちゃん、がんばったのに、残念だったね。お兄ちゃんもつらいよ。」司会者が郁恵の亡骸に語りかけた。しかし次の瞬間、彼は笑顔に戻り審査員に呼びかける。「それでは得点をお願いします。」点が出る。「おや、62点です。失敗の割には高得点ですが。」審査員が答える。「だってかわいいじゃないですか。けなげですね。おじちゃん泣いちゃったな。」「そうですか。郁恵ちゃんもきっと喜んでいる事でしょう。」


 挑戦者も次第に最後に近づいていった。「さあ次の挑戦者は、首飛ばし競争でもおなじみの鶴亀大学から、女子体操部の皆さんです。串刺しになるのは小林小百合さん19歳です。小林さんは道具を使わず部員のアシストだけで跳び上がるそうです。なおこのアシストは、審議の結果、串刺しそのものの手助けではなく、ジャンプ台などの器具と同等として、認められました。それでは鶴亀大学女子体操部の皆さん、どうぞ。」
 呼ばれて部員たちが登場する。なんと全員全裸である。大勢の若い全裸女性の登場に一気に会場が華やぐ。キャプテンが「先日、私たちの学校の応援団が、この番組の首飛ばし競争に出場しましたが、惨敗してしまいました。同じ学校の体育会としては、このまま捨てては置けないと考え、私たちも出場を決めました。鶴亀大学の名誉挽回のため、がんばりたいと思います。」と力強く宣言した。続いて副キャプテンも「私たちの代表として散ってくれる小百合のために、部員全員が小百合と同じ全裸で応援する事に決めました。私たちの心はいつまでも小百合と一緒です。」と真剣な眼差しで語る。主役の小百合本人も「学校の名誉のため、がんばります。」と決意の表情だ。小百合は体操選手らしく、小柄だがしっかり筋肉は付いているようだ。胸も小振りだが、良い形をしている。下の茂みは薄めだが、彼女にはよく似合い若々しい。
 準備ができて、小百合とアシスト部員以外は、応援席に引き下がる。裸の娘たちが明るい声で声援を送るその一角は、一種異様な世界になっている。二人のアシストが手を組み腰を低くして構える。小百合は軽く助走をすると、アシストが組んだ手の上に足をトンと乗せた。その瞬間アシストたちはその手を力いっぱい持ち上げる。小百合の小柄な体が高く宙に舞う。小百合は空中でくるりと一回転すると、思い切り足を広げて串の上に舞い降りた。串の先が見事に小百合の肛門にヒットする。小百合は体をひねるようにして一気に串に刺さっていく。あっという間に串は小百合の体を貫き、すばやく上を向いた小百合の口から真っ直ぐに串先が突き出した。会場から大歓声が起こる。なんと小百合はその状態で優雅に手足を広げて見せさえした。
 鳴り止まない拍手の中、司会者も興奮気味だ。「いやぁ、すごかったですねぇ。見事な刺さりっぷりでした。そして何よりも美しかった。得点が楽しみです。」得点が掲げられた。「10点!10点!10点!...やりました!全員10点!100点満点です!すごい!これ以上の得点はありません!小林さんの優勝は決定です!」体操部の応援席も大変な騒ぎだ。「やったー!小百合―!すごいよー!」みんな裸のままで抱き合って涙を流している。司会者が歓声を鎮める。「皆さん、少し待ってください。まだ同点優勝があるかもしれません。もうしばらくお待ちを願います。」
 しかしその後、数人が挑戦したが、満点は出ず、小百合の単独優勝が確定した。続いて表彰式が行われた。一旦片付けられた小百合が、串刺しのままの姿で再び登場した。もちろんすでにとどめも刺され、事切れている。しかし小百合は串に刺さりながらも、とても誇らしげであった。その両手は、本人が息絶える間際にそうしたのか、他の部員がそうさせたのか、なんとVサインをしていた。
 こうして小林小百合は、鶴亀大学の伝説、そして体育会系新入部員の憧れとなった。聞く所によると、今大学では、串刺しになりながらVサインをする小百合の銅像を建てる計画さえ進んでいるという話だ。

 (おわり)
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