厨房から
 私は少女畜産社のAクラス食用少女、A379-E-6341です。今私は少女畜産社のお得意様のレストラン『シベール』さんに来ています。実は私たちA379Eタイプは、少々旧いタイプ、いわゆる型落ちです。悔しい事ですが売り上げも最近は落ちてきて、若い世代はすでに製造中止となっています。そんな食用少女を、このお店はいつも大勢まとめ買いしてくださいます。おかげで、私たちは素敵なお料理になって、お客様に召し上がっていただく事ができます。『シベール』さんには感謝の気持ちでいっぱいです。かなりの値引きがされていると言う噂もありますが、そんな事はどうでもいい事です。

 厨房の一番前、お客様からよく見える所では、今まさに私の妹6353号が活き造りにされています。板前さんは、素晴らしい腕前であっという間に6353号のお肉を切り捌き、空っぽになった6353号のお腹の中に、お刺身にして紅葉や菊の花といっしょに盛りつけていきます。6353号はまだ生きていて目をパチクリしています。たいした腕です。
 また炭火の上の大きな網で焼かれているのは、ポッチャリタイプのA377タイプです。さすがに生きたまま焼かれれば熱くて動いてしまうので、手足は針金で縛られています。それでも熱さで身をよじる様は本当のお魚のようです。次第によく焼けてきて脂がポタポタたれ始めました。
 奥の方の厨房では、何人もの食用少女が各部位に解体されていきます。お肉だけでなく、内臓や性器まで様々なお料理になります。食用少女一人から一個しかとれない膣や子宮は大人気です。膣は筒状のままうまく切り出して松茸を挿し込んで焼き上げます。子宮は中に秋茄子を刻んだものを詰めて油でカラッと揚げます。どちらも『シベール』さんのオリジナル料理です。

 私たちは、料理される順番が来るまで、交代でお店に出てフロア係のお手伝いをします。しかし私たちは従業員ではなく食材ですので、その事を示すために全裸でご奉仕します。給仕をしながら食材見本の仕事もしているわけです。ときにはご指名で料理されるという幸運にあう事もあります。指名を受けて厨房に戻ってくる者は、とても誇らしげです。
 私もご指名がいただけないかなと期待しながら、フロアを回っていましたら、グループのお客様から、「君を土瓶蒸しで。」とご注文をいただきました。やったー。ご指名だ。急いで厨房に戻り、料理長さんに報告しました。私の顔もきっと誇らしげだったでしょう。

 さっそく大土瓶蒸しの準備が始まりました。大土瓶蒸しというのは『シベール』さんの秋の特別料理の一つで、名前の通りお風呂のような大きな土瓶を使います。さっそく大土瓶が運ばれてきて上質のだし汁がたっぷりと注がれます。この大きさでは上げ下ろしにも専用の改造フォークリフトが必要です。
 その間に私はシャワーで身を清めます。シャワーから出ると、土瓶には大量の松茸やスダチなどが入れられ、とてもいい香りがしました。そのまま土瓶の中に飛び込んでしまいたい所ですが、そうはいきません。余分な脂を落とすため、私はこれから蒸されるのです。
 蒸し器は縦横1mばかりの杉の箱で、底はすのこになっています。その中に体を丸め膝を抱えて入りました。蒸し器の中はいっぱいいっぱいで、蓋をされれば身動きもままならないほどです。この姿勢で蒸し上がれば、後できれいに土瓶に入るそうです。
 やがて蒸し器の底から熱い蒸気が上がってきました。熱さで肌がヒリヒリしますが、じっと我慢します。温度はどんどん上がっていきます。もはやヒリヒリどころか、火傷の激しい痛みが全身を襲います。しかしがんばらなければなりません。ここで暴れて無様な姿勢で蒸しあがろうものなら、食用少女の恥としかいえません。目もすでに見えなくなりました。やがて私の意識は薄れていきました。調理師さん、後はよろしく頼みます。美味しい土瓶蒸しを作ってください。それでは、さようなら。                          (おわり)
少女家具工房
執筆者B小説一覧へ戻る

動画 アダルト動画 ライブチャット