フィギュアスケート女子で昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルで初出場優勝した紀平梨花(16)=関大KFSC=らが28日、横浜市のコーセー新横浜スケートセンターで行われたアイスショー「ドリーム・オン・アイス」に出演。終了後、新シーズンはフリー冒頭のジャンプに4回転サルコーを取り入れる意思を示した。
「4回転はずっとサルコーを練習している状態で…。1発目(のジャンプ)に入れているので、絶対に1試合目から安定感を出せたらいいなと思っています」。オフの米国合宿などでも成功することが多く、「試合に向けていい傾向だと思う」と説明。昨季はGPファイナルで優勝したとはいえ、今年3月の世界選手権では4位。武器のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に4回転サルコーが加われば、強力ロシア勢にも対抗できる。
新たなフリーの演目は、世界平和の願いを込めて複数の曲を組み合わせた「インターナショナル・エンゼル・オブ・ピース」。サルコーが安定すればトーループの4回転にも挑戦するという16歳は「GPシリーズは昨年よりいい結果を、と思っていますけど、世界選手権で表彰台に立つことを意識して、そこ(世界選手権)で一番いい演技をすることを一番の目標にしています」と意気込んだ。 (川越亮太)