トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

ジャンボのまな弟子 高3・西郷真央が逆転V

2019年6月29日 紙面から

ジャンボ尾崎譲りの豪快なドライバーショットを放つ西郷=エリエールGC松山で(大西洋和撮影)

写真

◇日本女子アマゴルフ<最終日>

 ▽28日、松山市、エリエールGC松山(6536ヤード、パー72)▽曇り、27度、北北西1・9メートル▽66選手

 千葉・麗沢高3年の西郷真央(17)=TEAM KGA=が68をマーク、通算16アンダーにして逆転優勝を飾った。首位と2打差2位から出て5バーディー、1ボギーで回った。初日から首位を守ってきた代々木高3年の和久井麻由(18)=JGAジュニア=は通算14アンダーの2位。2年ぶり優勝を狙った大手前大1年の安田祐香(18)=洲本GC=は通算11アンダーの6位だった。

 ジャンボ尾崎のまな弟子が、初めて国内アマ最高峰のタイトルを取った。西郷はこれまで全国レベルの大会での優勝やプロトーナメントでの活躍はなく、今大会もナショナルチームのユニホームでプレーする安田らをまぶしそうに見ていた。しかし、初日64で和久井とともに首位に立ち、その後トップを譲ったものの2日目、3日目も堅実にプレー。最終日は5つバーディーを奪って、堂々令和最初の女王にたどり着いた。

 高校1年から2年に上がる春、自宅から近いジャンボ邸に通い始めた。「ショットでもパットでも、ジャンボさんは少しの変化でも気付いてくれる。正確な意見を言ってもらえる」と心酔する。現在のドライバー平均飛距離は240ヤードでまだ成長の途上だが、苦手だったトレーニングが今では大好きになった。同門の原英莉花(20)が今季プロ初優勝したのも刺激になった。師匠からは「西郷(せご)どん」と呼ばれている。

 11月のプロテストを受ける予定だが、今回の優勝でプロのトーナメントから招待されることも予想される。「声がかかれば出たい。みんなから応援されて、強くて、これからゴルフを始める人にも憧れられる選手になりたい」。海外進出を口にする選手が多い中、西郷どんの目標は国内での永久シード(30勝)、目指す選手は不動裕理だ。(大西洋和)

<西郷真央(さいごう・まお)> 2001(平成13)年10月8日生まれ、千葉県船橋市出身の17歳。麗沢高3年。158.5センチ。5歳からゴルフを始める。19年同県ジュニア優勝。趣味はお笑い鑑賞。

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ