G20大阪サミット2019 G20大阪サミット2019

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各国首脳の横顔 profile of the leaders

G20大阪サミットに出席を予定している主な首脳の横顔を紹介します。

  • マクリ大統領 アルゼンチン(Argentina)

    裕福な家庭に生まれ育った、アルゼンチンのマクリ大統領。過去には、犯罪組織にねらわれ誘拐されたことがある。大統領になった原動力は、人気のサッカーチーム、「ボカ・ジュニアーズ」の会長を10年以上務めていたことが大きいと言われている。支持率の低迷に悩むマクリ大統領。G20で存在感を発揮できるか。

  • ボルソナロ大統領 ブラジル(Brazil)

    元軍人で、「ブラジルのトランプ」とも呼ばれる、ボルソナロ大統領。差別的な発言で、物議をかもしているが、軍人時代も過激な行動で有名だった。軍人の給与が低すぎると、雑誌に勝手に投稿して逮捕。さらに、抗議の意志を示すため、軍兵舎の風呂場で、爆弾を爆発させる計画を企てたとして、逮捕された経験も。その発言がG20でも注目される。

  • トルドー首相 カナダ(Canada)

    靴下のコレクションが自慢。カラフルなしましま模様からキャラクターものまで豊富で、何らかのメッセージを込めているという見方も。女性閣僚の登用、プラごみ対策に熱心な47歳は、アメリカに要請されて中国のファーウェイの副会長を逮捕して以降、中国との関係悪化が頭痛の種。父親も首相経験者。

  • 習国家主席 中国(China)

    習近平国家主席は、元副首相を父親に持つ党幹部の子弟だが、実は25年間も地方回りを経験した苦労人。父親が政治抗争で失脚し、15歳で貧しい農村での生活を命じられた。青春時代は山の斜面をくりぬいた横穴式の住居で7年間も暮らしたという。大のサッカー好きは有名!妻の彭麗媛夫人は中国の国民的スター歌手。

  • マクロン大統領 フランス(France)

    フランス史上最年少で就任のマクロン大統領。医者の家庭に育ち、投資銀行で腕を鳴らしたスーパーエリート。政界入りしてからは「ブルジョア色」を抑えようと愛用の濃紺のスーツはパリの小さな仕立屋に注文、高級ブランドは避けている。広がる格差への不満で支持率は低下傾向なるも、高校の恩師で24歳年上の夫人に支えられ挽回をねらう。

  • メルケル首相 ドイツ(Germany)

    歴代最年少で、ドイツ史上初の女性首相となったメルケル氏。大学では物理学を専攻し、博士号を取得。誰かと1日を交換できるとしたら、宇宙飛行士になって地球の周りを飛んでみたいという。好きな動物はハリネズミ、ゾウ、野ウサギ。かまれた経験のある犬は少し苦手。サッカー観戦、オペラ鑑賞が趣味で、料理も得意。庭ではジャガイモを育てている。

  • モディ首相 インド(India)

    紅茶売りの貧しい家庭で育ち、13億人の頂点に上り詰めたインドのモディ首相。何でも自分で決める政治手法が傲慢と非難される一方、強いリーダーシップとカリスマ性から若者の間で高い人気。68歳のエネルギーの源は、毎朝欠かさないヨガ。人一倍健康に気を遣い、ピュアなベジタリアンで、酒も飲まない。結婚はしたものの、長い間、別居。首相公邸で、独りで暮らす。

  • コンテ首相 イタリア(Italy)

    就任前までは大学法学部の教授。政治経験ゼロで去年6月に首相に就任し、誰もを驚かせました。新興政党と反移民の右派政党という前代未聞の連立政権で重要な調整役を担います。スーツ&ポケットチーフの着こなしに甘いマスクの54歳は、ひざを痛めるまでフットサルをプレーする愛すべきファンタジスタ。

  • ムン(文)大統領 韓国(Republic of Korea)

    朝鮮戦争のため、北朝鮮から避難してきた両親のもとに生まれる。 弁護士出身で、大手法律事務所から声がかかるほどだったが、高校時代はやんちゃな一面もあり、あだ名は名前をもじって「問題児」(韓国語でムンジェア)だったと自伝で明かしている。みずからを「活字中毒」と言うほどの読書好きで、塩野七生さんの「ローマ人の物語」も愛読書。

  • プーチン大統領 ロシア(Russian Federation)

    元KGB職員という経歴ゆえ、その言動は常にさまざまな臆測を呼ぶ。歩く時に、ほとんど右手を動かさないのは「いかなる時も素早く拳銃をとる訓練が染みついているからだ」といううわさも。遅刻魔で知られ、ドイツのメルケル首相を4時間15分待たせたのが最長だとか。柔道は黒帯の実力で、今でも練習を欠かさないという。

  • ムハンマド皇太子 サウジアラビア(Saudi Arabia)

    サウジアラビアの王位継承者ムハンマド皇太子。名前の頭文字を取り「MBS」と呼ばれる。33歳ながら、国内の権力をほぼ掌握し、改革の旗振り役を担う。日本のアニメを愛し、好きな作品は「ONE PIECE」。お忍びの新婚旅行でも日本を訪問した。サウジアラビア人ジャーナリストの殺害事件で傷ついたイメージの払拭(ふっしょく)なるか。

  • エルドアン大統領 トルコ(Turkey)

    190センチクラスの長身のエルドアン大統領。恵まれた体格を生かしてプロのサッカー選手として活躍した異色の経歴を持つ。好物は、日本で言えばお茶漬けのような、質素なヨーグルトかけ御飯。執務室の机の上は孫の写真だらけ。大国と互角にやりあう「こわもて」の素顔は、実は庶民的だ。

  • メイ首相 イギリス(United Kingdom)

    「鉄の女」と言われたサッチャー氏以来、英国史上2人目の女性首相。議員歴20年のベテランで、クールかつ敏腕なイメージから「氷の女王」とも呼ばれる。“秘密主義”で、政策も側近としか協議しないとされるが、2歳下の夫には何でも相談しているとか。色鮮やかなスーツ、そしてヒョウ柄の靴を履きこなし、雑誌「VOGUE」を愛読するファッショニスタ。

  • トランプ大統領 アメリカ(United States)

    “天才不動産王”を自認するアメリカのドナルド・トランプ大統領。自宅があるニューヨークのトランプタワーをはじめ、ホテルやゴルフ場など、自身の名前を冠した施設は世界中に散らばる。一方、カジノ事業などで巨額の倒産をさせてきた経歴も。「ディールの達人」か、「壊し屋」か。「トランプ流」のやり方に世界中が注目する。