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【大リーグ】

大谷、2年連続2桁アーチ ゴジラらに続き5人目

2019年6月29日 紙面から

アスレチックス戦の3回、左中間に10号2ランを放つエンゼルスの大谷=アナハイムで(社英夫撮影)

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◇エンゼルス8-3アスレチックス

 【アナハイム小林信行】エンゼルスの大谷翔平選手(24)は27日、当地でのアスレチックス戦に「3番・指名打者」で出場し、3回1死一塁の第2打席で左中間へ10号2ランを放った。2桁本塁打は22本を放った昨季に続くもので、メジャーデビューから2年連続は日本人5人目となった。

 うっぷんを晴らした。3回1死一塁。1回の打席で見逃し三振を喫した大谷が、カウント1-1から内角低め148キロシンカーを振り抜いた。「いい感じで打てた」。弾丸ライナーで左中間へ放り込む10号2ラン。デビューから2年連続2桁弾は、球団史上5人目、日本選手でも5人目の快記録だった。

 「らしくはないかなと思ってる」。大谷がそう話したのは5月18日、大きな放物線で右翼席へ運ぶ2号を放った後だ。その時、バットで捉えたポイントは『前』だった。するとそこから自己ワースト2位となる43打席連続本塁打なしに。不発が続いた中、持ち味の中堅左への打球を心掛けるように修正した。

 昨季以上の成績を“目標”に掲げ、動画での打撃フォームの確認は日課の一つ。昨季より21打席少ない2桁弾の到達は進化の証し。松井秀喜ら4人の日本選手と肩を並べたことに「まだ2年目なので特に意識することなく、一本一本丁寧にいきたい」と冷静に話す。

 大谷の6月7発は昨年9月に並ぶ月間自己最多タイだ。「もっともっとたくさん打てるように後半も頑張りたい」。松井秀喜のもつ年間31本塁打の日本選手記録更新も夢ではない。

◆シーズン26本塁打ペース

 大谷の10号到達は、昨年は8月3日の出場58試合目(201打席目)に対し、今季は44試合目(180打席目)。今季は先発39試合(平均4.15打席)と代打5試合(平均1打席)を合わせ、計182打席。今季は残り80試合だが、12試合に1試合の割合で休養していることなどから計算すると、あと296打席となり、メジャー日本選手で歴代3位のシーズン26本塁打ペース。ペースを上げ、2004年ヤンキースの松井が樹立した日本選手最多記録の31本塁打に届くか。

 

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