【芸能・社会】高島忠夫さん死去、88歳老衰で 妻・寿美花代が最期みとる 政宏、政伸は間に合わず2019年6月28日 17時58分 映画やテレビで幅広く活躍し、「イエーイ!」のフレーズでも知られる俳優の高島忠夫さん(たかしま・ただお、本名高嶋忠夫)が26日午後1時1分、老衰のため東京都内の自宅で死去した。88歳。神戸市出身。妻は元宝塚スターの寿美花代(87)。寿美の「最期は家族で見送りたい」という希望で27日に家族で密葬を行った。お別れ会などの予定はない。 1951年、新東宝の第1期ニューフェースに合格。明るくスマートなキャラクターが愛され、「坊ちゃん」シリーズなどの青春コメディーや特撮物の映画に出演、舞台ではミュージカル「マイ・フェア・レディ」などで活躍した。 テレビに活動の場を広げた後は司会や映画解説でも多くの番組に出演。寿美とのおしどりコンビで長年務めた料理番組「ごちそうさま」のほか、「クイズ!ドレミファドン!」「ゴールデン洋画劇場」などがある。 寿美とは、61年にテレビ番組で知り合い、2年間の交際を経て63年に結婚。64年に生後5カ月の長男を事件で失ったが、次男高嶋政宏(53)、三男高嶋政伸(52)は俳優として活躍している。一家そろってCMやテレビ番組に出演するなど“高島ファミリー”として親しまれ、親指を立てたポーズの「イエーイ!」は高島ファミリーの代名詞だった。 活躍の一方で、晩年は闘病の日々を過ごしていた。糖尿病、アルコール依存症を患い、98年には重度のうつ病を発症するも家族の支えで回復。家族コンサートを開いて話題になったが、再び療養は続いた。ほかには、パーキンソン病、2010年には不整脈のため心臓にペースメーカーを取り付ける手術も行った。長年表舞台からは遠ざかり、高齢のため、最近は自宅で療養をしていた。 所属事務所によると、高島さんの最期をみとったのは寿美だった。政宏、政伸は仕事中だったため現場から駆けつけたが間に合わず、父とは無言の対面となった。 高島さんの最後のテレビ出演は、13年のフジテレビ系「カスペ!~独占密着!真実の高島ファミリー~」で、壮絶な老々介護の日々などが明かされていた。
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