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【教育ニュース】

学生団体「奨学金制度の改善を」 高等教育無償化、都内で訴え

高等教育で学費の値下げや奨学金制度の改善を求め、プラカードを掲げたりスピーチをしたりする学生たち=23日、東京都新宿区のアルタ前で

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 低所得世帯を対象にした大学などの高等教育無償化を巡り、学生団体「高等教育無償化プロジェクト(通称・フリー)」が二十三日、東京都新宿区で街頭活動を行い、中所得世帯でも経済的な理由で進学先を自由に選べないとして、学費の値下げや奨学金制度の改善を求めた。

 都内外の学生約十人が街頭に立ち、高騰する学費や返済が必要な奨学金のため生活が圧迫されている現状を報告。「経済的理由で若者が希望する進路に行けないのは異常だ」と訴え、夏の参院選で学費問題を争点化するよう求めた。

 団体は昨年結成し、全国の大学などの学費や奨学金の実態を調査するアンケートを実施。約七千五百人から回答を得た。二十三日までに集計が完了した約六千二百人のうち、六割程度が進学の際に学費を考慮したと回答したという。

 自身も奨学金制度を利用している代表の岩崎詩都香(しずか)さん(20)=東京大三年=は「学費の問題は若者の将来の選択の幅を狭めることになる。もっと多くの人にこの問題に目を向けてもらい、改善につながれば」と話した。 (神野光伸)

 

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