ブログ開設しました。ブログの目的と私の経歴

ブログ開設しました。


はじめまして、なかにです。漫画家を名乗っています。

このブログでは、漫画家や漫画家を目指す人の助けになるような情報を発信できればと思います。
また、それに付随して自身の作品や名前を売っていくことも目的にしています。

自身の経歴も載せておきます。
収入のことも書いたので特に脱サラ漫画家を目指す方は参考にしてみてください。

 

経歴

2006年以前(収入なし)
高校生。同人ゲーム「月姫」に感銘を受け、創作のすばらしさを知りました。自分も作る側になりたいと強く感じるようになり、絵を描くようになりました。女の子の絵を描いて友人に褒めてもらったり気持ち悪がられたりしました。
大学生。時間があったのでノベルゲームを作成し完成させました。成果としてはwindows100%という雑誌で丸々1ページ紹介してもらったのが一番大きいものだったと思います。
初めて完成させた大型作品でした。当時は無料で暇を潰せるサブカルが今ほどなかったので、多少なりともプレイヤーから反応を頂けたためクリエイター気取りになれました。


「io」とそのスピンオフio[ChristmasEve] (恐ろしく稚拙で中二で恥ずかしい出来なのでプレイ非推奨)

合計30万文字のシナリオを書ききったので、キャラの台詞等サブカル文章力が稚拙ではなくなったと自分では感じました。
立ち絵とイベントCGは自分で描きました。下手ですが、表情をセリフに合わせて変化させることは得意になりました


2007年 年収350万(給料)
サラリーマン1年目。漫画やゲームが好きなのでクリエイターになりたいという夢は持ちつつも、それで飯が食えるスキルが何も無いと思ったので素直に会社員になりました。職種はシステムエンジニア。東京の会社なので上京して一人暮らしを始めました。
1年目から会社が辛く、辞めたいと考え始めました。しかし憧れのクリエイターになれるとも思えず会社員を続けました。
絵の練習はとりあえずコツコツ続けました。

描き方本をたくさん買いましたが、習得は難しく一通り模写した程度でもう見なくなりました。


2010年頃 年収600万(給料)
会社員として働きながら趣味で中二ノベルというノベル動画を投稿していました。

10万文字のシナリオを書ききったので、キャラの掛け合い等サブカル文章力にもう少しだけ自信がつきました
絵も下手ですが、仕事終わりに模写などを続けました。
漫画は描いたことがありませんでした。描こうと思ったことは何度もありますが、画力や漫画自体の難しさの問題から挫折していました。

一方会社では人間関係や業務内容に嫌気が差し、辞めたいと強く感じるようになってきました。(意欲も低かったので当然スキルも低く、人に迷惑をかけることが増えてきていました)
そのため、このあたりでようやく真剣に自分の将来を考え、

クリエイターになるとか憧れるとか漠然とした考えではなく、漫画を描けるようになろうと決めました。

自分が憧れる職業の中で、一人で出来てかつ金銭を稼げるのが漫画だと思ったからです。漫画で飯が食えるようになることが目標です。また、その頃になるとインターネット上で”○○の描き方”などの講座が増えてきて、お手軽に上達する為の情報を入手できるようになってきました。
また、デジタルマンガの各種神器が発売されました。これらがあれば自分でもデジタルで漫画が描けると思いました。
液晶タブレット(WACOM cintiq21UX)を購入しました。
CLIP STUDIO PAINT(通称クリスタ)を購入しました。


2012年 年収650万(給料)
サラリーマン5年目。会社を今すぐにでも辞めたいと考えていました。
模写の量を増やし、漫画の練習も続けました。ものすごく稚拙な漫画を描き散らかしました。完成できなかった漫画も何が悪くてその続きを描けなくなったかを考えました。
60ページの読み切りネームを完成させましたが、穴が多すぎて全て清書する気は起きませんでした。
その代わり何が悪かったのか毎日反省しました。勉強すべきことは書き出してどうするか考えました。
会社で取るように言われた資格試験の勉強で時間を取られながらなので毎日少しずつしか進みませんでした。


2013年 年収300万(ほぼ給料)

ニコニコ動画のアイドルマスター二次創作動画が好きだったので、その繋がりでアイマス同人誌を描こうかなと思いました。
成年向けのえっちな内容にすれば、見てくれる人がいるかなと考えたからです。(ゆくゆくは同人誌にすれば、お金になるかなと思いました)
とりあえずpixivに漫画投稿を始めました。稚拙でしたが少しだけ反応を頂けたので続けられました。
アカウントだけ作って放置していたtwitterでの活動も開始しました。

アイマス同人誌(成年向け)を印刷発行。虎の穴にて250部委託。時間はかかりましたがすべて買ってもらえました。少しだけお金になりました。

美希まんがを描いたあたりで、雲の上の存在だと思っていたプロの漫画家さんなどに拡散していただけたりなどして、今まででは考えられないほど多くの人に作品を見ていただけるようになってきました。(pixiv数万ビュー)

美希漫画(pixiv)【18禁】

ここで会社を辞めました。
同人誌で収益が出るほどの売り上げはまったくありませんでしたが、漫画のコツを掴んだと思ったのでこのまま練習すれば大丈夫だと判断しました。
この時貯金は1200万円ほどありましたので最悪6年は生きていけるし、最終手段として実家に逃げ帰るという手もあったので野垂れ死ぬことだけはないということは分かっていました。ちなみに会社を辞めたことを親には言えませんでした。(2年後くらいにバレます)

2014年 年収50万(個人事業)

会社を辞めてからほぼ毎日漫画を描き、定期的に同人誌を作成しました。作品一覧に記載の作品群です。コミケ等のイベントにも参加しました。
しかし、生活費を超える売り上げはありませんでした。


2015年 年収450万(個人事業)

アイマス二次創作漫画のおかげで、自分の作品を見てくれる人が増えました。(1作品10万ビュー程度)
特にtwitterで話題にしてくれた方に大きく引き上げてもらいました。画力は高くありませんが、漫画を好きだと言ってくれる人が増えモチベーションの糧になりました。
また同時期から出版社、成年向け漫画雑誌からお声がけをいただくようになりました。大体の方はpixivを見て誘ってくれたようでした。
迷いましたが、初めて商業のお話をいただいた出版社にお世話になることにしました。商業掲載に当たっては二次創作は当然不可能ですので、オリジナルの妹モノ成年向け漫画を描きました。
20ページ程度で読者に初見のキャラを説明する必要があるため少し勝手が違いましたが、今までの練習の成果もありそれなりにまとまったネームを通せました。

商業誌に掲載されたことで同人誌の売り上げが伸びたりとかは特になかったです。

商業でオリジナルを描いたことをきっかけに同人誌もオリジナル(もちろん成年向けです)を描くようになりました。

ところで、オリジナルの同人誌には圧倒的な強みがありました。
電子版での成年コミック購入者層の多くが、オリジナルを好むという点です。

電子版の同人誌について、オリジナルが強い(売れる)理由は2つあると思います。

①同人作家は二次創作の電子版販売を控える傾向にあり、必然的に購入層自体が縮小されている。
印刷費がかからず赤字になりにくい電子版での二次創作同人誌販売は版権元にお目こぼしを頂けない可能性が紙より高いという風潮があります。(実際の所は版権元の判断です)

②流行りのアニメやコミックなどを知らない層でもオリジナルには興味を持ちやすい。特に電子版の購入者層はその傾向が強い。
アダルトコンテンツ配信元の大手(FANZA)が持つ顧客層は二次創作や同人に興味のない層も多く取り込んでおり(DMMユーザー)、コアなサブカルファンでなくともアダルトコンテンツの延長として、同人ブースにも足を運ぶ(ようにFANZAは導線をうまく繋いでいる)。

また、コミケなどの来場者数などからも分かる通り、同人市場規模の増加自体が著しくなってきました。

会場限定本を出したりもしました
同人誌も続編ごとにブラッシュアップを重ね、それなりに反響をいただくようになり、いろんな要素が上向きになりなんと貯金が増え始めました。

このあたりで会社を辞めたことが母ちゃんにバレましたが、一応漫画で食っていると説明しました。
ちなみに母ちゃんが私のマンションに東京旅行がてら様子を見に来てくれた際、明らかに私が会社行ってないのでバレました。


2016年 年収900万(個人事業)

同人誌の売れ行きは引き続き好調でした。
FANZA(当時DMM)の中の人に「妹のおっぱいがまるだしだった話」シリーズの1~3あたりに目を付けていただけたようでWeb広告をうってくれたようでした。(当時、自分でWeb広告に気づけなかったので勝手な想像です)
電子版の売り上げが倍増。収入も倍増。これからはFANZA様と呼称を改めます。

また、商業誌に描いた原稿とオリジナル同人誌の原稿を足すと200ページくらいになったので、単行本を発行していただきました。

さー私の時代だ!イケイケだ!!

と思ったのもつかの間、商業誌関連の仕事はあまり楽しめず、かつ大した収入にもならなかったので単行本を出してもらった後は撤退しました。

このあたりの時期は締め切りが明確に決まってしまい、モチベーションが低い時はクオリティの方を犠牲にして納期を守っていました。
同人誌の売れ行きは(FANZA様のおかげで)年度全体としては好調でしたが、売上は右肩下がりに落ちていきました。
とても悪い流れになっていると感じました。

2017年 年収40万(個人事業)

クオリティの低いものを出してもお金にならないことが分かってきました。
この年は同人誌をほとんど出しませんでした。

ただ、一般紙の編集者さんからよくお声がけいただくようになっておりましたので、一般紙の連載ネームなどの研究をメインに日々を過ごしました。1年くらい続けて、この年はほぼ無収入となりました。

この年の勉強の成果は今でも強く自分を支えていると感じますので、無収入でもまったく問題なかったと思います。
ちなみに編集者さんと話したりしながらネームを考えたり勉強をしたりすることはほぼなく、勉強も反省も全部一人で黙々やっています。

「私はその人生を誇らしいと思うだろう」エピソード4まで描きました。

これは勉強の際に描いていたネームです(pixiv)興味があればどうぞ。
なお、これらの投稿についているコメント等を見れば大体どういう点が良かったり悪かったりするのかは想像ができると思います。

余談ですが私の成年向け漫画ではなく一般向けのこの作品を見て私にお声がけしてくれた編集者さんもおります。
もちろん連載確約とかそういうのではなく、うちの雑誌で連載目指しませんか!という内容の普通のお声がけ第一報レベルのお話です。
編集者からのお声がけが欲しい漫画家志望者さんは参考にどうぞ。

2018年 年収800万(個人事業)

無収入になってまで勉強もしたし漫画について考える力と覚悟が私にはある!(働くモチベーションがなかっただけですが)
そろそろ売れるために試行錯誤をしなければならない!さあやるぞ!
まずプラットフォーム、ここでは卸先を考えるぞ!
印税10%の出版社(+取次+書店)と、印税70%でWeb広告バンバン打って自社顧客をドバドバ流入させてくれるFANZA様、さてどちらを優先しようかな(出版社批判の意図はありません)

FANZA様の売れ筋を研究、しかし売れ筋の属性は自分の得意分野と完全合致させることはできないと判断。(簡単に言うと私はNTRや人妻モノが不得意とかそんな感じです)
しかし、もっと大きな視点で見ると以下の3つでいいと思いました。

①絵がよい
②読みやすい
③独自性がある(類似している作品が少ない)

もちろん成年向け作品はえろさが正義です。①+②+③=えろい とは言えませんが、①②③のうち2つくらいは満たしたいです。
私は③に関して、いつも私を応援してくれている方たちが私の漫画に対して褒めてくれる所を伸ばせば満たせると思いました。
③ネームの独自性、②よみやすさ≒ネームの総合力で勝負です。私は漫画クオリティへの妥協が上手い漫画家だと自負していますが、ネームにおいては手を抜くことは許さないことにしました。(嘘です。妥協を減らすことにしました)

そして描いたのがこちらの作品群です。読んでくれた方は私が強く試行錯誤したのを感じていただけると思います。(多少迷走もしました)
「ちくびーむ!」と「おにいちゃんといっしょ!」で迷走した分を反省して多くの人に楽しんでいただける塩梅を探しつつも、描きたいものは多少冗長でも描ききるがネームとして必要のないものは省く、読者にしっかり理解してもらう要素・適度に想像してもらいたい要素をはっきりさせる。それらを徹底したのが「昔は可愛かった」です。

結果として、「昔は可愛かった」は皆さまにたくさん買っていただけております。
これが売れた経緯はSNSの活用などの話題も含めて別記事にしたいと思います。しばらくお待ちください。


2019年 年収3000万~(個人事業)

現在 みんなたくさん買ってくれてありがとう涙でる
随時更新します

 


 

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