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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]CBC賞  セイウンコウセイ、坂路でラスト1F11秒8

2019年6月28日 紙面から

 誤算には違いない。でも、前向きな誤算だろう。馬の状態が陣営の感触を上回っていた。軽く流す程度にとどめるはずだったセイウンコウセイの美浦坂路での追い切りは、単走で4F54秒7-38秒9-11秒8。ラスト1Fは出色のタイムだ。

 駆け出しからずっと引っ張りきりで、手綱を放った上がり1Fでビュッと伸びた。この日は延べ257頭が坂路で時計を出したが、ラスト1Fで12秒を切ったのは1頭だけだ。「最後、緩めたらね。木曜追いは予定通りだし、馬は元気で絶好調だね」。上原師の表情は明るい。

 上原厩舎が主に追い切りに使っていた南馬場のWコースは大規模馬場改修のため今週から閉鎖。函館や栗東へ出張したケースを除けば、周回Wコースでの調教は9月3日の南DのW開場までできない。でもできるだけ調教パターンは変えたくない。そこで1週前の21日にWでビッシリ追ったのが、事実上の最終追いとし、直前は木曜追いにスライドして坂路で軽めというプランを立てた。

 結果的には坂路でも追い切りとして文句ない好反応。21日に追って「気合が乗ってきているし、仕上がってくれた」と話した上原師の見込みが現時点で間違いないのは明らかになった。休み明けだけに杞憂(きゆう)だろうが、予定外に好時計が刻まれたことが、どちらに転ぶか。争点はそこに絞られそうだ。

 「道悪は苦にしないし、今年の高松宮記念は時計が速かったけど対応していた。馬場はどっちでも大丈夫。ハンデ戦は軽い馬にやられるパターンがあるけれど…」と上原師は言う。中京競馬場への移動は土曜日。メンバー唯一のGI馬が、日曜の得意の舞台で威厳を見せられるか。微調整が続く。 (若原隆宏)

 

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