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【大リーグ】

大谷、手術後初ブルペン投球 試合では3安打&1盗塁

2019年6月28日 紙面から

右肘手術後初めてブルペンで投球練習するエンゼルスの大谷=アナハイムで(共同)

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◇エンゼルス5-1レッズ

 【アナハイム小林信行】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(24)は26日のレッズ戦に「3番・DH」で出場し、3打数3安打1四球。今季4度目の猛打賞で打率を2割9分1厘とし、チームの3連勝に貢献した。試合前には二刀流へ向け本格始動。昨年10月に受けた右肘手術後初、297日ぶりにブルペンで投球練習を行った。カブスのダルビッシュ有投手はブレーブス戦に先発し、5イニング5失点で4敗目(2勝)を喫した。

 ヘルメットが脱げたほどの豪快なスイングだった。1-1の8回無死二塁。敵軍守護神イグレシアスにカウント1-2と追い込まれた大谷が4球目、ひざ下、内角低めの151キロ速球を左前へ運んだ。

 「厳密に言えばボール」と振り返った悪球打ち。後方にステップして体を引きながら球を捉えた技の一打だ。「なんとか当てて最悪でも進塁させられれば」。気持ちでチャンスを拡大し、後続の決勝点につなげた。

 8回が「技」なら、4回は「力」だ。この回の二塁打は自己最速となる185キロの弾丸ライナーで右中間を破っていく。「角度がつけばもっとよかったかな」。本塁打をイメージしていたことを示唆。6回に四球で出塁した際には4盗塁目となる二盗も決めた。

 初回のヒットも含め、1試合3安打に全打席出塁と勝利に貢献した姿も、もはや驚きはない。この日は、二刀流本格始動へ自ら祝う形となった。

 試合前に右肘手術後初めてブルペンに入り。投球練習では43球を投げた。力の入れ具合は「50%」。傾斜を使った投球は昨年9月のアストロズ戦以来、297日ぶりとあって「懐かしいなという感じ」。術後からここまでの9カ月を振り返りながら「楽しかったです」と笑顔で話した。

 次回のブルペンは29日を予定。今後は打者に専念しながら、来季の二刀流復活を目指して投球プログラムをこなしていく。41勝40敗でシーズンを折り返すチームに「このペースでいけば貯金も作っていけると思う」とさらにバットで貢献していく腹づもりだ。

レッズ戦の8回に左前打を放つ大谷(社英夫撮影)

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